知らなきゃ怖い!?狂犬病ってなに?
まず、”狂犬病”とは一体なんなのかをご紹介したいと思います。
狂犬病とは、「狂犬病ウイルス」と呼ばれるウイルスに感染することによって発症する感染症です。
この狂犬病ウイルスは、私たち人を含める全ての哺乳類が感染の対象になっています。
では、狂犬病に感染してしまうと一体どのような症状を発症するのでしょうか?
狂犬病に感染するとどうなるの?
狂犬病に感染すると全体の約80%が狂躁型(きょうそうがた)と呼ばれる症状が出て、残りの20%は麻痺型の症状が出ると言われています。
症状の出方により異なりますが、狂躁型の場合には主に3つのステージがあります。
前駆期
不安に感じたり、異常行動を起こすほか食欲不振も現れます。
狂躁期
異常な攻撃性が出て、動物だけでなく目の前の動かない物などにも攻撃しだします。その他にも大声で叫ぶなど、まさしく狂犬のようになってしまいます。
顔も凶暴な顔付きに変化してしまいます。
麻痺期
動く事が出来なくなり、呼吸困難や物を食べることも出来なくなります。また痙攣や昏睡状態になり麻痺状態になった後、数日で死亡してしまいます。
麻痺型の場合は前駆期から急激に麻痺を起こし、数日で死亡してしまう場合があるようです。
また狂躁型と麻痺型のどちらも、水を怖がるようになる「恐水症」を発症する場合があります。
こちらの恐水症は狂犬病の代表的な症状としてご存知の方が多いのではないでしょうか。
狂犬病を発症した場合、死亡率は非常に高くほぼ100%と言われています。
なぜ狂犬病に感染してしまうの?
狂犬病に感染する原因としては、すでに狂犬病に感染している動物に咬まれる事による咬み傷からのウイルス感染が原因です。
狂犬病に感染している動物の唾液の中に狂犬病ウイルスが大量に繁殖しているため、咬み傷から唾液と共に体内に侵入して感染してしまいます。
体内に侵入した狂犬病ウイルスは脳や脊髄などの神経内に広がり、さらに身体中の神経を蝕みます。
狂犬病の予防法は?
わんちゃんの狂犬病の予防法としては「狂犬病予防ワクチン」の接種という方法があります。
こちらのワクチンはわんちゃんを飼育する上で年に一回のワクチン接種が法律で義務付けられていますね。というのも実は狂犬病には有効な特効薬がないため、このワクチンを接種していないと万が一狂犬病に感染した動物に咬まれてしまった場合に致命的なのです。
しかしこの狂犬病予防ワクチンをきちんと接種していて狂犬病に感染している動物に咬まれてしまった場合、もう一度速やかに狂犬病予防ワクチンの再接種をすれば発症を防げる場合もあります。
感染しないためだけではなく感染してしまった際の治癒の可能性としても、狂犬病予防ワクチンは接種しておくべきだという事がお分かりいただけたでしょうか。
2016年現在日本では狂犬病は確認されていませんが、海外では狂犬病が存在している国もあるため狂犬病からご自分や愛犬を守るためにも海外旅行の際などにはむやみに動物に接触する事は控えて下さいね。
日本で狂犬病は確認されていないといっても、狂犬病に感染した動物がいつどこから日本に入ってきてしまうかはわかりません。
ご自分の愛犬はもちろん、ご自分の命を守るためにも必ず年に一回のわんちゃんの狂犬病予防ワクチンを接種しましょうね。
– おすすめ記事 –
どうしてワンちゃんは人の顔を舐めるのが好きなのか?!
ワンちゃんがされると嬉しいこと
知っておきたいワクチン接種について