散歩中の危険!!飼い主が知るべき収縮リードのハウツー

2016.04.17

散歩中の危険!!飼い主が知るべき収縮リードのハウツー

便利と言われる『伸縮リード』。散歩の時に犬を自由にしてあげられるし、犬が急に立ち止まった時もリードに引っぱられて犬の首が締まることもありません。ペットショップやホームセンターなどで気軽に手に入れることが出来るので、持っている方も多いのではないでしょうか。 しかし、その裏に『危険』が隠れていたのをご存知でしたか?伸縮リードが危険な理由、そして上手な使用方法をご紹介いたします。

focebookシャアツイート

伸縮リードとは?

リード

ご存知の方が多いと思いますが、伸縮リードは人が持ち手を握り、巻き取り式になったリードが伸びたり縮んだりすることによって犬との距離を自由に取ることが出来るものです。持ち手にストッパーのボタンが付いているので、そのボタンでロックすることにより、状況に応じてリードの長さに調節することが出来ます。
伸縮リードはドイツのフレキシ社が開発し、現在も世界ではシェアNO.1です。伸縮リード全般がフレキシリードと呼ばれることがあるのはそのためです。
リードの部分は細いコードタイプと、扁平なリボンタイプがあります。長さは5〜8メートルが多く販売されています。デザインもいろいろあるので選ぶのも楽しみのひとつです。

伸縮リードが危険な理由

ここからは、伸縮リードが危険な理由を紹介します。
まず、落とし易いことが挙げられます。持ち手部分は常に握っていなければならず、リードのように巻き付けたりすることも出来ないので気が緩んだ際に落としたり、急に引っぱられた時に手から離れてしまうことがあります。そして、犬が伸縮リードを引きずったまま逃げてしまったという話がよく聞かれます。呼び戻しが出来ない場合、逃げてしまった犬が事故を起こしたり、車などに轢かれてしまうことも考えられるのでとても危険です。
そして、壊れ易いという点もあります。私も落とした時に、プラスチック製の持ち手が割れて壊れてしまったことがありました。幸い家の中でのことだったので良かったのですが、これが散歩中だったらと思うと恐怖を感じます。

他人への危険

DSC_7965 (1)

危険は自分のことだけにとどまりません。
特にコードタイプの伸縮リードは細いため、周りの人からは見えにくいという特徴があります。そのため、散歩中にすぐ脇を通り過ぎた人や自転車などが引っかかって転倒してしまうことがあります。
ストッパーで止めていない場合、犬を自由に歩かせられて楽ですが、急に犬が走り始めた時にストッパーをすぐに止めらず、他人や他の犬に危害を加えたという事故が多発しています。
ドッグランでのことですが、私のすぐ後ろに居た他の飼い主さんが連れた犬が、他の犬に反応して急に走り出しました。その瞬間に激痛!!!私の足に伸縮リードが当たっていたのです。リードが当たった部分は摩擦で大変な怪我になってしまいました。痛い思い出です。

しつけの観点から

散歩の時に自由に動けること、それはしつけが入っていない場合に悪い意味で犬の自立を促し、その積み重ねが人の指示に従おうとしない犬を作り上げることに繋がりかねません。一緒に暮らすことに苦痛を感じるほど大変になる場合もあるでしょう。毎日の散歩は飼い主と犬との関係を作る大切な時間のひとつなのです。
伸縮リードは禁止!というしつけ教室は多くあります。犬に意思を伝えにくく、犬の行動に即座に反応出来ずコントロールしにくので当然のことだと思います。

伸縮リードの上手な使い方

人が近くにいない河川敷や海辺、山などで使用するのには適しているでしょう。その場合でも呼び戻しなどの基本的なしつけが入っていることが前提です。
また、しつけに使える場合もあります。近くに人が居ない場所であれば、近距離の呼び戻しやマテの練習には有効です。私も、散歩中に人が居ない河川敷でストッパーのロックを外して歩き、自分と犬との距離が少し離れたら呼び戻す→褒めてからまた歩き出す、また離れたら呼び戻すという練習に使ったことがあります。散歩中に気になる臭いなどがあっても、常に飼い主に気を配るという練習になりました。
基本的に街中の散歩では常に短めにしてストッパーをロックすることが必要です。人が近くいるとき、または人とすれ違う可能性がある場合には、丁度犬が自分の脇について歩けるくらいの長さでロックして犬をすぐにコントロール出来るようにしましょう。未然に事故を防ぐことが大切です。

さいごに

9cea354078401504ef9730e258aed906_s

様々な事故などの経験によるものでしょう、伸縮リードも改良されてきています。ストッパーのボタンを早く押しやすいトリガータイプのものや、リードが目立つような工夫がされたものなどがあります。デザインだけでなく、危険回避という観点から選ぶのも良いですね。
また、伸縮リードではありませんが、同じように長いロングリードというものもあります。本当に長いだけのリードなので持ち運びは大変ですが、事故は少なく、しつけやボール遊びにはロングリードのほうが使い勝手が良いです。私は過去に伸縮リードを使いましたが、結局は普通のリードとロングリードに落ち着きました。
使い方によっては便利な伸縮リードですが、危険もあることが分かっていただけたでしょうか。過信せずに十分に気をつけて、犬との楽しい生活を送りましょう。

focebookシャアツイート

– おすすめ記事 –

・犬を多頭飼いした時の散歩方法教えちゃいます♡
・愛犬の散歩には何が必要!?散歩グッズを揃えてマナーを守ろう♡
・犬のさんぽ専門職・ドッグウォーカー。いろんなカタチがあるNYのお散歩事情
・#14 天気がいい日はお散歩と撮影会です!

 一緒に行こう♪愛犬と初めてのドッグランで注意することは??


 ドッグカフェデビュー 目指せ!素敵な飼い主さん


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


記事に関するお問い合わせはこちら