【トリマー監修】犬が爪切りを嫌がる時の対処法8つ!原因を知って上手に爪切りしよう

2021.02.17

【トリマー監修】犬が爪切りを嫌がる時の対処法8つ!原因を知って上手に爪切りしよう

愛犬の爪を切ると怒る、逃げる、暴れる…。爪切りなどのお手入れを嫌がる犬は少なくないようです。嫌がられてしまったとき、飼い主さんはどのように対処するべきなのでしょうか。犬が爪切りを嫌がる理由は何なのでしょうか。合わせてご紹介します。

【目次】
1.犬が爪切りを嫌がる原因は?
 1-1.爪切りにトラウマがある犬
 1-2.身体に触られるのが嫌いな犬
 1-3.今されていることや体勢が不快

2.犬が爪切りを嫌がる時の対策8つ!
 2-1.爪切りを嫌がる時の対策①爪切りの道具に慣らす
 2-2.爪切りを嫌がる時の対策②言葉をかけてから爪切りをする
 2-3.爪切りを嫌がる時の対策③完璧を目指さない
 2-4.爪切りを嫌がる時の対策④褒めて終わる
 2-5.爪切りを嫌がる時の対策⑤苦手と大好きを組み合わせる
 2-6.爪切りを嫌がる時の対策⑥だまさない
 2-7.爪切りを嫌がる時の対策⑦おやつで気をそらす
 2-8.爪切りを嫌がる時の対策⑧無理強いをしない
 2-9.犬が爪切りを嫌がる時のサイン

3.上手な爪の切り方は?
 3-1.爪が伸びすぎるとどうなる?
 3-2.切りやすい爪切りを準備する
 3-3.爪切りの方法(白い爪の場合)
 3-4.爪切りの方法(黒い爪の場合)
 3-5.出血してしまった場合

4.おすすめの犬の爪切り2種類
 4-1.【おすすめ商品】すこやかネイルトリマー 斬(Zan) ギロチンタイプ 小・中型犬用
 4-5.【おすすめ商品】ドギーサロンワンティーノ わんカーブ爪切り

5.犬の爪切りまとめ

【掲載:2019.10.16  更新:2021.02.17】

犬が爪切りを嫌がる原因は?

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犬が爪切りを嫌がる原因は、大きく3つあります。なぜ爪切りが嫌なのかを見極めることができると、犬を爪切りに慣らしていくうえで役立ちます。

◆爪切りにトラウマがある犬

過去に爪切りで痛い思いをしたり、爪切り以外でも足先に痛みを伴う経験をした犬は、足を触られることを嫌がります。トラウマがある犬の場合、トリミングサロンを変えてみるのも方法のひとつです。

◆身体に触られるのが嫌いな犬

犬は基本的に、足の先やしっぽ、耳、口の周り、鼻の周り、お尻などを触られるのが苦手です。触り方にも注意が必要で、突然触られたり、強くつかまれたり、長時間押さえつけられたりすると、慣れている犬でも嫌がります。

普段から身体中を優しく触ってスキンシップを取りましょう。

●あわせて読みたい
初対面の犬にはどう接する?仲良くなるための触り方を覚えよう!

道端で散歩中の犬を見掛けたら、犬好きな方はついつい触りたくなってしまいますよね。しかし、初対面の場合、触り方には注意や相手への配慮が必要となります。勿論、飼い主さんに対するマナーも覚えておかなくてはなりませんよ。 初対面の犬と仲良くなるために、正しい触り方をマスターしておきましょう!犬が触られるのを嫌がる場所も併せて紹介しますので、是非チェックしてみてください。

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◆今されていることや体勢が不快

爪を切りすぎて痛みを伴ったり、手を引っ張りすぎて無理な体勢をさせたりすると、当然犬は嫌がります。

爪切りをするときは切りすぎに注意しましょう。犬の手足を引っ張って近づけるのではなく、犬に合わせて飼い主が移動した方がスムーズです。


犬が爪切りを嫌がる時の対策8つ!

