愛犬の遊びの様子で分かる、簡単だけど満足度の高いアイデア遊び

2015.07.09

愛犬の遊びの様子で分かる、簡単だけど満足度の高いアイデア遊び

ワンちゃんはペットオーナー様との遊びが大好き。また、遊びは、子犬はもちろんシニアのワンちゃんの脳にもとてもいい影響を与えます。ここでは、おうちにあるもので簡単にできる、室内のアイデア遊びを紹介します。ぜひ、毎日のワンちゃんとのコミュニケーションに取り入れてみてください。

遊びのときに気を付けたいこと

  1. 遊びを始める時間、終わる時間はペットオーナー様が決める
  2. ワンちゃんがオモチャを持ってくるのを合図にゲームを始めてしまうと、ワンちゃんは自分に遊びの主導権があると勘違いしてしまいます。ワンちゃんがオモチャを持ってきても、必ず無視をしてください。あくまでも、遊びを始めるのは「オーナー様がワンちゃんと遊びたいとき」です。

  3. 必ずペットオーナー様が「勝って」終わること

例えばひっぱりっこなどは、ワンちゃんにロープを取られてしまったら、最初からやり直しましょう。ワンちゃんがペットオーナー様に勝ったときにゲームをやめると、ワンちゃんが力は自分のほうが強いと思ってしまいがちです。必ず、「人間のほうが強い」ことをワンちゃんに理解させてからゲームを終わるようにしてください。
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ひっぱりっこ

  • どんなワンちゃんでもOK
  • 遊びの入門編とも言えるひっぱりっこです。まずは、ロープ型のオモチャを用意してください。ないときは、古いタオルでもかまいません。オモチャのはじをワンちゃんの目の前でぶらぶらっとさせて、ワンちゃんがオモチャにかじりついたらひっぱりっこ開始。何回かはオモチャを取られてもいいですが、最後は必ずペットオーナー様が勝ってください。ワンちゃんがオモチャをくわえてなかなか放さないときは、アゴの下に手を入れて、トントンと軽くノドをノックしながら「ハナセ」と声をかけましょう。


    宝探しゲーム

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  • マテができて、お気に入りのオモチャがあるワンちゃんに
  • オモチャをワンちゃんの鼻先でぶらぶらさせながら、「宝探ししよう!」と楽しげに声かけをしてください。次に、「マテ」とワンちゃんに声をかけて、オモチャをソファやタンスの陰、クッションの下などに隠してください。はじめは、ワンちゃんにオモチャを隠す一部始終を見せてあげてかまいません。オモチャを隠したら、ワンちゃんに「ヨシ!(またはOKなど、いつもマテを解除しているときの声がけをしてから)サガセ」と声をかけましょう。ワンちゃんがオモチャを見つけたら、「あったね!」「すごいね!」と声をかけて誉めてあげましょう。「誉める言葉」と「オモチャ」がワンちゃんへのご褒美なので、おやつをあげる必要はありません。同じように、ワンちゃんの鼻先でオモチャをぶらぶらさせた後に隠すことを2~3回繰り返します。ワンちゃんがゲームに飽きる前にいったんやめるのがコツです。
    ワンちゃんが「サガセでオモチャを探す」ようになったら、ワンちゃんを部屋の外で待たせてオモチャを隠してみましょう。


    どっちの手?

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  • オスワリ、マテができるワンちゃんに
  • レバーやチーズからつくられた犬用おやつなど、香りが強いおやつを手に握り、マテをさせながらワンちゃんに匂いを十分に嗅がせてください。その後、手を後ろに隠しておやつを左右どちらかの手に握り、ワンちゃんの前に出して「どっちの手?」と言ってください。ワンちゃんが、おやつが入っているほうの手にお手をしたり、匂いを嗅いだりしたら「あたり!」と言って手を開き、「ヨシ!(またはOKなど、いつもマテを解除しているときの声がけで)」と言ってからおやつをあげてください。慣れてきたら、「匂いを嗅ぐだけではなく、お手をしないとあげない」などとレベルアップをしていくといいでしょう。

    どっちの手ゲームをしている動画を見てみよう


    かくれんぼ

  • オスワリ、マテ、オイデができるワンちゃんに
  • ワンちゃんにオスワリとマテをして、ペットオーナー様はソファやタンスの陰などに隠れてください。はじめは、ペットオーナー様が隠れる一部始終をワンちゃんが見ていてかまいません。隠れたら、「オイデ!」と声をかけてください。ワンちゃんがペットオーナー様を見つけたら、「いいこ!」と声をかけておやつをあげましょう。ワンちゃんがペットオーナー様を見つけられないようなら、「ここだよ!」などと声をかけてかまいません。だんだんと、「ペットオーナー様が隠れるところを見せない」「別の部屋に隠れる」とレベルを上げていきましょう。


    いすとりゲーム

  • オスワリ、マテができるワンちゃんに
  • ワンちゃんがオスワリしても、体がはみ出さない程度の大きさのバスマット(大きいワンちゃんの場合はバスタオル)とリモコン付きのミュージックプレイヤー、首輪とリード、お気に入りのおやつを用意してください。バスマットを敷いたら、ワンちゃんに首輪とリードを付けて手におやつを握り、リモコンを押してお気に入りのミュージックスタート! バスマットのまわりをワンちゃんと一緒に歩き、10秒くらいで音楽を止めたらバスマットの上までワンちゃんを連れて行きましょう。バスマットの上でワンちゃんに「スワレ」「マテ」をかけてください。10秒ほどマテを維持できたら、「ヨシ、イイコ!」と声をかけておやつをあげ、また音楽をかけて歩き始めてください。「音楽を止める」→「バスマットの上でスワレとマテ」→「おやつをあげて再スタート」の流れです。これも、ワンちゃんが飽きる前にやめるのがコツです。慣れてきたら、バスマットの上でマテをかける時間を長くしたり、マテをかけながらワンちゃんから離れたり、ワンちゃんのまわりをペットオーナー様が歩いたりして、マテのレベルを上げていきましょう。

    いかがでしたか? いずれも、室内でできる遊びなので、雨でお散歩に行けないときになどにもぜひご活用ください。

    ワンちゃんはペットオーナー様との遊びが大好き。また、遊びは、子犬はもちろんシニアのワンちゃんの脳にもとてもいい影響を与えます。ここでは、おうちにあるもので簡単にできる、室内のアイデア遊びを紹介します。ぜひ、毎日のワンちゃんとのコミュニケーションに取り入れてみてください。

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    石原 美紀子

    石原 美紀子

    青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。


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