犬の抜け毛と毛の種類
春と秋は、犬の衣替えともいえる、換毛期です。犬の毛が大量に抜けるのがこの季節ですね。
でも、実は、全ての犬種が換毛期を迎えるわけではありません。犬の被毛には、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)を持つ「ダブルコート」と、オーバーコート(上毛)だけを持つ「シングルコート」があります。
換毛期は、アンダーコート(下毛)が生え変わるので、換毛期があるのは、「ダブルコート」の犬だけということになります。
ダブルコートの代表といえば、柴犬ですね。他にチワワやコーギー、ポメラニアン、ゴールデン・ラブラドールレトリバーなどがそれです。
秋になると、よく、綿毛が浮いた柴犬さんと出会います。ああ、あの浮いた毛をボソーっと取ったらどんなに気持ちがいいだろうと思っちゃいますが、そんなに甘いモノじゃないんですね。梳いても梳いても毛が浮いてきて、その戦いは、毛が完全に生え変わるまで続くのだそうです。なんと、ゴミ袋3袋分の毛が取れたっていう武勇伝も耳にしました。
では、シングルコートの犬には、抜け毛がないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。シングルコートの犬種には、あきらかな換毛期がないだけで、残念ながら、抜け毛がないわけではないのです。
シングルコート代表のプードルは、様々な犬種の中でも、抜け毛が少ないことで有名ですよね。その他にキャバリア、シーズー、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャーテリアなどがシングルコートです。
犬種や個体によって抜け毛の量は違いますが、やはり、春と秋、季節の変わり目頃には抜け毛が増えることがあります。
しかし、そんな大量の抜け毛、何かに利用できないかしら、と、考えるのは私だけではないはず。やっぱりいました、抜け毛を再利用している人たち。愛犬の抜け毛で、愛犬そっくりの人形などをつくっています。みなさんも、かわいい愛犬のお人形などを作ってみるのもいいかもしれませんね。
Next↓気になる抜け毛のお手入れ方法!
続きを読む
犬のごっそり抜け毛のお手入れ方法
秋は換毛期なんだから、犬の抜け毛はあきらめなければならないの?
いえいえ、そんなことはありません。抜け毛に対する一番の対策は、やはり、こまめなブラッシングです。ブラッシングをすることによって、死毛を取り除くことができ、抜け毛が部屋に落ちる量を減らすことができます。また、死毛を取り除くことで、犬の新陳代謝を促したり、皮膚のトラブルを防ぐこともできます。
だから、ブラッシングは、換毛期に限らず、日常的に行うことが大切です。日頃からケアすることで、犬もブラッシングに慣れますし、病気などの発見にもつながることがあります。
中にはブラシの苦手な犬もいますが、大好きなおもちゃやおやつを与えたりしながら慣れるように工夫してみましょう。
ブラシの種類も、ピンブラシ、スリッカーブラシ、獣毛ブラシ、ラバーブラシ、コーム、ファーミネーター、フーリー等々いろいろあるので、愛犬に合ったアイテムを見つけることですね。
ファーミネーターは、アンダーコートの死毛をごっそり取ってくれるので、ダブルコートの犬にはとてもいいそうですが、シングルコートの犬には向きません。フーリーは、犬が痛がらずにブラシできる一品です。
また、ブラッシング用のスプレーなどを使用すると、静電気を防止するので、より、ブラッシングがしやすくなりますよ。
●おすすめ商品
皮膚に優しいスリッカーです・抜け毛や不要毛を細かく除去する、日常ケアの必需品です・さびにくくて長持ち。
抜け毛のお掃除方法
一生懸命ブラシをしたって、部屋に落ちる抜け毛を完全に防ぐことはできません。特に秋や春の換毛期は、抜け毛との戦いです。部屋の中を掃除機とワイパーを持って右往左往しなければなりません。それでも、フローリングだと、掃除機かワイパーなどで手軽に除去できますが、絨毯やカーペット、ソファなどは、もうお手上げです。カーペットには、コロコロを使用している方が多いようですが、換毛期になると、全然追いつきません。
そんな時は、エチケットブラシがお勧めです。大量についた抜け毛も、ごっそり取ることが出来ますよ。ざっくり処理したいときは、意外なところで、ゴム手袋が便利です。普通にゴム手袋をはめて、さーっと拭うだけで、抜け毛が結構取れちゃいます。
いろいろ工夫しながら、愛犬と換毛期を楽しく乗り切りましょう。
ライター/どなどな
– おすすめ記事 –
アトピー性皮膚炎のワンちゃんケアについて
夏から秋に・・・季節の変わり目に注意したいワンちゃんの体調管理