社会性を身に着けるためには多頭飼いはおすすめ?
ワンちゃんのルーツはオオカミですからもともと群れで生活していました。上下関係が非常に厳しく、「自分より立場が上だ。」と認めたオオカミに関しては、二度と逆らうことはありません。
これはワンちゃんとして家庭で飼育されるようになってからも遺伝子としての名残があり、家庭のワンちゃんであっても上下関係を作ろうとします。この時に、1匹であると飼い主さんや飼い主さんの家族と上下関係を競うこととなります。1頭のワンちゃんを飼育するとなると弱愛する飼い主さんがほとんどですから、ワンちゃんは「自分がこの家のリーダーだ」と理解しかねません。一度そう理解してしまうと、大変なことで飼い主さんのいう事を聞かないようなオテンバなワンちゃんに成長してしまいます。こういったワンちゃんは自分を人間だと思い込む傾向が非常を多く、人間と対等な待遇を受けたいと思っています。
一方で、多頭飼いをすることでワンちゃん同士は自分は犬だということを理解しますから、その中で上下関係の順位を決めます。そのため、多頭飼いであるワンちゃんはオテンバなワンちゃんは少なく、基本的におりこうさんなワンちゃんが多い傾向です。それは多頭飼いであるとワンちゃん同士で順位を決め、社会性を身に着けることも大きな要因ではありますが、それに加えて多頭飼いであるとワンちゃんに対する飼い主さんの愛情が分散されるため、「もっと飼い主さんに気に入られたい!」「こうすることで飼い主さんは喜んでくれるんだ!」といった考えが生まれ、結果おりこうさんのワンちゃんが育つのです。
多頭飼いはワンちゃんにとってはストレス?
前述しました通り、多頭飼いになると愛情が分散されてしまいますから、ワンちゃんは飼い主さんを独り占めすることが出来ず、ストレスになってしまう可能性もあります。さらに、先住犬がいる中で新しいワンちゃんを飼育し始めてしまうと、今まで飼い主さんの愛情を独り占めしてきたワンちゃんにとってはそのワンちゃんはライバルとなり、飼い主さんがそのワンちゃんにとられてしまうではないか?といった恐怖がストレスとなりご飯を食べなくなってしまうワンちゃんも少なくありません。2頭目に迎えるワンちゃんは子犬であることが多いですから、余計飼い主さんの手がかかってしまうことが多いです。そういう場面を見ているだけでも先住犬のワンちゃんにとってはとても辛い光景となってしまうのです。その一方で慣れてくると遊び相手が出来たと思って、新しくきたワンちゃんと足並みをそろえて遊ぶ場合もあります。こればかりは時間の問題ですが、最初は先住犬のワンちゃんにとってストレスになってしまうこと理解しておくことが大事です。
頭数を増やす前にしっかりと考えましょう!
ワンちゃんの頭数が増えると当然それに伴ってお金の出費もかさみますよね。今の生活でぎりぎりなのに、もう1頭、さらに1頭と増やし続けてしまうとワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても辛い生活になってしまいます。 それが元に最悪の結果を引き起こしてしまうこともなきにしもあらずです。お互いが幸せに暮らしていけるように、金銭面できんと余裕があるか、家族でしっかり話し合ってから迎えいれることが大事です。さらに、先住犬が超大型犬にも関わらず、2頭目に迎えるワンちゃんは超小型犬などと極端なサイズのワンちゃんを選んでしまうとワンちゃん同士が遊んでいる場合でも思わぬ怪我を回避できなくなってしまう可能性があります。大きなワンちゃんはそんなつもりはなくても重傷を負わせる可能性も否定できないのです。そのため、先住犬のワンちゃんと対等かもしくはさほどサイズに違いがないワンちゃんを迎え入れる必要があります。ペットショップや保護団体などからワンちゃんを引き取る際にしっかりと説明を受ける必要があります。
まとめ
愛犬家にとってはたくさんのワンちゃんに囲まれて暮らすことはとても幸せなことですよね。
しかし、一度ワンちゃんの立場に立って、冷静に物事を考えることも必要です。
お互いにとって幸せな人生を送ることが出来るように、家族と一緒に話し合って的確な判断ができるようにしてくださいね。
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