1.ビーグル
1-1.無駄吠えに困ることがある
2.セント・バーナード
2-1.「大きい体」だと理解しなければ飼うのが難しい
3.ボーダーコリー
3-1.飼うのが難しい理由は「頭の良さ」が原因?
4.秋田犬
4-1.番犬気質で凶暴化することもある
4-2.秋田犬の性格を理解して飼うことが大事
5.ロットワイラー
5-1.家族への愛情度が強すぎて攻撃的な一面もある
6.パピヨン
6-1.甘やかして飼うとワガママな性格になりやすい
犬を飼うときには犬種をどのように選びますか?
どんな犬を飼うかは「人気があるから」「可愛いから」とイメージだけで決めることもあるでしょう。
犬の種類は数多いので「しつけがしやすい」という性格の犬は初心者でも飼いやすいですが「運動量が多い」「しつけがしにくい」など特別な配慮が必要な犬は飼うのが難しいかもしれません。
見た目や人気などに惑わされず、特徴や性格を知ってから、飼う犬種を決めるのは大事なことです。
飼った後に「しつけが難しい」「困った」なんてことにならないように、飼い主自身の性格やライフスタイルにマッチした犬種を選んでいきましょう。
ビーグル
垂れた耳が特徴のビーグルは、スヌーピーのモデル犬にもなっているほどの可愛らしさで知られています。
ビーグルは、ツヤのある短毛でなめらかな毛質が魅力です。
立ったときの姿勢もよく、惹きつけられるひとも多いでしょう。
明るい性格なので、一緒に暮らせば飼い主を幸せにしてくれそうな雰囲気があります。
大きな目で見つめられるのは、癒しの効果がありそうですね。
◆無駄吠えに困ることがある
ビーグルはとてもチャーミングなので飼うのが難しいというイメージには思えないのが正直なところ…。
しかし、飼うのが難しい犬種と言われています。
実は、ビーグルは「よく吠える」という特徴があり、それに困る飼い主さんもいるのだとか。
そもそも猟犬として活躍していたビーグルは、自然のなかでターゲットを吠えることで追い詰めていました。
そんな名残もあって、吠え癖がある犬なのです。
ビーグルは遠くまで聞こえる大きな声で吠えることが多く、集合住宅や隣家との距離が近い家庭では飼うのが難しいかもしれません。
ビーグルを飼ったら、吠えないようなしつけを徹底する必要があります。
初めて犬を飼う人は、ビーグルのしつけが難しいと感じるかもしれません。
また、マイペースなところがあるビーグルなのでしつけは根気が必要でしょう。
ビーグルのお世話時間を十分に確保できる飼い主さんが適しています。
セント・バーナード
セント・バーナードといえば、すぐに「アルプスの少女ハイジ」に登場する犬を思い出す人も多いのではないでしょうか。
アニメのなかの優しいイメージで知名度のある犬種です。
セント・バーナードは、基本的に優しく穏やか系の性格、そして忍耐強いです。
雪深い極寒の地域で、寒さに堪えながら救助犬として活躍していた優しい気持ちのある犬です。
◆「大きい体」だと理解しなければ飼うのが難しい
セント・バーナードの体重は50~90キロとかなりの大型犬です。
たくましい筋肉で、人間の大人以上の体型。
その点を理解しなければ、飼うのは難しいかもしれません。
体の大きさから分かるように運動量はたっぷり必要。
運動不足から太りやすくなるので、毎日の散歩は欠かせません。
1回2回は散歩に連れ出してあげるのが理想的です。
また、がっちり体型なので力は結構強いです。
セント・バーナードが急に走り出したときに、コントロールできるくらい力のある人が散歩に連れていくようにしなければなりません。
パワーがある飼い主さんに向いている犬種です。
ボーダーコリー
ドッグスポーツの大会でもよく見かけるイギリス生まれのボーダーコリー。
古くは、牧羊犬としても大活躍していた歴史があって、運動神経抜群のワンちゃんです。
◆飼うのが難しい理由は「頭の良さ」が原因?
