チェリーアイその症状は?
犬は、上まぶた・下まぶたの他に鼻側に瞬膜とも呼ばれる第3番目の眼瞼というものがあります。そして、この第3番目の眼瞼の裏側に瞬膜腺という腺組織があるのですが、この瞬膜腺が何らかの要因により外に飛び出してしまい炎症を起こしてしまう病気をチェリーアイと言います。まるでサクランボのように赤く腫れ上がってしまうこの病気、経験した飼い主さんはとても驚いたことでしょう。
チェリーアイを発症すると、以下の様な症状が見られる場合があります。
・目を気にして前足でこすろうとする
・まぶしそうな表情をして目を細める
・まばたきの回数が増える
・涙がよく出る
・目の充血
このような症状の他、中には結膜炎や角膜炎を併発してしまうケースもあるため、異変を感じたらすぐに病院で治療することをオススメします。
チェリーアイはどうして起こるの?
チェリーアイは、比較的若い年齢(生後6ヶ月~2歳位)に多く発症する病気です。また、先天性と外傷があるのですが、先天性だと以下の犬種がチェリーアイになりやすい傾向があります。
■アメリカン・コッカー・スパニエル
■ビーグル
■ボストンテリア
■シーズー
■ペキニーズ
■バセット・ハウンド
これらの犬種は、先天的に第3眼瞼腺と骨膜をつなぐ力が弱くなっている場合が多いため、発症しやすいと言われています。もちろん、先天的な要因だけでなく、目やその周りに外傷があった場合や眼の奥に腫瘍ができた場合でもチェリーアイを発症しやすい傾向にあります。
治療法を知りたい!
チェリーアイの治療法としては、抗炎症薬などの点眼治療が多いです。また、比較的軽度であれば、回復も早いのが特徴です。しかし、飛び出した部分が大きかったり小さいにも関わらず何度も再発してしまう場合などは、慢性的な炎症によって第3眼瞼の機能が低下している可能性があります。その場合、点眼治療ではなく手術による治療を行います。また、一度チェリーアイになると、涙が眼球全体に行き渡らなくなってしまうことから眼球が乾きやすくなります。そうなると、乾性角結膜炎を発症しやすくなるので、チェリーアイの治療と共に角結膜炎の治療も行うそうです。
愛犬の負担なども考えると、出来れば点眼治療が良いですよね。そのためには、ちょっと変化を感じた段階で、すぐに動物病院に連れて行くことをオススメします。
早期発見・早期治療を!
チェリーアイを予防するには、早期発見・早期治療をすることが大切です。先天的にある場合は、予防する事は出来ませんし、外傷であれば一刻も早く動物病院で治療をしてもらう必要があります。
どちらにせよ、チェリーアイは早期発見・早期治療が再発を防ぐ鍵となります。日頃から、愛犬のボディーチェックを行い、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。ちなみに、私が飼っているチワワとキャバリアも、毎日簡単にボディーチェックを行い、あれ?ここなんかおかしい!と思ったら、すぐに病院へ行っています。とくに大きな症状がない場合もあれば、早く行って良かったぁと思うこともあるので、行こうか悩んでいる飼い主さんやボディーチェックをしていない飼い主さんは積極的に行い病院を受診しましょう。チェリーアイの症状を早期発見出来るのは飼い主さんだけですよ。
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