1.子犬が甘噛みをする理由とは?
1-1.子犬が甘噛みする理由①遊びの一環
1-2.子犬が甘噛みする理由②歯の生え変わり時期
1-3.子犬が甘噛みする理由③単なる好奇心
1-4.子犬が甘噛みする理由④要求や不安によるもの
2.子犬の甘噛み期間は?いつまでが普通?
2-1.子犬の甘噛みはいつから?
2-2.甘噛みの放置はトラブルの元
3.子犬が甘噛みする時の対策
3-1.子犬が甘噛みする時の対策①人の手を噛ませない
3-2.子犬が甘噛みする時の対策②噛んでもよい物を与える
3-3.子犬が甘噛みする時の対策③噛んではいけない物を届く所に置かない
4.子犬の甘噛み対策グッズ5選
4-1.ハーツデンタル ティーザー ソフトタイプ (超小型~小型犬用)
4-2.かみかみフルーツボーン (パピー&シニア Sサイズ)
4-3.コング パピーデンタルスティックS
4-4.パピーコング ビンキー (ベビーピンク)
4-5.デンタルアニマルわんこ
5.子犬の甘噛みに関するまとめ
子犬が甘噛みをする理由とは?
子犬の甘噛みには、大きく分けて4つの理由があります。
◆子犬が甘噛みする理由①遊びの一環
子犬は色々な物に興味を示します。興味を惹かれた物にじゃれて、遊びながら噛んでしまうのです。
しかし甘噛みはただの遊びではなく、兄弟や親犬がいる場合、痛みを学習するためにとても大事な行動といえます。
噛んだ時の相手の反応や、噛まれた時の痛みを感じながら、噛むことに対する加減を覚えていくのです。
子犬の頃に1頭で飼い主さんの元にきた場合、その対象が飼い主さんの手やおもちゃ、様々な物となります。
この遊びながら学習する行為が子犬の甘噛みの理由の一つなのです。
◆子犬が甘噛みする理由②歯の生え変わり時期
人間と同様に子犬にも、乳歯から永久歯に生え変わる時期がきます。この時、歯茎がむず痒くなることから甘噛みが増えます。
子犬の歯は、生後4~5か月頃の時期に生え変わりが始まりますが、ほとんどの場合7ヵ月から1歳頃に生え変わりが終わるそうです。ちなみに、切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯の順に生え変わることが多いといわれています。
歯茎を擦るように噛んだり、奥歯に当たるように噛んでいる場合は、生え変わりによる歯茎の痒みが理由と考えられます。
◆子犬が甘噛みする理由③単なる好奇心
子犬はとても好奇心旺盛です。理由①でもご紹介したように、色々な物に興味を示し、じゃれて噛みます。
このように遊びが理由の場合もありますが、子犬は噛むことでそれがなんなのかを学習していることもあるのです。
自分の目線にある物は基本的にまず噛んでみます。個体によっては、その対象物を破壊することで興味を無くす子もいるでしょう。
噛むことで子犬に危険が及ぶ物や、壊されたら困る物は、子犬の届く場所には置かないよう気を付けてください。
◆子犬が甘噛みする理由④要求や不安によるもの
飼い主さんの手を噛むことで要求が通った経験のある子犬は、それを覚えてしまい、要求を伝えるために甘噛みをする場合があります。また子犬によっては、精神的な不安やストレスから噛む行為に至る子もいるようです。
明確な理由が見受けられない場合は、思い当たることがないか考えてみてください。
精神的な不安が続けば、健康に影響を及ぼす場合もあります。不安やストレスの原因を解消してあげられるよう努めてください。
他に考えられる理由として、犬の本能が原因で噛みつく行為に至っている場合があります。
犬は狼と同様で、元々は狩猟を行っていた動物です。もちろん個体差はありますが、狩猟本能が犬の能力として残っていて、この本能から、動く物を追いかけたくなったり、激しい動きをみせる物に対して興奮するという野性的な一面をみせることがあります。
また、飼い主さんの手を噛む行為には、遊びの延長で上下関係の見極めも行われます。そのため、甘噛みには、許容範囲を決めることと、適切なしつけを行うことが重要といえるでしょう。
子犬の甘噛み期間は?いつまでが普通?
