鼻ペちゃ犬種①パグ
◆パグの特徴
短頭種の代表であるパグは、理想体重が約6.3kg~8.1kgの小型犬です。垂れた耳に巻いた尾が特徴的ですよね。
毛色はフォーン、アプリコット、黒、シルバーなどがあります。
一般的には黒のパグ以外は鼻から口の周辺と耳は黒色をしています。
また、フォーンの毛色のパグは背中に沿って黒色のトレースがあるのもパグの特徴の1つと言えますね。
毛はダブルコートで、柴犬のように短毛です。
◆パグの性格
パグの性格は素直で愛嬌があり、利口、社交的、注意力があり遊び好きですが、頑固な一面もあります。
◆パグの飼い方
パグは短毛種ですが、ダブルコート(オーバーコートの下にアンダーコートが生えている)のため、毛が抜けやすいです。そのため、定期的なブラッシングが必要です。
ただし、長毛種のように大変ではないため、比較的お手入れはしやすい犬種です。
20分~30分ほどの運動が必要ですので、1日2回朝夕の散歩に連れて行きましょう。
◆パグの値段
パグの平均的な値段は約20~25万円になります。
◆パグの注意点
【しわに注意】
パグの注意点は、やはり鼻ペちゃな犬種なので、鼻の溝に溜まる汚れや垢などによる皮膚のトラブルになってしまうことです。鼻のしわの部分を常に清潔に保ってあげる必要があります。
【温度に注意】
短頭種のパグは暑さや寒さにとても弱い犬種です。そのため、部屋の温度を常に26~28度に設定してあげることが必要です。屋外で飼う事は絶対にやめて下さいね。
【目のトラブルに注意】
パグの目は大きいため、眼球に傷が付きやすいです。そのため、目やにも出やすく、涙やけも出来やすくなってしまいます。
眼球が傷つかないように気を配り、目元をこまめに拭いてあげるなどのケアをしてあげましょう。
【肥満に注意】
パグは食欲が旺盛なため、肥満になりやすい犬種です。鼻ペちゃな犬種は呼吸がし辛くなってしまいやすいので、肥満にならないように気を付けましょう。
鼻ペちゃ犬種②フレンチ・ブルドッグ
◆フレンチ・ブルドッグの特徴
フレンチ・ブルドッグは短頭種の小型犬で、コンパクトで筋肉質な体つきをしています。体重は8~14kgが理想とされています。
やや大きめで付け根の幅が広く、先端が丸みを帯びている特徴的な耳をしているのも特徴の一つです。尾は短く、ねじれています。
毛色はフォーン、ブリンドル、およびそれぞれの毛色にわずかな白斑のあるものになります。また、パイドは白地にフォーンまたはブリンドルのあるもので、全体的に白が多い毛色の場合の多くは、パイドとなるようです。
被毛はダブルコートで、短毛です。
◆フレンチ・ブルドッグの性格
フレンチ・ブルドッグの性格は社交的で、活発で遊びやスポーツが好きな子が多いです。飼い主や子供に対しては特に愛情豊かで優しい犬種です。
◆フレンチ・ブルドッグの飼い方
毛が抜けやすいので、定期的にブラッシングが必要になります。短毛のため比較的お手入れはしやすいです。ただし、暑さ寒さに大変弱いので、室内で飼育しましょう。
また、頑固な一面も持っていますので子犬のうちにしつけをしっかりと行い、飼い主さんや子供との信頼関係をきちんと築きましょう。
◆フレンチ・ブルドッグの値段
フレンチ・ブルドッグの値段は平均的に約30~35万円になります。
◆フレンチ・ブルドッグの注意点
【呼吸器トラブルに注意】
フレンチ・ブルドッグは呼吸器が短く、トラブルが出やすいので注意が必要です。
【温度に注意】
暑さ寒さに弱いため、室内で飼いましょう。呼吸器が短く熱中症になりやすいため、散歩は涼しい時間帯に行き、後は室内で遊びながら運動を促したり、室内のドッグランに連れ出してあげるなどの気配りが必要です。
【目のトラブルに注意】
短頭種ならではですが、目が大きいため眼球を傷付けてしまわないように注意しましょう。
【しわに注意】
鼻ペちゃなため、鼻の周りのしわに汚れや垢などが溜まりやすいです。しわの汚れをそのままにしていると雑菌が繁殖してしまい、皮膚トラブルやニオイの元となってしまいます。しわは毎日のお手入れが欠かせません。
鼻ペちゃ犬種③ ボストン・テリア
◆ボストン・テリアの特徴
短頭種であるボストン・テリアは、短く滑らかなスムースコートという被毛を持ちます。尾は短く、体はコンパクトでバランスが良いです。
被毛の色はブリンドル、シール、ブラックに規則的なホワイト・マーキングが出ます。
フレンチ・ブルドッグと見た目がよく似ているため間違われがちですが、ボストン・テリアは足が長く、筋肉質で全体的にスリムな印象を持ちます。
◆ボストン・テリアの性格
性格は友好的で、快活な性格をしています。人に優しく決断力や耐久力があるため、ペットとして家庭で飼うにはオススメな犬種と言えますね!
