柴犬は日本古来の犬で、縄文時代から人とともに暮らし、ウサギや鳥の猟を手伝っていました。現在はアメリカやヨーロッパでも人気が高い犬種で、イギリスで行われる世界最大のドッグショー・「クラフト展」では、柴犬のコーナーにかなりの人だかりができるほどです。また、2012年冬の「クラフト展」で行われた「Crufts stages talent show for dogs」では華麗なケーナイン(犬とペットオーナー様が踊るダンス)を披露する柴犬の「エリー」が優勝し、大きな話題となりました。
もともとは縄張り意識が強い犬種ですが、最近は性格がやさしく、ほかの犬とも仲良く遊べる柴犬も増えてきています。ペットオーナー様にとても忠実で深い愛情を見せてくれますが、よその人にはそっけない態度を取ることもあり、その「ツンデレ」ぶりがたまらない魅力です。非常に賢く、教えたことは何でも覚えてくれますが、性格は気まぐれ。命令がわかっているのに、聞こえないふりをすることもあります。そんな人間っぽい性格も魅力のひとつです。
A 「展覧会」「ドッグショー」では、ワンちゃんの販売は行っていません。ショー当日はベストな状態でワンちゃんを出陳できるよう、犬を連れているハンドラーさんはものすごく気を使っています。むやみに話しかけるのは避けましょう。
本部の事務所に行くと、出陳目録を売っています。素敵な柴犬を見つけたら、ハンドラーの腕章にある番号(出陳番号)を控え、出陳目録を見てみましょう。出陳目録には、出陳番号、犬の名前、両親犬の名前が書いてあるので、チェックをします。
今はたいていのブリーダーがホームページをもっているので、犬舎名でインターネットを検索すれば犬舎のホームページがヒットします。後日「展覧会でそちら様の~号が素晴らしいと思ったのですが、出産の予定などはありますか?」などと連絡を取ってみるといいでしょう。
Q4 「いいブリーダー」の見分け方を教えてください。
A 「展覧会」「ドッグショー」で賞やチャンピオンの称号を取得しているというのはひとつの目安になりますが、それだけではなく、柴犬という犬種の素晴らしさや特性をよく理解し、柴犬を愛していらっしゃる方から迎えたいものです。そういう方は、母犬や血統などに対する質問にもじっくり答えてくださいます。
犬舎では、子犬が暮らす環境が清潔か、子犬のお手入れが行き届いているかをチェックしてください。ブリーダーには、犬種の特性やしつけをするうえでの注意点、親犬の性格などを質問しましょう。