年を追うごとに夏場の気温が高くなっている日本ですが、今年も厳しい暑さの日が続きそうです。大きな要因としては2つの高気圧が停滞し、猛暑をもたらす「ダブル高気圧」が本州付近で発生する可能性が高く、その結果、例年以上に気温が高くなることが予想されています。
また、梅雨のジメジメとした暑い季節は身体がまだ暑さに慣れていないため、上手に汗をかくことが出来ません。そのため、放熱量が低くなることで「熱中症」にかかりやすい時期として、特に注意が必要です。 すでに全国各地でも熱中症の事故が発生しており、本格的な夏本番を迎える前に、今一度自分の体調管理について振り返りをおこなうことが大切です。
ペットの熱中症は5月以降に急増!
熱中症が発症しやすい時期には、天気予報で熱中症予報がされるなど、熱中症への注意や関心は年々高まってきています。熱中症にかかってしまった時の対処法など、対策はバッチリ!と言えそうですが、ご自身の飼っている大切なペットも熱中症にかかってしまうことはご存知でしょうか。アニコム損害保険が実施した「診療月別受付事故数」によると、ペットの熱中症は毎年4月頃から発生件数が増え始め、人間と同じく7・8月にピークを迎えます。特に6月と比較すると、発生件数が約3倍まで増加するため、しっかりとした対策が必要となります。
熱中症は命の危険も…初期症状のサインを見逃さないで!
こうした中、ペット&ファミリー少額短期保険が、ペットを飼っている20~70代の男女917人を対象に「ペットの暑さ対策に関する意識調査」を実施したところ、「現在熱中症対策をしている」と回答した方は約3割のみという結果に…。ペットは人間のように自分で体調管理が出来ません。そのため 特に夏場はしっかり熱中症対策を講じ、また、ペットが発する熱中症の初期段階のサインについて、理解・見逃さないことが大切です。
今年の夏は「酷暑」が予想される中、決して見逃すことのできない大切なペットの熱中症の予防・解消方法を学びましょう!
夏本番前に犬の熱中症対策について知っておこう!
気象庁発表のデータによると、今年の夏は6月から8月にかけて全国的に平年並みか平年よりも高い気温となり、暑さの厳しい日が多くなりそうです。特に気温が高い日には、人間だけではなくペットも体調不良に陥りやすく、熱中症のリスクも高まります。その一方で、ペットの熱中症に対する正しい理解や対策について、充分に把握している人は多くはないと推察されます。
そこで、今回はペットが発する体調不良のサインを”チェック項目”として作成しました。ご協力いただいたのは、TRVA夜間救急動物医療センター/センター長の中村篤史先生です。今年の夏はこのチェックリストと対策法を活用し、暑い日々をペットと乗り切りましょう!
中村 篤史先生のコメント
人間は汗をかいて体を冷やしたり、衣服を脱ぐことで体温調整をおこなえますが、犬や猫は汗腺が身体のごく一部に限られており、被毛(黒色であれば熱を吸収しやすい)をまとっている、地面に近い位置で生活しているなど、熱中症にかかりやすい環境に身を置いています。また、幼齢あるいは高齢、肥満や持病(腎臓病や心疾患など)がある場合は、熱中症にかかる割合がより高くなります。
熱中症を防ぐには、温度・湿度環境への配慮、十分な飲水がポイントとなります。気温だけでなく、湿度にも注意する必要があり、夏本番を迎えると更に注意が必要です。猛暑日(30~32℃)の車内は10分間で約40~43℃まで上昇するため、短時間でも車の中で留守番をさせることは避けた方が良いでしょう。
犬・猫は人間と違い、熱中症の症状に気づくことが中々難しいため、初期対応が遅れてしまうことで重症化に繋がる恐れがあります。上記チェック項目を上手に利用し、ペットの機微について普段から気に掛けてあげましょう。
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