犬を入れたくない場所には柵を!室内に柵をつけるメリットと注意点

2020.12.28

犬を入れたくない場所には柵を!室内に柵をつけるメリットと注意点

犬も、室内飼育が一般的になりました。室内に犬の居場所や寝床としてのサークルやケージを用意して、日ごろは家の中を自由にさせている飼い主さんが多いのではないでしょうか?しかし、家の中には、犬の安全のために入ってほしくない場所があります。立ち入り禁止にしたい場所には、犬用の柵をつけましょう。今回は、犬用の柵について、メリットと注意点、選び方のポイントをご紹介します。

家の中で犬を立ち入り禁止にした方がよい場所

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家の中には、愛犬にとって危険な場所が意外とたくさんあります。
まずは、愛犬を立ち入り禁止にした方がよい場所について見ていきましょう。

◆キッチン

食いしん坊の犬や甘えん坊の子は、キッチンに入ってきがちです。
しかし、キッチンには犬にとって有害な食べ物の切れ端や、人間の食べ残しなどが入った生ごみがあります。
食いしん坊の子は、食べ物の匂いにつられて生ごみを漁って、誤飲や誤食をしてしまうかもしれません。
調理中に落としてしまった食材を、拾い食いする子もいるでしょう。
生ごみはゴミの日までに傷んでいくため、傷んだものを食べて健康を害する恐れもあります。
犬は非常に賢く、一度美味しいものを食べてしまうと、「味をしめて」キッチンに入ろうとするようになります。
また、調理中には、火や包丁など危険なものを使用しているため、火傷やケガの危険性があります。
さらに、これは猫に多い事例ですが、人のいない時にキッチンに入り込んで、コンロのスイッチを入れてしまい、火災の原因となる事例もあります。

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◆お風呂

お風呂の使用後は、換気や乾燥のためにドアを開けているというご家庭も少なくないでしょう。
しかし、お風呂場には、シャンプーやリンス、掃除用の洗剤などが置かれています。
噛み癖のある犬や好奇心の強い子は、ボトルを齧って穴を開けたり転がして遊んだりして、中身を出してしまう可能性があります。
また、最近は、ポンプ式のボトルも増え、押すと中身が出てしまう場合も。
こぼれたシャンプーや洗剤を舐めてしまうと、界面活性剤や香料、その他の成分で体調を崩す可能性があります。

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◆窓の近く

窓を開けていると、網戸を開けたり突き破ったりして、脱走してしまったり、ベランダに出て高層階から転落してしまったりする危険性があります。
特に、雷が鳴ったり、花火が上がったりすると、パニックになってしまう子はとても多いです。
転落により、ケガを負ったり、最悪は死亡したりする可能性もありますし、脱走した場合、そのまま家に帰れなくなってしまうことも少なくありません。

◆玄関

玄関も、家族の出入りや来客などの際に、犬が飛び出してしまう恐れのある場所です。
いつもは外に出ようとしない子でも、興奮したり驚いたりして、不意に飛び出してしまう危険性があるので、自由に行き来できないようにしておく方がよいでしょう。

◆階段

2階建て以上の家では階段はつきもので、階段の上り下りを自由にさせている場合も多いでしょう。
しかし、階段の上り下りは、犬種によっては足腰への負担が大きく、将来的にヘルニアなどを引き起こす可能性があります。
また、子犬やシニア犬、小型犬は、転落の危険性もあるので、階段の上り下りは飼い主さんが見ている時だけにしたり、抱っこしてあげたりした方がよいでしょう。


室内に犬用の柵をつけるメリット

◆危険な場所に入らせない

前項で見てきたような犬にとって危険な場所に、自由に入ることを制限するために役立ちます。

◆いたずら防止

危険というわけではないけれど、いたずらをされたくない場所もあります。
例えば、生まれたばかりの赤ちゃんのいる部屋に、まだ慣れない愛犬が自由に出入りすると、思わぬ事故になることもあります。
壊されたくないものや大切なものを置いている部屋にも、できれば犬を入れたくないという場合もあるでしょう。

◆犬を迎えた時に

犬を家族に迎えたばかりの時は、家の中を自由に行き来させると、危険な場所に入ったり思わぬいたずらをしたりすることがあります。
特に子犬の場合は、好奇心が旺盛ですし、体が小さい分、家具などの隙間に入り込んでしまう可能性も。
しつけができるまでは、柵で移動を制限した方がよいでしょう。
また、先住犬のいる家に新しい犬を迎える場合には、いきなり会わせない方が得策です。
それぞれの居住空間を分けるために、柵を上手に利用しましょう。


室内に犬用の柵をつけるときの注意点

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◆しっかりと設置する

いろいろな種類のペット用の柵が市販されており、簡単に設置できる商品が多いです。
しかし、説明書通りに、しっかりと設置しないと、外れたり倒れたりして、犬はもちろん飼い主さんもケガをする危険性があります。

◆設置するときは犬を近づけない

柵を設置している最中には、犬を近づけないようにしましょう。
犬にとっては、柵も部品もおもちゃになり兼ねません。
犬が周りで遊んでいては、しっかりと設置することができませんし、組立て式で小さな部品がある場合には誤飲の恐れもあります。
犬は、他の部屋で遊ばせたり、ケージに入れたりしておきましょう。

◆子供を柵で遊ばせない

小さなお子さんがいる場合には、柵で遊ばせないようにしましょう。
ゲートタイプの柵で、手や足を挟んで怪我をする恐れがあります。
また、据え置きタイプの柵に寄りかかったり登ったりして、倒してしまってケガをする危険性も。
お子さんにきちんと説明して、言い聞かせるようにしましょう。
まだ説明しても理解できない年齢のお子さんがいる場合には、子供が遊べないような作りの商品を選ぶことも大切です。