◆ボストン・テリアの飼い方
ボストン・テリアは活発なため、他の短頭種よりも運動が必要になります。1日に30分~1時間程度散歩に連れて行きましょう。
ただし、呼吸器が短いため、暑さ寒さに弱いです。夏場の散歩は涼しい夜や朝方に行うように気配りが必要ですね。
また、テリアの頑固な気質を持っているため、問題行動を起こしてしまうことが多々あります。子犬の頃にしっかりとした信頼関係を築けるように、きちんとしつけを行いましょう。
◆ボストン・テリアの値段
ボストン・テリアの値段は平均約30万円になります。
◆ボストン・テリアの注意点
【呼吸器トラブルに注意】
鼻ペちゃな犬種は呼吸器のトラブルを引き起こしやすいので、気を付けましょう。
【目のトラブルに注意】
目が大きいので、眼球を傷つけないように気を付けましょう。
また、ボストン・テリアは白内障になりやすい犬種です。強い紫外線が直接目に入らないように気を付ける必要があります。
その他、チェリーアイと呼ばれる、目頭の部分の粘膜が飛び出てしまう病気にもなりやすいため、少しでも早くに異変に気付けるよう普段から愛犬の様子を観察するように心掛けて下さいね。
【腫瘍に注意】
ボストン・テリアは腫瘍が出来やすい犬種と言われています。腫瘍が小さいうちならば手術などで摘出出来る事もあるので、発見したら小さな腫瘍でもすぐに病院に掛かる必要があります。
鼻ペちゃ犬種④ペキニーズ
◆ペキニーズの特徴
ペキニーズは、オスの体重5kg以下、メスの体重5.4kg以下を理想とする犬種です。ライオンのように長毛な被毛が全身フサフサとしており、威厳がある見た目でずんぐりとした体型をしています。
◆ペキニーズの性格
性格は怖い物知らずで、飼い主に忠実ですが、飼い主への依存心は低いために抱っこや膝の上に乗ることなどを嫌う子が多い犬種です。その独特な性格から、「猫のような性格の犬」と言わる事があります。
頑固で気位が高い子が多い犬種でもありますので、子犬の頃のしっかりとしたしつけが必要です。
◆ペキニーズの飼い方
ペキニーズの特徴でもありますがアンダーコートがとても多く、抜け毛や毛玉に気を配らなくてはいけません。そのため、毎日のブラッシングは欠かせないものとなります。
フサフサの被毛に覆われているため分かりづらいのですが、ペキニーズの四肢は短いため、段差の昇降などによる腰への負担から椎間板ヘルニアなどになりやすい犬種です。
なるべく段差の無いような生活スタイルにするなどの配慮が必要になります。
運動量としては、ペキニーズは活発な犬種ではありませんので気分転換に軽く散歩に連れて行く程度で大丈夫です。ただし、肥満になってしまうと腰に負担が掛かりやすくなってしまうので体重管理には気を付けましょう。
◆ペキニーズの値段
ペキニーズの値段の平均は15~17万円となっています。
◆ペキニーズの注意点
【心臓病に注意】
ペキニーズは心臓病を発症してしまう子が多い犬種です。心臓に負担が掛からないように、肥満にならないように気を付けましょう。
また早期発見にも繋がる事から、定期的に心臓の検査を受けてあげる事をオススメします。
【呼吸器のトラブルに注意】
短頭種ならではですが、呼吸器が短い為にトラブルになりがちです。肥満からも呼吸器のトラブルを引き起こしやすいので、体重の増加に気を付けるなどの気配りが必要です。
【目のトラブルに注意】
先ほどまで挙げてきた短頭種と同じで、目が大きいために眼球が傷つきやすいので注意が必要です。
鼻ペちゃ犬種⑤狆
◆狆の特徴
狆は古くから日本にいる犬種で、実は原産国は日本とされている、歴とした日本生まれの犬なのです。体高は25cm前後で、メスはオスよりやや小さい大きさになります。
被毛の色は、白地に黒または赤の斑があるカラーとなります。耳は前に向かって垂れていて、長めの飾り毛が美しい犬種です。
◆狆の性格
狆は利口で大人しい性格をしています。古くからペットとして飼われていたため、飼い主を見て行動をすることがあります。
そのため、やや神経質になってしまう子も多く見られます。
◆狆の飼い方
1日20~30分程度の運動が必要です。ただし短頭種は暑さ寒さに弱いため、涼しい時間の散歩にするか、室内で遊びながらの運動程度でも大丈夫です。
◆狆の値段
狆の平均的な値段は約16万円となっています。
◆狆の注意点
【関節のトラブルに注意】
狆は関節にトラブルが出やすい犬種です。幼少期から定期的にレントゲンを撮り検診を受けるなどのケアをしてあげましょう。
【目のトラブルに注意】
目が大きいので、眼球が傷付かないように気を付けましょう。
【呼吸器のトラブルに注意】
短頭種ですので呼吸器のトラブルにならないように、暑い場所を避ける、肥満にならないようにするなどの注意が必要です。
まとめ
鼻ペちゃでブサカワな短頭種、クセになっちゃう可愛さですよね!
ただ、先ほどまでご説明していたように、鼻ペちゃな短頭種ならではの注意点や飼い方がありますので、しっかりと確認して正しく飼ってあげましょう!
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