たくさんの犬種があるなかでもボーダーコリーはトップクラスの賢さと言われています。
人間から指示された作業も難なくこなせる素晴らしい能力を持った犬です。
ただ「頭が良すぎる」というのが飼うのが難しいと言われている理由のようです。
人間の指示に応えてくれるという点で考えると「賢い犬なら飼いやすいのでは?」と思ってしまいますよね。
でも、ボーダーコリーはリーダーと認めていない人間からの指示は神経質になります。
しつけは「信頼関係がある」という前提になるでしょう。
また、幼少期にしっかりとしつけができていないと自由奔放にふるまう性格になるかもしれません。
ボーダーコリーの知性を活かせるかどうかは、飼う人のしつけ方が大きく関係してきます。
しつけに対して軽く考えて安易に行うと、ボーダーコリーから見下されることもあるでしょう。
立場が逆転してしまうと、ボーダーコリーが自己中心的な性格を見せ始め、最終的にはコントロールできないワガママ犬になる可能性もあります。
秋田犬
「忠犬ハチ公」の飼い主さんを待ち続ける健気な姿に心打たれた人も多いかと思います。
そんなハチ公の犬種は「秋田犬」。
映画のイメージから「忠誠心が高い犬」として人気がある日本犬で、国外からの人気も高いです。
秋田犬は、日本犬のなかでも体が大きく体重50キロにもなります。
猟犬として働いていた勇敢な過去がありますが、今では天然記念物として守られている日本を代表する犬種となりました。
◆番犬気質で凶暴化することもある
飼い主に対しての従順度はかなり高めです。
秋田犬は、信頼しきっている人間に対しては穏やかに愛を注いでくれる犬。
忠誠を誓ってくれる姿は可愛らしいと感じることができるでしょう。
しかし、警戒心が強い性格ということを忘れてはいけません。
家族以外の人には、基本的になつきにくいです。
番犬気質から、知らない人に近づかれると吠えたり唸ったりと攻撃的になることもあります。
しっかりとしたしつけができていれば凶暴化することはまずありませんが、秋田犬との信頼関係が築けていない飼い主に育てられると危険な行動をとる可能性もゼロではありません。
◆秋田犬の性格を理解して飼うことが大事
「秋田犬は従順だ」と軽い気持ちで飼うのではなく、しっかりと向き合う姿勢が飼い主さんの方にも必要です。
初めて犬を飼う人が安易な気持ちで飼うことができる犬種ではないことを理解しておきましょう。
しつけは難しいので、秋田犬の特徴と性格を理解したうえで、専門家に相談しながら飼うのが理想的です。
また、体が大きいので運動量が少ないとストレスからイライラすることもあります。
室内で飼うケースも多いかと思いますが、家に閉じ込めて飼うのはNGです。
運動不足にならないように、1日2回は外に連れていってあげましょう。
ロットワイラー
ロットワイラーは、たくましい体つきのワイルド系の犬種です。
ドイツ生まれの大型犬で、体重は50キロ前後。
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、欧米では人気犬種としても名前を耳にするでしょう。
ロットワイラーは、ブラック&タンの毛色で重量感があって番犬的な風貌をしています。
体も大きいので「怖い性格なのかな?」という雰囲気も感じられるかもしれませんが、知性派で人間の指示にも従う能力もあります。
そんな頭の良さから警察犬として活躍している個体も数多くいます。
◆家族への愛情度が強すぎて攻撃的な一面もある
ロットワイラーの家族への愛情は大きいです。
警察犬にもなれるほどの知性と勇敢さがあるので、大好きな家族のために生きようとします。
基本的には穏やかなのですが、家族以外の見慣れない人が多い場所では警戒心が強まります。
そんな場所では家族が危険かもしれないと思い、「自分が家族を守る」と周囲に対して攻撃的になることも…。
見知らぬ場所、見知らぬ人など、初めて見るところでは攻撃的になりやすいので、小さい頃から社交性をつけさせることも大事です。
