犬は逃げたら戻ってくるの？犬の帰巣本能と距離、そして対策

犬が逃げてしまった！

こちらは私の体験談です。柴犬がまだ１歳のときに、家族で旅行に行くからと、３日間祖母の家に犬を預けました。祖母の家は犬とは車で数回一緒に行きましたが、歩いて行ったことはありませんでした。そして、預けた日の朝、祖母が散歩に行こうと首輪をしようとしたら、玄関の隙間から逃げてしまったんです！もちろん、夢中で追いかけてくれましたが、捕まえることは出来ず、その場に立ち尽くしてしまったみたいです。私たちは３日間家をあけていたので、犬が逃げたという事も帰ってから知らされました。旅行から帰ってきたら、玄関に犬と祖母がいたんです。「え？？」と最初意味がわかりませんでしたが、犬は祖母の家から一目散に自宅に帰ってきたことと、玄関前で３日間過ごしたことがわかりました。祖母は毎日犬の餌を持ってきて、１日中見張ってくれていたみたいです。なんとも申し訳なく思いましたが、まだ１歳の犬が、まして１回も歩いたことのない道を、どうやって無事に帰ってこれたのか？私はとても気になりました。途中、線路や通行量の多い道路もあり、歩道も狭く、危険な箇所ばかりです。とにかく無事でいてくれて良かったと、心から思いました。実家と祖母の家との距離はだいたい３キロもなく、犬からしてみれば、臭いがかなり役立ったのではないかと思います。歩いて祖母の家まで行ったことはないにせよ、車でいく時は窓を開けて乗っていたので、外の臭いや景色は覚えていたんだと思います。

世界にもいた！凄い犬たち

世界中にも、凄い帰巣本能を発揮した犬が度々紹介されます。アメリカでは、４８００キロ離れた家まで半年かけて戻ってきた犬が紹介されていました。これって、ただ単に臭いだけで帰ってこれたわけではなさそうですね。いくら鼻がよくても数百キロも離れた臭いを嗅ぐのは不可能です。諸説ありますが、犬の帰巣本能は臭いのほかに以下の４点も大きく影響しているといわれています。

犬の帰巣本能に影響を与えていると考えられているもの

《太陽の位置》・《地上の目印》・《星空》・《地磁気》です。この中でも、地磁気に関して犬は優れた方位感覚があるとされています。遠く離れた場所で逃げてもこうやって戻ってくる犬もいれば、毎年数十万頭の犬が迷子になっているというのも現状です。ですので、全ての犬に帰巣本能があるわけではなく、ある犬のほうが少ないかと思います。お散歩中に逃げてしまったというくらいなら、自宅まで帰ってこれるかもしれませんが、地震が起きて迷子になってしまった犬もたくさんいます。そういった災害犬、迷子犬を少しでも減らすために、対策も必要です。

犬を守るために！マイクロチップの必要性

首輪に迷子札をつける、という事は既にやっている方も多いと思います。でも先進国のフランスなどでは、マイクロチップ埋め込みが義務化されています。これは、迷子になった犬や捨て犬などの殺処分をなくすためです。私はこれに賛成で、日本もマイクロチップを義務化、までいかないにせよ、もっと浸透させていかなくてはダメだと思います。マイクロチップについて、簡単に説明いたしますと、

＊直径２ｍｍ、長さ８～１２ｍｍのカプセル状の中に１５桁の番号がかかれていて、世界中で使用可。
＊痛みは普通の注射程度
＊費用は１万円程度
＊一生に一度打てばいい

例えば犬が逃げて家に戻れない場合に、保護されて保健所や保護センターへ連れて行かれますよね。もしマイクロチップが埋め込まれていたら、そこで専用の機械があり、マイクロチップのナンバーを読み込んでくれます。すると飼い主さんや自宅がわかるんです。どういうことかというと、「殺処分をまぬがれる」のです。大事な犬のためにも必要なことではないか、と思います。

まとめ

犬の帰巣本能はその犬が持っている本能であり、一匹一匹その能力は違います。大事な犬が迷子にならないように、そしてもし迷子になってしまった時のために、飼い主さんは万全の対策をしてあげたいですね。

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