熱中症に注意
今ではもう誰もが知っている熱中症ですが、まだまだ事故が絶えません。炎天下で長時間遊んだり、水分を取らなかったり、車などに置き去りにされて亡くなるお子さんも毎年います。ワンちゃんもまったく同じです。しかも人間のように帽子をかぶったり、汗をダラダラかいたりすることは出来ません。庭やドッグランなど外で遊ばせたりする時は、放置せず必ず人間がついている事。定期的に水分を取らせたり、涼しい屋内で休ませるようにしましょう。日中の車内の置き去りは問題外です。車の中は夏は数分で40度を越す猛烈な暑さとなります。ほんの少しだからと油断してついうっかり時間が経ってしまったら大変な事になってしまいます。1時間放置すれば車内の温度は50度を超えます。夏場の車でのお留守番は絶対にさせないようにしましょう。どんなに面倒でも一度家に帰ってワンちゃんを家に置いてから出かける、もしくは寄り道をする用事があるなら最初からワンちゃんを連れて出かけない事が大切です。
サマーカットは涼しい?
「うちの子暑そうだからサマーカットにしたよ!」最近サマーカットという言葉を良く聞くようになりました。ポメラニアンが柴犬風に・・・それはそれでとても可愛らしいのですがサマーカットにすると本当に犬は涼しくなるのでしょうか?実は犬の皮膚はとても薄く、人間の1/5の厚さと言われています。それだけデリケートでその分を被毛でカバーしていると言っても過言ではないでしょう。真夏の直射日光が皮膚に当たると人間が感じるより強くダメージを受けてしまいます。被毛があるおかげで空気の層が出来、直接体温が上がるのを防ぐ役割もしています。被毛は紫外線をカットするためにも必要です。マメにお手入れしやすくするために短くカットするのは良いとしても、ヘアレスに近いほど短くしてしまうとかえってワンちゃんが暑い思いをすることになってしまいますので、やりすぎには注意しましょう。
感染症に注意
北海道ではどんなに綺麗な水であっても川の水などを生で飲んではいけないと言われているのをご存知ですか?それはキタキツネが生息しているからなのです。キタキツネには「エキノコックス」という寄生虫がいます。人間が感染すると重い肝障害を起こしてしまう「人畜感染症」の一つです。キタキツネが川の上流でフンをするとそれが下流まで流れてくるので、北海道では川の水は飲まない方が良いと言われているのです。一昔前までキタキツネが生息する地域は北海道のみだったので、エキノコックスも北海道でのみ発見された寄生虫でした。本州にはいないと言われていたのですが、今は本州でも発見されています。その理由には色々な説があるのですが、その一つに犬が持ち込んだのではないかという説があります。愛犬を連れて北海道に旅行に行き、川などで遊ばせる。そこで感染しそのまま本州に帰ってきた。また、野犬が本州に入り持ち込んだ。など色々な説があるのですが、どちらにせよキタキツネの生息地で愛犬に川の水を飲ませたり、必要なワクチンや駆虫もせずに山の中へ連れていくのは思わぬ病気を拾う原因となってしまうでしょう。北海道は一例ですが、愛犬と旅行に出かけるときは地域の特徴を考えて必要な対策をしておくことも大切なのです。
暑い時間帯の散歩
夏のお散歩は出来れば朝早くか夕方、少しでも涼しい時間が良いですよね。でもその時間にどうしてもお散歩出来ない場合がありますよね。やむをえず日が差す時間帯にお散歩に行くことになったとして、ちょっと待ってください。ここでも気を付けなければならないことがあります。ワンちゃんは人間と大きく異なる事が二つあります。それは「地面に近い場所を歩く」事と「靴を履いていない」事です。人間は二本足で靴を履いて歩きますから、真夏の太陽の暑さを上から受ける事に意識が集中しがちです。でもワンちゃんは下からも影響を受ける事を忘れないでください。道路のアスファルトやコンクリートは日差しによってかなりの温度になります。あの熱い道路の影響を背の低いワンちゃんはダイレクトに受けてしまうのです。人間は平気でもワンちゃんは地面からの輻射熱で熱中症に!なんてことも考えられるのです。特に小型犬は要注意です。お散歩の途中も気をつけなくてはなりません。それはマンホールの蓋です。鉄ですからアスファルトよりも熱くなっています。ひどい場合は足のパットを火傷してしまいます。お散歩に行く前に道路を手のひらでペタッと触ってください。「熱い!」となったらお散歩はダメですよ。
夏休みにはワンちゃんも一緒にお出かけする方も多いと思います。
これらの注意事項はほんの一部かもしれませんが、ぜひ参考にしてくださいね。楽しい夏を満喫してください!
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