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◆爪切りを嫌がる時の対策①爪切りの道具に慣らす

犬は爪切りを嫌がると、道具を見ただけで逃げるようになってしまいます。

まずは、爪切りを持ったままオヤツを与えることから始めましょう。これを繰り返し、爪切りを見ても逃げないようになったら、少しずつ爪切りを犬に近づけ、犬の足や指に軽くタッチし、徐々に慣らしていきます。

◆爪切りを嫌がる時の対策②言葉をかけてから爪切りをする

爪切りをするときは、「大丈夫?」や「すぐ終わるよ」などと優しく言葉をかけてから始めましょう。

犬は、これから何をされるか分からないと不安が増します。飼い主の言葉を聞いてこれから何をされるのかが分かると、少し安心することが出来ます。

◆爪切りを嫌がる時の対策③完璧を目指さない

「全部の爪を切らなくては」「きれいに切らなくては」などと考えてはいけません。最初は爪1本切れたら大袈裟に褒めて終わりにしてあげましょう。

大切なのは、犬が嫌がるサインを見せないうちに終わらせることです。できなかった分は、翌日以降に持ち越しましょう。

◆爪切りを嫌がる時の対策④褒めて終わる

犬が暴れたり唸ったりしたときに爪切りを終わらせてしまうと、犬は爪切りの度に暴れたり唸ったりするようになります。爪1本だけでも切らせてくれたら大袈裟に褒め、犬が嫌がる前に終わり、少しずつ時間を延ばしていけるように練習しましょう。

◆爪切りを嫌がる時の対策⑤苦手と大好きを組み合わせる

大好きなことや物に集中していると、苦手な爪切りも我慢することができます。毎回、爪切りが終わったら、美味しいオヤツがもらえる、爪切りの後は散歩に行けるなど、大好きなことや物が追加されていれば、犬も苦手を克服することができます。

◆爪切りを嫌がる時の対策⑥だまさない

「散歩に行くよ」などと言って犬を呼び、爪切りをするようなことは絶対にやってはいけません。このように嘘が繰り返されると、犬は飼い主の言うことを信用しなくなってしまいます。そのうち、名前を呼んでも飼い主に近づかなくなったり、逃げるようになったりするようになります。

◆爪切りを嫌がる時の対策⑦おやつで気をそらす

手伝ってくれる人がいる場合は、まず先におやつなどのご褒美を与え、おやつに集中している間に1本だけ爪切りをします。短い時間で手を止め、手を止めたらご褒美のおやつもストップするようにします。

爪切りをしている最中だけご褒美のおやつがもらえる、という状態にして爪切りに慣らしていきます。

◆爪切りを嫌がる時の対策⑧無理強いをしない

犬が爪切りを嫌がる時、飼い主さんはどうするべきなのでしょうか。あとちょっとだから…と、嫌がる犬を押さえつけてはいませんか?

犬の嫌がる気持ちを無視して爪切りを続けるのはあまりオススメしません。爪切りなどのお手入れは、もちろんとても大切ですが、犬との信頼関係を壊してしまっては意味がありません。

犬が爪切りを嫌がる時は、徐々に慣らすことから始め、なかなか上手くいかなくても焦りは禁物です。

爪切りを嫌がって唸ったり咬もうとする場合、飼い主さんが危険だと判断したら、お互いにケガをする前に、訓練士やトリマーなどの専門家に相談するのも良いかもしれません。

◆犬が爪切りを嫌がる時のサイン

犬が爪切りを嫌がるとき、以下のようなサインを出します。

・飼い主の手を足でよけようとする
・触られているところを気にする
・ぶるぶる震える
・ハッハッハッと呼吸が速くなる
・じっとせず、落ち着かない
・逃げようとする
・身体に力が入っている
・悲鳴をあげたり、咬みつこうとする

このようなサインが見られる前に、素早く爪切りを終わらせてあげましょう。

逆に、目をつぶってうっとりしている、身体の力が抜けている、ふーっと深い息をするなどは、落ち着いているサインです。


上手な爪の切り方は?

◆爪が伸びすぎるとどうなる?

室内犬の場合、フローリングを歩いたときにカチャカチャと爪の音がしたら、爪が伸びているサインです。爪が伸びすぎると肉球に刺さって怪我をしたり、指が開いて姿勢や関節を悪くさせてしまいます。

犬は猫の様に爪を収納することができないので、爪が伸びて床やフローリングに当たると、爪の根元に痛みを感じます。そうすると無意識に指を持ち上げ、手のひらをパーの状態に開いて生活するようになります。

更に爪が伸び、痛さをカバーできなくなると、次は指を寝かせるようになり、指や爪が斜めに曲がってしまいます。

定期的な頻度での爪切りを行いましょう。

◆切りやすい爪切りを準備する

まず、爪切りにはハサミのタイプやギロチンタイプなど、様々な種類があります。飼い主さんが使いやすいものを選んでください。

トリミングサロンなどでは、小型犬であればギロチンタイプが使用されていることが多いです。ギロチンの穴に爪が入らないような大型犬は、ハサミのタイプがお勧めです。

◆爪切りの方法(白い爪の場合)

