できもの発見!その時どうする?

2016.07.24

できもの発見!その時どうする?

近年、動物たちの死亡原因として最も多いと言われているのが癌だと言われています。 早期発見のためにも日々お家のワンちゃんや猫ちゃんの体の表面にできものがないかチェックをしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。 良性悪性に関わらず、できものを腫瘍と呼びますが、加齢とともにできる可能性は高くなるものです。 そんなときに良性と悪性の区別をつきやすくするためにも、お家でのチェックのコツについてポイントをしぼってお伝えします。

focebookシャア
ツイート

いつから

肥満細胞腫

悪性の腫瘍、いわゆる癌の場合、成長するスピードは急激です。
今の大きさに至るまでどのくらいの期間を要したのか、また今初めて気づいたのであれば今後数日または数週間でどのくらいまで大きくなるのかということが大切です。
できものを発見した場合、日記や手帳などに体のどの場所か、だいたいどのくらいの大きさかということを記録しておくと、獣医さんにお話しする際に、スムーズなことも多く、ご自身の頭の中でも整理されると思います。
すごく小さい時期に発見した場合、見つけたものの、毛が長かったりする子だとどこにあったかわからなくなってしまい、大きくなっているのかどうかなどの情報もあいまいになってしまうこともあります。
少し面倒ではありますが、そういったひと手間で、より正確な情報を獣医さんと共有することが出来、重大な病気の早期発見につながることがあるのです。


大きさ

前述の通り、悪性のものだと大きくなるスピードが速いことが特徴的です。
見た目だと大きくなっているようにも変わらないようにもどちらにも取れる場合があります。
物差しで測ることに抵抗があるようであれば、何か目安となる、洋服の模様であったり、硬貨など何でも構いませんので大きさを比較しておくとどの程度大きくなっているのか、変わらないのか、判断しやすいでしょう。
そしてもし可能ならば、前述したようなできものの大きさがわかるようものさしや目安になるものを横に置いて、写真を撮影しておくと時系列でどのように大きくなっているかを飼い主さんご自身が把握することもできますし、かかりつけの獣医さんに診せて頂いて、情報を共有することも可能かと思います。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
りなぎ

りなぎ

動物病院での勤務の傍ら、家では6匹の犬(ダックスフント5匹、パピヨン1匹)と一緒に生活しています。 もちろん猫も大好き!です。 私生活では犬だけでなく、子供もいるため、常にいろいろな世代の人と動物が仲良く、よりよい生活をできるようにするためにはどんな知識があるといいのか、どんな生活が理想か、考えることがよくあります。 少しでも皆さんのお役に立てる知識や情報を発信できたらと思います。


記事に関するお問い合わせはこちら