ダックスフンドの遺伝病とは?

2016.03.02

ダックスフンドの遺伝病とは?

ダックスフント。その短足で愛しい姿から様々な世代から人気の高い犬種です。しかし、純血種であるが故、遺伝的な病気も多いのも事実。そこで今回は、そんな事態にでも向き合えるように、どのような疾患別で見ていきたいと思います。

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進行性網膜萎縮症・角膜異栄養症

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ダックスフントは交配の仕方によっては、先天性の遺伝病が発症しやすいとも言われています。
その一つに目の病気があります。その代表格が「進行性網膜萎縮症」という目の病気。これは網膜に徐々に支障をきたし、最終的には失明してしまうという疾患です。最初は暗がりで見えづらくなったりする程度ですが、進行するとモノにぶつかったり飼い主に反応しなくなるなどするので、そこで異常に気づくケースが多いです。異常を察知した時点で、早く獣医と対応を協議するべきですが、残念ながらこの病気に対する確かな治療法はまだありません。できるだけ進行を遅くし、生活の質を落とさないような対症療法的な治療が主体となります。またこの病気の進行度は個体差があり、若くして失明してしまう犬もいれば、比較的高齢でも症状が進んでいないパターンの犬もいます。また、同じく最終的には失明してしまう事になる「角膜異栄養症」という遺伝的な病気に注意しないといけません。これは角膜に異常をきたして、徐々に視力を奪っていく病気です。これも残念ながら治療法が確立していません。


聴覚障害

特に現在人気のあるミニチュアダックスフントに見られる病気ですが、先天的に耳が聴こえないという子が少なからずいます。これは特定の交配によって生じやすく、安易な交配によって生まれた子に見られる疾患です。予防法としては、信頼できるブリーダーやペットショップから譲ってもらうという事が大切です。人より何倍も聴力があるとされている犬が先天的に聴こえていないというのは飼い主としてもつらいと思います。

耳が聴こえなくても日常生活に支障が出ないケースもありますが、この病気は飼い主が呼びかけや物音に反応しないという事に注意の目を向けていないと気づきにくい疾患でもあります。この疾患も残念ながら、現在治療法がありません。


骨形成不全症

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ダックスフントは胴長短足という特徴的な体型から骨などに先天的な異常があるという子もいます。その代表例が「骨形成不全症」。これは、子犬の成長とともに大きくなるはずの骨盤の骨がそのままの状態で、関節に異常をきたし、歩行や足の曲げ伸ばしが出来にくくなるという疾患です。子犬の時は判別がつきにくいのですが、大人の犬になるにつれて、通常では見られない、よたるような歩き方あるいは飛び跳ねるような仕草をするようになったらこの疾患を疑います。進行すると足の曲げ伸ばしもママならなくなり、犬自身も痛みと戦う事になります。

こうなると動物病院に行き、痛み止めの処方や手術など外科的な処置をするという対応をしてもらわないといけません。


フォン・ヴィルブランド病

近年ダックスフントに見られる遺伝的な病気として「フォン・ヴィルブランド病」というものがあります。これは先天的に見られる血小板の機能異常で血液のトラブルです。一度何らかで出血してしまうと血液の凝固作用がないため血が止まらなくなり、命に関わる事態になりかねない疾患です。特に内臓部などの内出血の場合は、飼い主も分りづらいため注意が必要です。原因の一つとして生まれつき、体内のコラーゲンを結合させる力が弱いためとも言われていますが、対策としてはケガや手術や抜歯など出血を伴うようなケースになるべく遭遇させないというのが重要です。


まとめ

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ダックスフントの中でも、特にミニチュアダックスフントは若い女性に人気のある犬種である為、安易な繁殖結果により親犬がもっていたリスクがそのまま子にも引き継がれ、先天的な遺伝病にかかっている子が多いと言われています。なので、信頼できるブリーダー選びも大切ですが、どういう交配だとどういうリスクのある子が生まれやすいのか予め飼い主も把握しておく必要があります。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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