◆ゲートを閉める際に

ゲート型の柵を使う場合には、開け閉めの際に注意が必要です。
犬やお子さんが傍にいないことを確認してから、ゲートを閉めましょう。
手足やしっぽを挟んで、ケガをさせてしまう危険性があります。
犬やお子さんは、飼い主さんや親御さんについていきがちなので、注意してあげてください。


犬用の柵の選び方

犬用の柵の選び方について、ポイントをご紹介します。
通販でも手軽に買える分、きちんとチェックしてから購入しないと、設置できなかったり目的を果たせなかったりするので、ぜひ参考にしてみてください。

◆柵の固定方法

ペット用の柵には、固定するものと置くだけのものがあります。
固定方法には、ネジで固定するものと突っ張り式のものがあります。
使用用途や愛犬の大きさ、設置する場所に合ったものを選びましょう。
ネジで固定するものが、しっかりと固定できて最も安心ですが、賃貸の場合や設置する場所によっては使えないこともあります。
置くだけのタイプは、愛犬が飛びかかったり、よじ登ろうとしたりしても倒れないような構造のものを選びましょう。

◆愛犬の大きさ

犬は、自分の体長の倍程度の高さであれば越えることができます。
ジャンプだけではなく、よじ登ることもあるので、注意が必要です。
商品によっては、柵と壁の間や柵と床の間に隙間ができる場合があり、小型犬や子犬がすり抜ける可能性があります。
できるだけ、隙間のできにくい商品を選びましょう。
すり抜けたり転落したりすることがないように、隙間をネットで塞ぐなどの工夫も必要です。

◆使用目的

柵の使用目的は、立ち入り禁止、脱走防止、転落防止など、家庭によって様々です。
目的に合わないタイプの柵をつけても、かえって危険が増すこともあるでしょう。
例えば、階段からの転落防止目的の場合に置くだけのタイプを設置しても、柵ごと転落してしまう可能性があります。
また、新しく迎えた犬のしつけが終わるまでの間や先住犬に慣れるまでの間など、一定期間の使用を目的とする場合は、取り外しが容易なものがよいでしょう。
料理や仕事をしている間だけ使用するなど、日常的に一時的な使用をする場合なら、移動しやすいものを選びましょう。

◆サイズと重さ

愛犬のサイズとは別に、設置する場所のサイズをきちんと測り、サイズの合ったものを選びましょう。
サイズの合わないものは、しっかりと固定できなかったり、すり抜けができたりと、柵としての目的を果たせません。
壁と壁の間の幅、扉の幅や厚さ、高さなど、細かく確認する必要があります。
また、ペット用のゲートやフェンスは組み立て式の商品が多いです。
重すぎるものは、組立てや設置が難しくなるので、購入前にチェックしておきましょう。
お子さんがいるご家庭では、子供でも開くことができるかなども確認しておきます。


柵を手作りしてみよう

設置したい場所にピッタリの商品がない場合や、一時的に使用したい場合には、DIYで自作してみるのもおすすめです。
ただし、あくまで簡易的なフェンスとして、一時的に、あるいは飼い主さんが見ていられる範囲で利用してください。

◆用意するもの

【材料】

ホームセンターや100均ショップで購入できます。

・ワイヤーネット(ワイヤーラティス):愛犬の大きさに合わせて
・ワイヤーネット用スタンド
・結束バンドまたはワイヤーネット用ジョイント

【道具】

・ニッパー
・メジャー

◆フラット型の作り方

(1)間口を測る

使用したい部屋の間口や廊下の幅を測ります。

(2)ワイヤーネットを固定する

幅が、間口より少し狭くなるようにワイヤーネットを重ねて、結束バンドで固定します。
結束バンドの余った部分を、ニッパーでカットします。
はさみで切ると、切り口が鋭くなって危険なので、ニッパーがおすすめです。

(3)スタンドを取り付ける

フェンスの両端の表と裏に、ワイヤーネット用スタンドを取り付けます。
スタンドには爪があり、ワイヤーネットにカチッとはまる仕組みになっています。
裏側にスタンドを取り付ける際には、結束バンドを用います。
あらかじめ、ワイヤーにはめる爪の部分を指で押して、穴を小さくしておきます。
表側に取り付けたスタンドと裏側に取り付けるスタンドを、長めの結束バンドで軽く留めます。
ワイヤーとスタンドの爪部分を、結束バンドで固定します。
きつく締めすぎると歪んでくるので、バランスを見ながら少しずつ締めていきましょう。

◆折り畳み型

(1)ワイヤーネットを連結する

ワイヤーネット用のジョイントで、ワイヤーネットを連結します。

(2)スタンドを取り付ける

フェンスの両端に、ワイヤーネット用スタンドを取り付けます。
V字型で使用する場合には、両端だけに取り付ければ十分です。
広げて使う場合には、ジョイント部分にも取り付けた方がいいでしょう。

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まとめ

犬も、室内で飼い主さんと一緒に暮らすことが一般的になりました。
しかし、家の中には、キッチンやお風呂場など、犬にとって危険な場所があります。
そのような場所には犬用の柵をつけて、立ち入り禁止にしましょう。
また、脱走や転落を防止するためにも、犬用のゲートやフェンスは有効です。
いろいろなペットフェンスが市販されているので、使用目的や設置場所に合わせて選びましょう。
また、愛犬を庭で飼ったり、放したりする場合にも、脱走防止のために柵でスペースを区切るとよいでしょう。
上手に柵を使って、愛犬の安全を守ってあげてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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