セルフ・トリミングはワンちゃんに負担をかけ、事故の原因になります
「愛犬がシニアになったので、自分でトリミングをしている」という方は意外と多いですが、伸びた毛がもつれた「毛玉」をほぐしてからシャンプー&トリートメントをして、体を拭いてドライヤーで乾燥して終了までの時間は、どんなに頑張っても素人なら1時間30分~2時間はかかってしまうでしょう。シニアドッグを長い時間緊張状態に置くことは、健康面から好ましくありません。また、トリミングテーブルを使わず、洗面台などに愛犬を置いてブローしている方も多くいらっしゃいますが、シニアドッグは目が見えにくくなっています。自分が高いところにいると愛犬が気付かず、洗面台などから落下して怪我をする事故も多く発生しています。
また、家庭用のドライヤーでドライをすると、毛の根元から乾かない場合があることも問題です。シニアドッグの肌はとても弱いので、乾いていない箇所があると皮膚炎になってしまうこともあります。プロなら、ワンちゃんの状態を見ながら、素早く、愛犬に負担をかけずにシャンプーとトリミングをしてくれます。
シニアドッグになってもかわいくいたい!
何よりも、プロの手で仕上げてもらったワンちゃんは、シニアになっても本当にかわいいもの。耳の中や皮膚の状態もプロの眼で見てくれますから、疾患の早期発見につながることもあります。
とはいえ、10歳以上の新規のお客様を受け付けていなかったり、そもそも10歳以上のワンちゃんのトリミングをお断りしていたりするサロンもあります。現在、行きつけのサロンがあってそのサービス内容に満足しているときは、ワンちゃんが10歳過ぎてもトリミングをしてくれるか必ず確認をしておきましょう。
オススメは動物病院併設のトリミングサロン
シニアドッグのトリミングサロンとして最もオススメなのは、動物病院が患者へのサービスとして行っているトリミングです。万が一愛犬の体調に異変があっても、獣医師がそばにいらっしゃるのですから何よりも安心です。最近は、トリミングとシニアドッグの健康診断や1日ドックを組み合わせたお泊まりコースを実施しているサロンもあります。
動物病院併設のトリミングサロンを、「カットのセンスがイマイチ」などと敬遠される方も多くいらっしゃいますが、最近の動物病院はトリミングを「健康診断の第一歩」ととらえ、ペットオーナー様に多く利用してもらえるようにと力を入れています。特に、テディベアカットなどの愛くるしいペットカットについては、各種トリミング専門学校が力を入れていることもあり、最近は有名トリミングサロンとあまり技術の差がなくなってきているように感じます。
また、あくまでも獣医療に付随するサービスで行っているものなので、1日の受け入れ頭数をしっかり管理している動物病院が多いです。ペットがシニアに近づいてきた段階で、一度、近所の動物病院併設のトリミングサロンへ連れていき、仕上がりを確認してみるといいでしょう。
まずは健康診断を受けてみることをオススメします
すでに愛犬がシニアの場合は、まず、そのトリミングサロンがある動物病院で健康診断を受けてください。そのときの獣医師の応対が丁寧で納得いくものだったら、トリミングサロンを利用したい旨を伝えてください。獣医師によっては、動物病院で働いているトリマーさんをその場で紹介し、予約のお話をしてくださるでしょう。最初はシャンプーのみで愛犬の様子を見ながら、徐々にカットを行うようにしてください。また、カット終了後はなるべく早くお迎えに行けるよう、ペットオーナー様も1日予定を開けておきたいものです。土曜日は動物病院が大変混み合うので、なるべく早く予約を入れておくといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。愛犬をかわいく保っておくと、介護にもやる気が出ますよ!
この記事が、ペットオーナー様の幸せなドッグライフの一助になれば幸いです。
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