犬の爪には白っぽい爪と黒い爪があります。全ての爪が白い犬もいれば、全ての爪が黒い犬、指によって色が違う犬もいます。

白い爪の犬の場合、爪をよく見ると内側にピンク色の芯のようなものが見えます。ここには神経の通った血管が詰まっており、切ってしまうと痛がり、出血します。
通常、このピンク色の芯の手前までを爪切りで切ります。
ただし、散歩の回数が多いまたは散歩時間が長い場合には、ギリギリまで爪を切ると散歩中に削れて出血することもあるため少し爪を残しましょう。

指の数は、多くの犬は後ろ足の指が4本、前足の指は5本です。前足には地面に付かない位置に狼爪を呼ばれる指があるので、切り忘れないようにしましょう。地面に付かない為、自然に削れることのない狼爪は、伸びすぎると肉球に刺さって怪我をしてしまいます。

稀に後ろ足にも狼爪が残っている犬もいて、これは大型犬に多く見られます。自分の愛犬の爪は何本なのか、チェックしておきましょう。

また、爪切りをするときは、犬の体勢にも配慮してあげてください。犬は骨格の構造上、手足を外に曲げることはできません。手足を持ち上げる時には、前後のどちらかに持ち上げるように注意してください。
この時、手足を背中より上に持ち上げないようにしましょう。

◆爪切りの方法(黒い爪の場合)

次に黒い爪の犬の場合、白い爪に比べて少し難易度が上がります。最初から思いきって切らず、少しずつ削っていくように切りましょう。

切りながら爪の表面を観察すると、血管が近づくにつれて変化が見られます。爪先の断面は乾燥しており、白い粉が吹くように見えますが、血管に近づいていくと、少しづつ湿っぽくなっていきます。小さな変化なので、よく観察してください。

ただ輪切りに切っていくのではなく、爪の中心を残すようにして周りを斜めに切っていくのがコツです。

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◆出血してしまった場合

子犬の頃から適切に爪を切っておけば、血管の手前まで爪切りをすれば良いのですが、長期間爪が伸びすぎてしまった犬の場合、爪の中の血管が神経までのびてしまっていることもあります。

この場合、適切な位置で切ると出血し、痛みを伴います。

万が一出血させてしまったら、慌てずに出血した爪を圧迫し、止血してください。切ってしまった深さにもよりますが、しばらく押さえておけば、大抵の場合、血は止まります。
なかなか出血が止まらない場合は、動物病院に連れていきましょう。犬の爪切り用の止血剤も売られていますので、心配であれば用意しておくと良いかもしれません。

出血が怖く自宅で爪切りができない場合には、トリミングサロンや動物病院でも爪切りを行っているのでプロにお任せするのも良いですね。


おすすめの犬の爪切り5種類

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ドライバー1つで刃の切れ味の調節が可能です。

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毎日のお手入れに使って欲しい。
スムーズにカットできるから、爪切りが苦手なワンちゃんも嬉しい。
・穴から爪が見えるから、カットポイントが定めやすい。
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・抗菌加工
・持ちやすいラバーグリップ
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犬の爪切りまとめ

なるべくアスファルトではなく土の上で、よく歩く、走る、穴を掘るなどの運動をさせることで、爪は自然に適切な長さを保つことができます。
ただし狼爪は削れることがないので定期的に切ってあげましょう。

また、運動不足の犬や老犬は爪が伸びすぎていることもあるので要注意です。こまめに爪の長さをチェックしてあげましょう。

爪切りだけではなく、ブラッシングや歯磨き、耳の中のチェックなどを毎日、もしくは定期的に行うことで、愛犬はより健康に過ごすことが出来ます。よく愛犬を観察しておくと、万が一病気になった時にも小さな変化に気づくことが出来ます。

スキンシップの一環として、愛犬のお手入れをしっかりしていきましょう。

※こちらの記事は、トリマー監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  ペットの専門店コジマ トリマー

ペットの専門店コジマ店舗に併設する優先予約制のトリミングサロン。
シャンプーコースやシャンプー&カットコースの基本のコースの他、薬用・ノミ取りシャンプー、ハーブパック、ナノバブルオゾンペットシャワーなどのオプションメニューも充実。
https://pets-kojima.com/anshin/trimming/

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harunyan

harunyan

動物の専門学校で看護の資格を取得後、6年間動物病院に勤務しました。5歳のシェルティと4歳の猫、0歳の息子と毎日楽しく過ごしています。ペットと過ごすうえで役に立つ情報をお届けできるよう、日々勉強しております。よろしくお願いします。


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