そもそも「ツボ」って何?
東洋医学的には「ツボ」はエネルギーの流れ道である「気」を刺激することで停滞していた「気」がスムーズになると言われています。スムーズな気の流れによって、調子が悪かった体の部分が改善する効果があります。こうしたことから、私たち人間は、疲れた時や体の不調がある時には、マッサージの時などに「ツボ」を刺激して状態をやわらげようとします。
ワンちゃんたちの体の中にも「ツボ」があり、刺激することで体の不調を緩和してくれるのです。
愛犬へのツボ刺激はスキンシップのつもりで!
人間と違って、犬は「お腹が痛い」「頭が痛い」「肩が凝る」などと、ピンポイントで体の不調をアピールできませんよね。そのため、人間の体のように「便秘にはこのツボ」「頭痛にはこのツボ」と特定の刺激をすることは難しいでしょう。そこでワンちゃんのツボ刺激は「スキンシップ」を意識してあげることがコツです。
スキンシップのつもりでツボ刺激をしよう
もともと野生の生き物だった犬ですが、人間と一緒に暮らすようになったため「人間のような生活」をしなければなりません。
飼い主の生活ペースに合わせて、朝起きたり、食事をしたり、散歩も飼い主さんと一緒でなければなりません。自由に動けないこともあって、実はストレスを感じることも多いのです。
そこで、ストレスを取り除いてあげるためのマッサージが大事です。マッサージをしながら一緒にツボも刺激してあげるようにするといいでしょう。飼い主が体をなでるようにマッサージをすることはスキンシップに繋がり、愛犬との関係もより深まります。マッサージをする時の注意点は、力を入れ過ぎないこと。「痛み」を感じてしまうと、体をなでられること自体、嫌がるようになってしまいます。飼い主さんが優しくマッサージすることで、愛犬はリラックスしてくれますし、気持ちがいいので「もっと、撫でて欲しい」とアピールしてくるはずです。
また、愛犬が小さいうちからツボ刺激やマッサージを習慣にしておくことで、人間に触れられることを覚えていきます。スキンシップによって「人間慣れ」もさせるようにするといいでしょう。
どの辺にツボがある?気持ちのいいツボとは?
◎前脚の肉球の後ろのくぼみ「神門(しんもん)」
ストレス解消にはここ。愛犬がイライラしていると感じたら刺激してあげましょう。
◎背中から腰にかけてのくぼみ「腰百会(こしひゃくえ)」
背骨からお尻に向けた中心線にあるくぼみを刺激すると、ストレスの緩和だけでなく万病にも効くと言われています。
◎眉間の部分の骨のつけね「攅竹(さんちく)」
この場所は多くのワンちゃんが気持ち良さを感じるようです。そのため、ちょっとイライラしている犬がいれば、ここを刺激してあげると大人しくなることもあります。
ツボ刺激&マッサージによる愛犬への効果とは?
ワンちゃんがゴロゴロと寝転がっている時に、ツボ刺激&マッサージをしてみましょう。これにより得られるメリットはどんなものがあるのでしょうか。
◎血行を良くする
ツボ刺激とマッサージは、愛犬との関係を強くしてくれるだけじゃないんです。飼い主に撫でられることと、適度なツボ刺激は、愛犬の血行を良くしてくれます。人間と一緒で、血液の循環が良くなることで、体の不調が緩和されます。
また、免疫が高まり代謝がよくなるため、病気をしにくくなるメリットもあります。
◎体の異常を発見できる
体を撫でている時には、スキンシップとともに、体の異常を発見できる利点もあります。傷を見つけたり、痛がる場所を見つけたりすることにより、病気の早期発見にも繋がります。
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