アニマル・ウェルフェア サミット 2017とは?
「アニマル・ウェルフェア サミット 2017 ~動物と人の笑顔のために~」は、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルが主催するイベント。
今年で2回目を迎える本イベントでは「アニマル・ウェルフェア」の概念を広く普及啓発することを目的とし、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル代表理事 滝川クリステルさん、「殺処分ゼロ」を公約に掲げた小池百合子東京都知事など、各分野のトップランナーや著名人が集いました。
アニマル・ウェルフェアとは、人間の管理下にある動物が、基本的なニーズを満たして生きる環境を整えること。
その基準として、イギリスで提唱された「5つ自由(Five Freedoms)」が国際的に認められており、これらはすべての動物に与えられなくてはならないと考えられています。
1日目は「もっと知ろう 動物のこと」、2日目は「日本が目指す アニマル・ウェルフェア」をテーマに開催された今回のイベント。
動物たちのいのちの大切さを伝える音楽劇や映画の上映、保護犬・保護猫との暮らし方講座などの身近なペットに関する演目から、産業動物についてのディスカッション、野生動物の保全に関する展示まで、動物たちのアニマル・ウェルフェアについて幅広く知ることのできる機会となっていました。
そんなアニマル・ウェルフェア サミット2017の様子をご紹介します。
ディスカッション
各分野の専門家や動物行政を担当する行政職員などを招き、動物たちを取り巻く現状について考えるディスカッションが行われました。
◆ペットショップの過去、現在、そして未来
小島章義さん(コジマ代表取締役会長)、太田匡彦さん(朝日新聞記者)、佐久間敏雅さん(カラーズ/GREEN DOG代表取締役)
◆動物愛護管理法の現状と未来
塩崎恭久さん(衆議院議員)、則久雅司さん(環境省動物愛護管理室室長)、青木貢一さん(動物との共生を考える連絡会代表)、赤澤暁昌さん(全国ペット協会理事・事務局長)
展示コーナー
動物ボランティアに関するセミナーを開講する「Foster Academy」の活動を知るコーナーや、保護犬・保護猫と暮らす家族を紹介する写真などが展示されていました。
◆「WELCOME PET」写真展
~保護犬・保護猫について、引き取るという選択肢を知ろう~
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルでは、全国で活動する動物保護団体を対象にアンケート調査を行ったり、保護されている動物の譲渡促進につながるようカメラマンによるプロフィール写真の提供などを行いました。
こちらの展示では、財団のスタッフが実際に訪問した全国各地の動物保護団体を紹介しています。
神奈川県動物保護センター登録ボランティアカメラマンとしても活動する写真家の犬丸美絵さんによる写真の展示では、保護センターで出会った犬と保護された猫の表情の変遷を追っています。
写真展付近では、各動物保護団体の資料やパンフレットも多く設置されていました。
◆「Foster Academy」コーナー
~動物ボランティアはじめませんか~
犬や猫の殺処分をなくすために必要な存在「動物ボランティア」。新しい飼い主さんが見つかるまで犬や猫を預かり心身のケアをするフォスターや、その活動を支えるボランティアの活動などについて展示しています。
保護犬や保護猫を支援するために自分ができることを診断するチャートや、全国で活動する動物保護団体の情報を公開するシートなどが展示されていました。
◆コンクール「みんなのアニマル・ウェルフェア~人と動物が幸せに暮らすための自由研究~」
全国各地から送られてきた、動物と人が幸せに暮らすためのアイディアを様々な形で表現した作品を展示。
こども部門、学生部門、プロジェクト部門などに分かれており、被災地で実際に行われたペットに関する活動の報告や、譲渡会場を作るためのプロジェクト計画など、様々な展示が見られました。
クロージング~2日間をふりかえって~
2日間のサミットを締めくくるクロージングでは、コンクール「みんなのアニマル・ウェルフェア~人と動物が幸せに暮らすための自由研究~」の応募作品の表彰式が行われました。
表彰式後、滝川クリステルさん、大西純子さん、高橋一聡さん、辻よしなりさんより、本イベントを振り返るトークが行われました。
いかがでしたでしょうか。
夏休み期間中の開催ということもあり、小さなお子さんから学生、大人の方まで、幅広い年齢層の方々が訪れた今回のアニマル・ウェルフェアサミット2017。見て感じるものや、聞いて考えるものまで、色々な角度から動物の命について触れることのできるイベントであったと感じました。
少しでも興味を持った方は、次回のアニマル・ウェルフェアサミットに参加してみてはいかがでしょうか。あなたが考えて行動することが、私たちに日々癒しや恩恵を与えてくれる動物たちを救うひとつの手助けになるかもしれません。
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