プチ・ブラバンソンの生い立ち
プチ・ブラバンソンというのは、ベルギー生まれのパグに似た小型犬です。
マリー・アントワネット王妃がブリュッセル・グリフォンに興味を持ち、そこから爆発的な人気が出たというのは有名な話ですが、その際に海外に流出したブリュッセル・グリフォンがプチ・ブラバンソンの誕生のきっかけとなります。
なぜ誕生のきっかけになったかというと、19世紀ごろにブリュッセル・グリフォン、ベルジアン・グリフォンにパグやキング・チャールズ・スパニエルの血統をいれたことにより誕生したのが、このプチ・ブラバンソンという滑らかで短い被毛をした小型犬だからなのです。
被毛のカラーは赤茶色や赤茶色と黒のミックスなどが多く、垂れた耳がとても愛らしい犬種ですが、国によっては被毛の色はブラックのみをスタンダードとしているところもあるようです。
また、本来、尻尾も垂れている耳や尻尾を、短く断耳、断尾することもあります。
プチ・ブラバンソンはどんな性格?
小さな体やパグに似た外見をもつプチ・ブラバンソンは、とても温厚で賢く忠実な犬種です。
仔犬時代は、他の犬種と同じようにとてもやんちゃで、好奇心にあふれています。ややマイペースな性格をしているので束縛されることは苦手ですが、判断能力に優れ人間の子どもや他のペットとも仲良く過ごすことができる社交的な一面があります。
また、プチ・ブラバンソンが誕生したころの時代では馬車を守ったり害虫駆除をしたりと、とても頼りになる存在でした。そしてその性格は現代においても引き継がれているため、番犬としてもたいへん頼もしい存在といえます。
プチ・ブラバンソンの特徴
プチ・ブラバンソンは、そのルーツであるブリュッセル・グリフォンの血統を持っているためスムースタイプ(短毛)であることや、くりくりとした木の実のような大きくて魅力的な目、なのにちょっと頑固そうな表情をしているところがとても特徴的な犬種です。
また、体は3.5キロ~6キロと小柄ですが、とてもバランスのとれた体躯をしていて、その体を覆う少しかためなラフと、滑らかで艶のあるスムースの2種類の被毛があることもプチ・ブラバンソンの特徴のひとつです。
この犬種は大きな目をしているので、チェリーアイなど目の疾患には注意が必要です。
他にも、短頭種に多い先天性の軟口蓋過長症にもかかりやすいといわれています。この病気は肥満になると重症化することがあるので、どの犬種にも当てはまることですが、日ごろの体重管理はとても大切なポイントになります。
人に忠実な部分があるものの、プライドが高くてやや神経質な面もあわせ持つという繊細さがありますので、日常的にコミュニケーションをとることで、いっそう信頼度が深まるようです。
最後に
いかがでしたか?
いたずらっ子のような一面のあるプチ・ブラバンソンについてお話しました。
力強い顔立ちや低めの声とはギャップのある愛くるしさを持つこの小さなプチ・ブラバンソン。
とても賢くて愛情深い犬種ですが、少しだけ高いプライドと独立心、そしてその天真爛漫で好奇心が強いことから、しつけをするなら小さなころから時間をかけてきちんと主従関係を明確にした方がいいといわれています。
叱らず、褒めて育てる。人も犬も、育て方に違いはないのかもしれませんね。
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