ハンドシャイってどういうもの?
犬が人の手を怖いと感じる状態のことを「ハンドシャイ」と言います。
ハンドシャイのワンちゃんに見られる反応は、その犬によって変わりますが、大きく分けて、怯える系のワンちゃんと、攻撃的になるワンちゃんがいます。
*怯える系のワンちゃんに見られる仕草
怖がって震える
人の手を避けようとする
目を閉じる
耳を後ろにたおす
尻尾を足の間にしまう
*攻撃的になるワンちゃんに見られる仕草
ウーっとうなる
歯をむきだす
鼻の上にシワが寄る
吠える
噛み付いてくる
ハンドシャイの原因にはどんなものがあるの?
ハンドシャイは、ワンちゃんが感じた怖い経験や嫌な経験が、人の手と結びついて記憶されることで起こります。
ハンドシャイは暴力的な虐待を受けたワンちゃんに多く見られますが、家庭犬として可愛がられて育ったワンちゃんでも、厳しいしつけやタイミングを外してしまったしつけによって、ハンドシャイになっていることもあります。
しつけのつもりで、いけないことをした犬を叩いて注意したり、チョークチェーンなど引っ張られると痛さを覚えるリードをつけられたり・・・
人間にとってはしつけでも、犬にとってはなぜ叱られたかが伝わっていないと、痛みや怖いと感じた記憶だけが残り、ハンドシャイを引き起こす原因になってしまいます。
ハンドシャイはどうしたら改善できる?
ハンドシャイになってしまった犬は、人の手がふれたり近いたりするだけで怖いと思ってしまうようですが、改善する方法はあります。
「人の手=怖い」というワンちゃんの記憶を、「人の手=安心」のイメージに変えていくのです。
犬の記憶を書き換えるのに時間はかかりますが、不可能ではありません。
ゆっくりと少しずつ、人の手に慣れさせていきましょう。
ハンドシャイを改善するために、まずは人の手は安心だと思ってもらえるようにしましょう。
具体的には、人間の手の平に犬のおやつをのせてあげるのがいいですね。
人の手は怖いと感じていたワンちゃんも、「人の手からはおいしいものをもらえる。」と覚えていくと、人の手が近づいても怯えたり攻撃的になったりする姿が見られないようになってきます。
そうして、人の手になれてきた様子が見られたら、今度はワンちゃんの体に触れてみましょう。
犬の正面をさけて目線の下の方から、ゆっくり優しく体をなでていくといいですね。
最初はさわられるのを嫌がっていたワンちゃんも、優しくなでられている内に、だんだん気持ちがほぐれていきます。
ハンドシャイのワンちゃんが「人の手で触られるのって気持ち良い。」と感じるまで時間はかかりますが、焦らずゆっくり慣れさせていきましょう。
まとめ
人間の手が怖くなり触れられるのが苦手になってしまう犬のハンドシャイについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
飼い主さんが気づかなくても、愛犬がハンドシャイになっている場合もあります。
しつけが厳しすぎたり、嫌な記憶と人の手が結びついてしまったハンドシャイには、時間をかけて人の手は怖くないと、イメージを修正していくことが大切です。
ハンドシャイになってしまったワンちゃん達でも、適切に対処すれば人の手に慣れてなでられると気持ち良いと感じられるようになりますので、気長にフォローしていきましょうね。
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