皮膚の色
お耳の奥は見ることはできませんが、お耳の入り口の色でも充分お耳の状態は評価できます。
例えば、外耳炎の時はお耳の皮膚の色は赤くなります。
普段からチェックしておくと、健康な状態の場合の色が把握できるため、異変が見つかってもすぐに対応することができてよいでしょう。
ちなみに、外耳炎がなくても運動したり興奮した後は血行も良くなり赤みを帯びるので、チェックするタイミングは安静時であることが大切です。
耳の周辺の場所の毛玉の有無
特に長毛の子で役立つ項目です。
一見毛玉とお耳と関係のないように見えますが、実は深い関連があるのです。
ワンちゃんや猫ちゃんの長毛の子の毛は細く柔らかく、刺激を加えているとフェルト状の毛玉ができます。
その刺激こそが、お耳が痒かったり、違和感があって掻いたり触っている刺激なのです。
お耳が垂れている子はめくり上げた場所にできやすいため、しっかりとチェックを兼ねてめくって細部まで見た方がよいでしょう。
耳周囲の脱毛の有無
前述で痒かったり違和感のある時の足先で触る刺激による毛玉のお話をしましたが、この脱毛も同様です。
掻いていて、同じ場所を何度もひっかいていることにより脱毛が起こります。
耳周囲の場合、痒みなどが起こる外耳炎の可能性が高いです。
また、毛玉ができていた際は少しの刺激でも大量の毛が抜けてしまう原因にもなり、前述の毛玉の有無とも関連があります。
左右対称に両耳とも毛の薄い部分があれば、もちろん生まれつき毛の薄めの子もいますので、そのケースも考えられます。
こう書くと、判断がつけづらい!とお思いになられる方も多いと思いますが、まずは左の耳と右の耳との毛の生え方の違いに気を付けて見てみると、皮膚炎などが原因で掻いてしまっているために毛が抜けているのか、もともと薄いのかの判別が少ししやすくなるかもしれません。
これはどっち!?と迷われた際も動物病院でまずはご相談されてみることをお勧めします。
耳の中のにおい
外耳炎とはお耳の中に細菌などが異常増殖することによって起こります。
その際に蒸れたような膿のようなにおいがするため、いつもとは違うにおいになるのです。
ただし、体臭ももちろん存在し、健康な子の場合でも、獣臭のような独特のにおいを発する子もいます。
いつものにおいを把握しておき、いつもと違うにおいかどうかを発見することが大切だと言えるでしょう。
汚れ
ワンちゃんや猫ちゃんのお耳は細い筒状になっており、奥の方へ進めば鼓膜や平衡感覚などをつかさどる器官につながっています。
奥の方をご家庭でお掃除しようとするとその大切な器官を傷つけてしまう恐れもあり、その構造により汚れはどんどん外側へ押し出されて出てくるようになっています。
毎日汚れをチェックしてふき取る必要はありませんが、定期的にチェックをし、外側に出てきた汚れはぬぐってあげるとよいでしょう。
汚れは外耳炎との兼ね合いだけでなく、耳の中にある脂腺と呼ばれる脂を分泌する腺との兼ね合いもあり、一見ただの汚れに見えても脂分泌が盛んになっているためにべたついた汚れが増えていたり、それが代謝のバランスが崩れ始めていることを教えてくれている場合もあります。
定期的な汚れのチェックは病気の早期発見にもつながるのでとても大切です。
以上の項目を毎日でなくてもかまいませんが、週数回チェックするだけでも外耳炎などの兆候を見逃さずに、早期に処置をすることができます。
安静な時の状態がどんななのかを簡単にチェックできるのは飼い主さんの特権です。
スキンシップのついでにするとワンちゃんや猫ちゃんのストレスにもならないのでお勧めです。
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