犬の輸送条件とは
現在、欧米諸国の多くでは、犬を手荷物として一緒に登場することが出来ますが、以下に挙げる国では、狂犬病リスクを避けるために犬は「航空貨物」扱いで輸送しなければならなかったり、入国が出来ない国もあります。また、申請の手続きや必要書類など複雑なことが多いので、事前に確認をすることが必要です。
– オーストラリア・ニュージーランド –
航空貨物で輸送した後、日本から入国した際は10日間、検疫所にて検査を受けなければなりません。また、政府が発行する輸入許可証と検疫所の予約が必要です。
– ハワイ州 –
事前に、入国申請の手続きをした後、航空貨物にて輸送が可能です。
– グアム・台湾・アイスランド・フィリピン・シンガポール・マレーシア・タイ –
輸送規制はありませんが、政府が発行する輸入許可証が必要です。
– イギリス(ロンドン)アイルランド(ダブリン)–
航空貨物として輸送する他、輸送出来る航空会社や輸送ルートに規制があります。
– バリ島 –
バリ島では、犬の持ち込みが禁止とされています。ただし、ジャカルタまでは入国が出来ますが、検疫所にて14日以内の検査と政府が発行する輸入許可証が必要です。
– インドネシア –
輸送規制はありませんが、政府が発行する輸入許可証が必要です。ただし、短期間の滞在や、インド国内に住居登録がないと犬は入国出来ません。
その他、香港・UAE・サウジアラビア・南アフリカ・ケニア・ジャマイカにも規制がありますので、移住する国で何が必要かを事前にきちんと調べ準備しておくことが必要です。
また、航空会社によっても輸送方法が異なるため、入国する国はもちろん航空会社の規制も調べておく必要があります。
短鼻犬種は一緒に移住出来ない?!
国や地域関係なく、フレンチブルドッグ・ブルドッブ・パグ・マスティフ・ボストンテリア・ペキニーズ・シーズーなどの犬種は、他の犬種と比べて気管が短いため、湿度・温度・気圧等の変化の影響を受けやすいので、航空会社によっては輸送が出来ない可能性があります。これらの犬を輸送する際も、事前に確認をしましょう。
輸送準備をしよう
犬を輸送する際、国際民間空港輸送協会の【動物輸送に関する規則】に従い、条件を満たした専用のゲージを準備しなくてはなりません。
①フードや水を補給する装置がある
②天井に頭が当たらない
③ゲージ内でターンできるほどの広さがある
④自然な体制で立ったり座れる
⑤寝れるスペースがある
⑥ゲージの外から、エサと水を補充出来る
⑦換気口が最低3面以上ある
⑧木製の場合、ゲージの厚さが0.5インチ以上ある
⑨ゲージの上半分と下半分はが、ボルトナットなどでしっかり固定されている
愛犬が、機内で少しでも快適に過ごせるようにしよう
海外へのフライト時間はとても長く、犬はずっとゲージの中に入れられています。犬にとってはとてもストレスを感じる空間でもあるので、少しでもストレスが軽減されるように、飼い主さんも工夫をしてあげましょう。
– ゲージに慣れさせる –
日頃から、ゲージに入ることに慣れていると、フライトによるストレスも軽減されます。始めは短時間から始め、徐々に時間を長くして慣れさせましょう。
– 出来る限りストレスを少なくする –
輸送前にトイレを済ませる(犬によっては我慢する子もいます)・混雑する時間帯や曜日を避ける・直行便を利用するなど、出来る限りのことをしてあげましょう。
– 出来れば暑い時期は避ける –
気温が30℃を超えると、体温調節や健康管理が難しくなるため、航空会社から断られることもあります。やむを得ない場合意外、暑い夏は避けましょう。
犬は、人間とは異なるので、海外移住は一苦労です。また、慣れない海外移住は飼い主さんはもちろん愛犬にも大きなストレスとなるので、どうしても一緒に連れて行く場合は、出来る限りストレスが少なくなるようにしてあげましょう。
– おすすめ記事 –
・海外セレブからみた犬のすすめ |
・日本とは違う!海外の犬のマナー事情はどうなっている? |
・日本ではあまり見られない?世界各国の犬の公衆トイレ事情とは? |
・広―い広い巨大なアメリカのペットショップ!でも犬・猫は一匹も売られてない?! |
ハロウィンの季節到来!アメリカ流ワンコとの楽しみ方
料理研究家パイオニア・ウーマンのとっても素敵なカントリーライフ