ノミって?
ノミとは、犬やネコだけでなく人間にも寄生する外部寄生虫です。日本には、主にネコノミ(イヌノミもいます)が多く生息し、体長は2〜3mm程度で褐色で体は縦に平たく足が6本あるのが特徴です。
ノミは、動物の血液が好きなため、動物に寄生し血を吸います。ただ、血を吸うのは成虫だけで、幼虫は成虫のフンや人間や犬の食べこぼし、フケなどを食べます。また、ノミはジャンプ力がものすごくあり、光の刺激・犬やネコが出す二酸化炭素・熱を察知すると、協力な筋力を持つ後足で体長の約60倍の距離・約100倍の高さを飛んで寄生します。
ノミのライフサイクル
ノミには4段階の成長過程があります。卵は、2〜5日でふ化に幼虫になります。幼虫は、床に落ちた食べこぼし・チリ・ホコリ・成虫のフンなどをエサにし7〜14日でさなぎになります。10日間程のさなぎの期間を経て成虫になります。成虫は、犬・ネコ・人間に寄生し血を吸い36〜48時間以内に産卵(1日平均30個)します。そして、血を吸う→産卵のサイクルを繰り返し1〜2ヶ月でその生涯を終えるのです。
ノミが寄生するとどうなるの?
ノミが寄生し吸血すると、強い痒みを伴います。そのため、強い痒みから皮膚炎を起こしたり、脱毛も伴うのみアレルギーを発症する可能性もあります。また、ノミは血液を吸うことから大量に寄生し吸血すると貧血症状を起こします。ノミの痒みは、蚊に刺された時よりも強い痒みを伴うので、犬にとって大きなストレスとなります。また、掻き傷による化膿性皮膚炎を起こすと、治療が必要になるので注意が必要です。
ちなみに、私も子供の頃にノミに吸血されたことが何度かあるのですが(祖母の家のネコにノミがいたんです)、本当に痒くて痒くて我慢できない程でした。また、飛ぶところも何度か見たことがあるのですが、本当に高く飛び一度逃がすと見つけるのも本当に大変で、とても苦労した記憶があります。
ノミの対処法を教えて!!
ノミの成虫が犬の毛の生え際まで入り込むと人間の目で見つけるのは困難な場合があります。そのため、日頃から室内を清潔に保ちノミのいない環境を作ることが必要です。
ノミは、部屋の四隅・ソファやベッドの上・犬の寝床周辺・カーペットの上・家具の下などチリやホコリが溜まりやすい場所にいます。そのため、この部分は特に念入りに清潔に保つことが必要です。
また、ノミ取りグシで被毛をブラッシングすることも大切です。ノミ取りグシに付着した赤茶色の小さな塊は、ノミの糞の可能性もあります。定期的にブラッシングしチェックしましょう。
駆虫薬を使用しよう!
室内を清潔に保っても、ノミの卵・幼虫・さなぎ・成虫の全てを駆除することは大変です。そのため、清潔に保ったりブラッシングを行う他、駆除薬を使用することをオススメします。駆虫薬には、以下の種類があるため、愛犬にあった薬を選ぶことが大切です。
■シャンプー
■スプレー
■首輪
■液体
■チュアブル(犬のフィラリア症予防薬)
最近では、チュアブルタイプのものが人気となっているので、動物病院で相談してどのようなタイプにするか決めると良いでしょう。また、今年はノミ・マダニ・フィラリア予防がひとつのチュアブルで予防・駆虫ができる薬が発売されたそうなので、薬が苦手な犬も喜んで食べてくれるかもしれませんね。
ノミは、私たち人間が思っている以上に厄介な寄生虫です。しっかり予防して愛犬の命を守ってあげましょう。
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