甘噛みをしている子犬の仕草が可愛かったり、始めの内は歯が生え揃っていないからあまり痛くないなどの理由から、ついつい甘噛みに対しての許容範囲は広くなってしまいがちです。
しかし、成長するにつれて体も大きくなり、噛む力も強くなっていきます。
後々、しつけが大変になったり、成犬となっても甘噛みが続くという結果を招く恐れもあるのです。
それでは、甘噛みは一体いつまで続くものなのでしょうか?
◆子犬の甘噛みはいつから?
一般的には3~4カ月頃から甘噛みが始まり、長くとも1~2年程続く可能性があるといわれています。
しかし実はこの行為には個体差があり、終わる時期は異なるのです。「いつまで」という期間は、明確には定められていません。
適切な許容範囲を決めることが大切ですが、いつまで続くか明確な基準もないので、実際は見極めるのが難しいといえるでしょう。
◆甘噛みの放置はトラブルの元
基本的に、成長と共に甘噛みはしなくなるといわれていますが、やはり放置することはお勧めできません。
前述の通り、成犬となっても甘噛みが続くようであれば、他人や他の犬に危害を加えるというトラブルを招いたり、家具などへの破壊行為が癖となってしまう可能性があります。
愛犬の様子や成長具合をよく観察し、飼い主さん自身がその行為を止めさせる時期を判断しなければなりません。
最低でも成犬となるまでには、止めさせた方が良いでしょう。甘噛みをしている時期にしつけを行うのが最も効果的です。
子犬が甘噛みする時の対策
子犬の甘噛みは、本能・学習に関わるものであり、成長する上で大切な行為ともいえます。
成犬になるまでに適切なしつけは必要ですが、不適切であったり過剰なしつけは、愛犬にとってマイナスとなってしまうので、効果的な対策方法を覚えておきましょう。
◆子犬が甘噛みする時の対策①人の手を噛ませない
子犬の甘噛みにおいて飼い主さんの手は、高い確率で目標物となります。しかしこれを放置すると、人間の手は噛んでいいものだと認識してしまいます。手を噛む行為に対しては、適切なしつけを行いましょう。
手を噛んできたら、その瞬間に「ダメ」などの禁止のコマンドを発してください。この言葉を発するタイミングは最も重要です。時間がたってから言っても何の意味もありません。噛んだ瞬間に「ダメ」といい、手を隠しましょう。
更に、遊ぶのをやめてその場を離れるなど無視をすることも効果的です。
これを繰り返すことで、「人の手は噛んではいけないものだ」と認識するようになります。
噛まれた時の飼い主さんの反応が楽しくて、噛むことで遊んでもらえると思ってしまう子犬もいます。大袈裟な反応は逆効果となるので注意してくださいね。
◆子犬が甘噛みする時の対策②噛んでもよい物を与える
紹介してきた通り、噛むという行為には成長する上で必要な側面もあります。
無理矢理この行為を止めさせると、ストレスを抱えてしまう可能性もでてきます。大切なのは、噛んでもよい物と、噛んではいけない物を覚えさせることなのです。
まず、愛犬用の噛んでもよいおもちゃを用意しましょう。噛むためのおもちゃは、様々な種類販売されています。
サイズや形状、素材も様々なので、愛犬に合ったアイテムを探してみてください。
一人で遊べるタイプと、飼い主さんと一緒に遊べるタイプのおもちゃがあるので、用途に合わせて数種類用意しておくとよいでしょう。
噛んではいけない物を噛んでいる場合は、適切なしつけをしたり、離すよう促してから噛んでもよい物を代わりに与えるのが効果的です。上手に離せたら、沢山褒めてあげてくださいね。
離さない時は無理矢理引っ張らずに、別の物で興味を逸らすなどして、自ら離すことを覚えさせましょう。力づくで引っ張ると、引っ張りっこの遊びをしていると勘違いして、更に興奮する可能性があります。
◆子犬が甘噛みする時の対策③噛んではいけない物を届く所に置かない
前述しましたが、壊されたくない物は子犬の目線に置かないことが賢明です。
大型の家具など移動が難しい物もありますがその場合は、適切なしつけを行って噛んではいけない物だと認識させてください。
危険が及ぶような物も、届かない所に移動しておきましょう。
コンセントやコードなどには、子犬の視界に入らないように工夫を施すことが必要です。
これらの対策やしつけを、子犬の頃にしておくことが重要です。しかし、過剰なしつけは禁物ですよ。
体罰を加えたり、長時間に渡り怒鳴りつけるなどの行為は絶対にしないでください。子犬の心に叱られることがトラウマとして残ってしまったり、愛犬との信頼関係に悪影響を及ぼします。
子犬の甘噛み対策グッズ5選
甘噛みに対して適切なしつけを行うため、そして愛犬にストレスを溜めさせないために、対策グッズとしてお勧めのおもちゃ5選を紹介します。
◎ハーツデンタル ティーザー ソフトタイプ (超小型~小型犬用)
ピンクの凹凸部分から、ベーコンフレーバーの香るデンタルトイです。ソフトタイプなので、子犬やシニア犬などの噛む力が弱い犬にはピッタリのおもちゃです。
我が家でも、愛犬が子犬の頃にこの形状の物を使用していました!
