ワンちゃんが要求吠えをする心理とは?
ワンちゃんが要求吠えをするのは、飼い主さんに自分の要求をアピールするためです。要求の中で最も多いのが「散歩に連れてって!」とか「ご飯を早くちょうだい!」というもの。ワンちゃんは、散歩の時間を覚えていて、散歩やご飯の時間になると「ワンワン!」と吠え出します。
ペットオーナー様は「ワンワン」とあまりにもほえると、ついつい要求に対応してしまいますよね。それで、ワンちゃんにとっては「ワン!って吠えると、ご飯をくれるんだ~」と学習してしまうのです。
ワンちゃんの記憶力はとても素晴らしく、自分にとっていい思いをしたことは忘れずに習慣化してしまいます。ワンちゃんは「ペットオーナー様には、吠えて要求を叶えてもらおう!」と思うのです。つまりワンちゃんの要求吠えはペットオーナー様が引き起こしているともいえるでしょう。
ご飯の要求吠えをするワンちゃんへの対処法
ワンちゃんは、ご飯が毎日楽しみですよね。自分のご飯の容器を見ると、しっぽをフリフリ喜ぶでしょう。しかし、ワンちゃんのご飯を決まった時間にあげていませんか?
例えば、ペットオーナーさまが食事をしようとした時に自分のご飯が出てくるなら、その時間帯にワンワンと吠えてしまうものです。毎日決まった時間ではなく、タイミングをずらしながらご飯を与えることで要求吠えが少なくなるでしょう。また、ワンちゃんが人間の食事に興味を持っている場合。これもまた、ペットオーナーさまが引き起こしている要求吠えの一つです。
ワンちゃんが人間の食べ物に興味を持った時に、一度でも食べさせると、ワンちゃんにとっては「自分も食べて良いんだ」という気持ちになります。また、その後それが病みつきになって「ワン」と吠えてしまうワンちゃんもいるでしょう。
欲しがって吠えているワンちゃんの姿を見るのはかわいそうですが、これはビシッと無視をするに限ります。
要求吠えには「無視」で
ワンちゃんの要求吠えは「命令」と一緒です。つまり、要求吠えにペットオーナー様が答えると「自分の命令に従った!」と勘違いしてしまうのです。つまり、本来の関係とは逆で、ワンちゃんが主人であるかのような錯覚をワンちゃんに起こさせてしまうのです。
ワンちゃんにとって「吠えたらペットオーナー様が抱っこしてくれた」などと思わせないことが重要です。要求吠えで何かを要求してきた時は、「吠えても無駄よ」という事を覚えさせます。
このように要求吠えでは主従関係が逆となってしまうので、ワンちゃんの要求には徹底的に「無視」をすることが重要です。「吠えても無駄だ」ということを知ってもらうためには、根気よく対応するようにしたいものですね。
要求吠えへの対処後は?
ワンちゃんの要求吠えに徹底的に無視を決めたペットオーナー様。「頑張って無視しているのに要求吠えが無くならない!」と慌てふためく事もあるでしょう。実は、今まで要求吠えで要求を満たしていたワンちゃんにとっては、いきなり無視をきめられたことで、吠えが増加することがあります。
「自分がこんなに吠えているのに、ご主人さまは答えてくれない?なぜなのだ!ワンワン!」という感じで、さらに要求するのです。これはワンちゃんの心理としては、仕方のないこと。一時的なものと考えましょう。ワンちゃんが「要求吠えをしても無駄なのだ」と分かるには、ある程度の時間を要します。
ワンちゃんそれぞれの性格によっても、治るまでに時間がかかります。また、何度やってもなかなか治らないワンちゃんも。
ワンちゃんの性格を見ながら、要求吠えに対処していきたいものですね。
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