また、周囲に対して過剰反応したときには、飼い主さんの適切な判断と指示でコントロールしなければなりません。
ロットワイラーの大きな体を制御できる力強さと根気のよいしつけが必要です。
犬を飼うのが初心者の人には難しい犬種なのかもしれませんね。
パピヨン
「蝶」のように優雅な飾り毛を持つパピヨンは、愛玩犬として世界中で好かれています。
古い歴史のなかでは、貴族たちのペットとしても人気だったこともあり、その上品な雰囲気はいまでも健在。
可愛らしい見た目から、一緒に暮らしたいとペットとして人気のです。
◆甘やかして飼うとワガママな性格になりやすい
気品があって愛玩犬の代表的とも言える可愛さがあるパピヨンなので、「本当に飼うのが難しいのか…?」と疑問に思う人も少なくないでしょう。
パピヨンを飼うのが難しいと言われることがある理由は、その魅力的過ぎる見た目も関係しています。
あまりにも可愛いので、一緒に暮らすと「ワガママを許してしまう」という飼い主さんが続出。
イケナイことをしても「しょうがないね~」と軽く流してしまうこともあるようです。
小さく可愛い見た目から、「怒るとかわいそう」と甘やかし傾向にする飼い主さんもいます。
基本的に頭がいいのでしつけはしやすい犬種です。
リーダーとしてしっかり対応しなければ「ワガママな性格」まっしぐらです。
甘やかし過ぎたせいで、指示をきかない自由な性格に育ってしまうこともあります。
可愛すぎるがゆえに「飼うのが難しい」という、なんだか不思議な理由にも思えますね。
ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは、いくつかの映画に出演して注目されたことがあり、世界的にも知名度があります。
日本でも人気犬として名前があがることも多いです。
体重は10キロ満たない小型犬で、スタイルもよくて可愛らしい表情を見せてくれます。
小さな体型ということもあり一緒に暮らしたら「抱っこしたい」と小型犬らしい可愛がり方をしたくなるかもしれません。
しかし、ジャックラッセルテリアは小型犬のイメージとは違った特徴があり飼うのが難しいと言われています。
◆パワフル過ぎて飼うのが難しい犬種
ジャックラッセルテリアをひとことで表わすなら「やんちゃ」という言葉がぴったりでしょう。
好奇心が旺盛であらゆることに興味を持ちます。
じっとしているよりも「動きたい」「遊びたい」という欲求が湧きあがる、バイタリティの持ち主。
家具を壊したり、衣類をかじったりなど、いたずらっ子の一面を見せることもあります。
ハンター気質が強いので、散歩のときも他の動物に気をとられるなど、落ち着きがないかもしれません。
また、小さい体なので安心しがちですがパワフルさは想像以上と感じると思います。
「小型犬だから大丈夫」という固定概念で飼うと、真逆のエネルギッシュなパワーに圧倒されて驚きの連続かもしれません。
動くのが大好きなので、運動量は一般的な小型犬と比べるとたくさん必要で、1日2回は散歩に行くのが理想です。
「小型犬だから」と運動不足になると、ストレスを溜めてしまいます。
しつけでコントロールできない状態で外に出ると、勢いで引っ張られたり、リードを離れて事故などのトラブルを起こすこともあり、簡単な気持ちで飼うのは難しいでしょう。
飼うのが難しいといわれる犬種に関するまとめ
いかがでしたか?
一般的には飼うのが難しい犬と聞いてイメージするのは強面の犬や闘犬のような気がするものですよね。
しかし、人気犬種のなかでも「大きすぎる」「元気過ぎる」などの理由から、飼うのが難しい犬種はいくつかありますがどんな飼い主さんとも相性が悪いわけではありません。
犬種選びを簡単に考えて「人気があるから」と安易に飼うのではなく、犬種についての知識をしっかり身につけましょう。
そして、愛情と責任を持ってしっかりとしたしつけができれば「飼いにくい理由」もカバーできることもあります。
愛情と根気を持って、大切に育ててあげてくださいね。
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