ソフトタイプの犬用デンタルトイ。パピーやシニアやかむ力が弱い愛犬に。
ピンクのポツポツ部分からおいしそうなベーコンフレーバーが香ります。
◎かみかみフルーツボーン (パピー&シニア Sサイズ)
骨型で特殊な突起のついたデンタルトイです。こちらもソフトタイプなので子犬やシニア犬に適したおもちゃといえます。
フレッシュなピーチの香りつきなので、愛犬だけでなく、飼い主さんにとっても良い香りを感じられるかもしれませんね。
デンタルトイ。楽しく遊びながらデンタルケア。
◎コング パピーデンタルスティックS
中央の穴や溝にペーストやおやつを詰めたりできるタイプのおもちゃです。溝の内側にはギザギザが付いているので、舐めたり噛んで遊ぶことで、歯垢を落としやすくする効果もあります。
子犬用に開発され、柔らかい天然ゴムでできているので乳歯に優しい固さとなっています。歯の生え変わり時期にはもってこいのおもちゃです。
溝の内側にギザギザが付いており、噛んだりなめたりして遊ぶことで歯垢を落としやすくします。
溝や中央の穴にペーストやチーズを塗ったり、小粒のおやつやフードを詰めることができます。
子犬用に開発された乳歯に優しい固さ。歯の生え変わり時期のムズムズやいたずら噛み対策に。
◎パピーコング ビンキー (ベビーピンク)
こちらも中が空洞となっていて、おやつが詰められるタイプのおもちゃです。詰め方を工夫すれば、難易度も自由自在となる知育玩具といえます。
天然ゴムでできていて、子犬の歯の健康を考慮した固さになっています。甘噛み対策に加え、永久歯の歯固めにも使用できる優れものです。
不規則なバウンスが子犬の興味を惹きますし、持ち手が付いているので引っ張りっこ遊びにも最適です。
・丈夫な天然ゴム製。不規則なバウンスで、犬の興味を惹きつけます。また、洗って清潔に保つ事が出来ます。
・永久歯に生え変わるパピーの歯の健康を考慮した程よい硬さ。歯の生え変わりのムズムズ甘噛み対策や、永久歯の歯固めに。
・中は空洞でフードやおやつが詰められる知育玩具。詰め方の工夫で難易度自在。
◎デンタルアニマルわんこ
ぬいぐるみの体部分が編み込まれており、この部分を噛むことでデンタル効果が期待できる可愛いおもちゃです。
小型犬にとって柔らかい噛み心地で、遊びやすいサイズとなっています。
愛犬がぬいぐるみ系のおもちゃが好きであれば、こちらのタイプがお勧めです。
ワンちゃんが、編んだ部分を遊びながら噛む事でデンタル効果が期待できます。コットンのロープと比べ小型犬でも柔らかな噛みごこちです。ぬいぐるみ好きのワンちゃんでも喜んで遊びます。小型犬も遊びやすいサイズです。
子犬の甘噛みに関するまとめ
甘噛みは子犬が成長する上での大切な過程です。
この行為に困り果てて、この悩みはいつまで続くの?…と落ち込む前に、色々なアイテムを試すなどして対策をとりましょう。
デンタルトイで一緒に遊んだり、しつけをすることを楽しみながら、成長を見守ってあげてくださいね。
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