赤ちゃん時の食事内容とは
ワンちゃんは生後~1年目までを子犬の時期とみなします。1年経過後には「成犬」と呼ばれるようになります。この1年間の時期で成犬になるために、十分な栄養を摂り入れる必要があります。短期間で体の組織を大人にするためには、栄養がぎっしりと詰まったフードを与えてあげましょう。
また、生後間もない赤ちゃんはお母さんから母乳を飲み、免疫をつけます。栄養満点な母乳を飲むことで、この時期の体の発達に重要な栄養分を得ることが可能になります。生後~1歳になるまでは子犬とって大事な成長期です。たくさん食べてカロリーを摂取して、たくさん動いて消費するため高カロリー、高たんぱくのフードを適切に与えてあげます。「子犬用」と記載されたフードはそれらを考慮して開発されていますから安心です。
ただ、離乳期の子犬は一度に多くの食事を与えると、胃腸に負担が大きいため、少しずつ分けて与えるのがベストです。1日3~4回に分けることで負担を減らします。
母乳から切り替える場合は、フード自体をどのようにして食べたらいいか、ワンちゃんも要領をつかめていない状況です。そのため、子犬用のフードに水を入れて、ふやかして食べやすくしてあげます。ペットオーナー様が手のひらをつかって食べさせてあげると、徐々に食べてくれるようになります。次第に歯も生えてきますので、頃合いを見ながらドライフードにしていきましょう。
成犬時の食事内容とは
ワンちゃんは生後12か月、つまり1歳になると「大人」です。元気で快活に動き回る時期です。今まで子犬用のフードにしていたものを成犬用に切り替えます。切り替える時には、少しずつ前に食べていたものを混ぜながら数日かけて変えていくようにしましょう。
急に変えると、体調の変化を引き起こすこともあります。フードがワンちゃんに合わない場合もあるので、様子を見ながら与えて下さい。下痢や嘔吐症状が出ることもあるので注意しましょう。食事の回数は1日2回が理想です。
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シニア時の食事内容とは
ワンちゃんが「老犬」と言われるのは何歳からでしょう。大型犬と中型犬、小型犬では平均寿命も違い、人間の年齢に換算した時の考え方も異なっています。
一般的に「シニア」と考えられるのは7歳以上です。そのため、ペットショップのフードコーナーに陳列されているフードを見ると分かりますが、各メーカーともに7歳からをシニア用として販売しています。実際、7歳頃でも体力が衰えた感じもなく、まだまだ元気で特に目立った老化は感じられないというのがペットオーナー様のご意見ではないでしょうか。確かに人間の年齢で換算しても50歳前後ですし、まだまだ若いです。ただ、この頃を境に体調の変化や性格に変化が少しずつ見られるようになるケースもあります。
10歳くらいになると、外見には見えない体内の変化が目立ってくるようになります。胃腸が弱くなり、代謝がおちるため太りやすくなります。そして、若い時に比べると運動量がグッと減ってくるのです。
こうした事を考えて、フードはカロリーの少ない低脂肪のフードを与えることが望ましいです。シニア世代のワンちゃんの体の事を考えたフードにしてあげましょう。ペットフードメーカーもシニアのワンちゃん用には、胃腸に優しく消化しやすい栄養素を配合しています。
切り替える時期は大型犬ですと6歳頃、中型犬や小型犬では8歳頃でシニア用のフードにします。一度に多く食べさせるより、胃腸の事を考えて少ない量を分けて食べさせます。1日3回から4回くらいに少量ずつ分けるとワンちゃんへの負担が少なくなってきます。
与え過ぎには十分注意しましょう
どの年齢にも言えることは、体重に合わせた食事量を与えることです。フードのパッケージを見ると、体重に合わせた1日に与える適正量が記載されています。ワンちゃんが欲しがるからと言って与え過ぎるのは肥満に繋がります。
また、フード以外におやつを食べさせた場合、その分食事量が増えてしまわないように、フードを減らすなど調節をしていきます。しつけの一環として与える場合も与え過ぎに注意が必要です。
年齢別に合わせたフードを与え、量を適切にすることでワンちゃんの健康を守っていきたいものですね。