パピヨンの毛はカットした方が良いの？

パピヨンの毛のお手入れはどうしたら良いの？

パピヨンは、ふさふさした毛並の美しさが可愛らしく魅力的な長毛犬種です。特徴的な長い毛がどの程度まで伸びるかについては、個体差が非常に大きいと言われています。1歳前後で毛並がゴージャスになるケースもあれば、3歳を過ぎてからのケースも存在します。こうした長毛犬種の場合、気になるのが毛のお手入れ方法です。体臭もほとんどなく、シャンプーに関しても月に1度くらいで十分と言われているこの犬種は、適切に管理してあげることで、パピヨンならではの美しい容姿に変身していく成長段階を楽しむことができます。今回は、この犬種の毛のお手入れの仕方と、カットの必要性の有無に関してポイントを押さえながらご紹介します。

カットはそれほどしなくて良い理由

そもそもパピヨンという犬種は、必ずしも毛を刈らなければならないという必要性はありません。長毛種ではあるものの、シングルコートと呼ばれる被毛で、アンダーコートといって防寒や防水の機能が備わった下毛を持たない犬として知られます。また、抜け毛も少ないので、とりたててトリマーに行くこともない事から、お手入れも比較的簡単にできる犬種です。ドッグショーに参加するような場合には、床に届く程度の長毛を良しとするようなケースもあります。そのため、単に毛が長くなったからと言って、伸びた部分を単純に切ってしまえばよい犬種ではありません。この犬種は、特に容姿がエレガントなのが魅力なので、手入れに関しては毎日ブラッシングを行うようにすると、まるでシルクのようにしなやかな毛並をキープすることが可能です。できればソフトタイプとハードタイプの2種類のブラシを用意して、優しく丁寧にブラッシングすると良いでしょう。

パピヨンの毛で整えた方が良い部位

犬の毛というのは、一度トリミングをしてしまうと、トリミングした部分の毛が伸びにくくなることがありますので、よく検討してから行うようにした方が賢明です。全体的にはトリミングをそれほどしなくても良いパピヨンですが、カットを施した方が良い部位というものがあります。衛生上の問題や、安全面を配慮して毛を切っておいたほうが良いとされている部分です。肛門周りと足裏の肉球の間、耳の内側の無駄毛などがそれに該当します。特に肛門の周りは、毛が伸びたままの状態になってしまうと、衛生状態が悪くなってしまいますのできちんとケアしてあげましょう。また、この犬種に特徴的なのが、耳の周りに生えている華やかな毛の部分ですが、この部分の毛を切ってしまって後悔してしまうというケースもありますので、よく考えてからの方が無難です。いずれの部位も、犬にとっての快適性を考慮して手入れをしてあげることが大切です。

サマーカットをする際の注意点とは

パピヨンは、暑い時期でも特別トリミングをしなければならない犬種ではありません。一般的に、犬は暑さに強くありません。一方で、パピヨンの場合はサマーカットが暑さを緩和させる方法にはならない場合が多いです。見た目では涼しいように見えますが、この犬種の被毛は、暑さから自分の体を保護するという大事な役割が備わっています。人間と比べて地面に非常に近いところで過ごしているので、照り返しの反射熱から体を守らないといけないからです。もし夏にトリミングを施したい時には、暑い時期に散歩する際には犬用の洋服を着せたり、日が出ていないような時間帯を選ぶなどの対策をしてあげましょう。ちなみに、パピヨンは一定の毛の長さになると、伸びなくなります。トリミングによって短くしてしまうと、元通りの長さまで毛が伸びなくなったり、新たに生える毛の質が変わってしまう場合もあります。トリミングの担当者とよく相談して、短くし過ぎないように注意することが大事です。

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