犬の涙やけとは?
大量の涙が常に目にたまっている犬は涙が溢れ出し目の周りの毛を変色させてしまいます。これが犬の涙やけです。涙やけになりやすいのはトイプードルやポメラニアン、パグ、チワワなど小型犬で目が大きく鼻が短い犬種。我が家のトイプードルは涙やけがありませんが同じトイプードルで涙やけに悩んでいるお友達はたくさんいます。飼い主さんによると涙やけは臭いの原因にもなるとのこと。愛犬から変な臭いがする、と顔を近づけてみたら涙やけの部分から臭っていたそうです。飼い主さんはお手入れが悪いから、と自分を責める場合が多々ありますが、わたしはそれほどきちんとお手入れしているわけではありません。涙やけの原因は単なるお手入れ不足だけではなさそうです。
病気が原因の涙やけ
涙やけの原因は目の周りの毛まで溢れ出してしまうほどの大量の涙です。
その大量に出てしまう涙の原因は「流涙症」という病気が考えられます。何かの要因で涙が過剰分泌されて、常に涙を流し続けているという状態になってしまう病気です。直接的な目の病気でなくても、他の病気をした時に今までなかった涙やけが起こる事や若い頃はなかった涙やけがシニアになってできた犬もいます。知り合いのマルチーズは目の周りも真っ白で綺麗だったのに内蔵の病気をしてから涙やけが出来てしまった、と聞きました。そのことからも涙やけは目の問題だけが原因ではないようです。愛犬の涙やけが目立ってきたら一度、獣医さんに相談することをおすすめします。
涙やけの改善策・涙管の洗浄
私の母もトイプードルを飼っていますが涙やけが酷くて困っています。昨年、全身麻酔で歯石除去をした時に涙管を洗浄してもらいました。いつも目がウルウルとしていましたがその後は随分涙が減ったように思います。涙管の洗浄は酷い涙やけの対策のひとつです。全身麻酔をかける処置方法なので獣医さんに十分相談することをおすすめします。
涙やけの改善策・フードを変えてみる
フードを変えたら涙やけが改善された!という話をよく聞きます。この場合、食べ物によるアレルギーが原因だったことがわかります。アレルギーを起こしやすい穀物類不使用のフードがあるので、一度試してみるのもよいでしょう。食べ物以外にも植物や花粉が原因のアレルギーもあります。
お散歩の時に草むらをかきわけて入っていかないよう注意しましょう。
涙やけの改善策・十分な水分を与える
水分不足と涙やけが結びつかない飼い主さんも多いかもしれません。水分不足から涙やけが起こる要因は体の中に溜まった老廃物です。おしっことして排出されるはずの老廃物が目や耳、毛穴など身体中の「穴」から浸み出してきてしまうのです。おしっこの回数が少なかったり、色が濃い場合は水分が足りていないことがあります。このように水分不足と涙の過剰分泌は密接なつながりがあり、あまり水を飲まない犬の涙やけの原因として考えられます。我が家のトイプードルもあまり水を飲みません。涙やけは無いのですが、体に良くないのでなるべく水を飲ませるようにしています。対策として、フードに水をかけて少し置いてから与えていますが水にフードの味が着くので喜んで食べてくれます。
涙やけを改善するお手入れ方法
人間の目の洗浄にも使われるホウ酸水での洗浄をおすすめします。ホウ酸は薬局で購入できるのでホウ酸水は自分で作れますが、長期保存は出来ません。動物病院やペットショップにあるホウ酸入りのクリーナーは保存ができるのでおすすめです。点眼タイプのものが使いやすいです。
コットンを使って涙やけの部分をやさしく拭いてあげましょう。
化粧用のコットンは一枚を小さな四角になるよう、4つに切り清潔な瓶などに入れてクリーナーの横に置いておくと便利です。涙やけのお手入れ以外に耳のお掃除にも使えます。
涙やけの原因、愛犬に当てはまるものはありましたか?涙やけは単なるお手入れ不足や目の病気だけが原因ではなく、他の病気が隠れている可能性もあります。涙やけに限らず普段のお手入れを通じて愛犬の体の変化には十分、注意してあげたいですね。
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