マンハッタンのお散歩のメッカといえばやはりセントラルパーク!
サイクリングやスケートボード、ローラーブレード、ジョギング、ピクニック、水着で日光浴、などなど数えきれない楽しみ方でパークを満喫するニューヨーカーたち。
ワンコのお散歩の仕方も人それぞれ、個性豊かです。
お昼休みなのか、スーツ姿で愛犬との散歩を楽しむビジネスマンや、一緒に愛犬とジョギングをする人、そして意外に多いのが赤ちゃんを寝かせたベビーストローラーを押しながら、同時にワンコの散歩をするママたち。アメリカでは子供が小さいうちから犬を飼い、犬との交流を通じて自分の子供たちに命についての教育をする家庭が多いんです。
ドッグ・ウォーカーという言葉を聞いたことはありますか?
まだ日本ではそこまで普及していないかもしれませんが、これは飼い主に代わってお散歩をする代行サービスのこと。ニューヨークではたくさんのドッグ・ウォーカーの会社があり、利用している人もたくさんいます。飼い主に代わって、お散歩に連れ出してくれる訳ですね。
会社のHPをのぞいてみると、費用はおおよそ30分で18ドル~25ドルほど。1週間のうち平日5日間、毎日依頼したとすると、週に約90ドル~125ドル。一か月分だと360ドルから500ドルほどかかります。
更に大型犬の場合は30分以上のお散歩になるであろうと予想されますので、費用は決して安いとは言えないかもしれません。
ですが、利用者は絶えないニューヨーク。多忙なビジネスマンや、またマンハッタンに住む人々の年収は平均で3000万円以上?とも囁かれています。そんな裕福層が多いニューヨークならではの人気のサービスなのかもしれません。
ドッグ・ウォーカーは、画家やダンサー、ミュージシャンの卵など主にアーティストやパフォーマーの方が兼業で働いているケースが多いそうです。
ただの犬の散歩のバイト、と思われるかもしれませんが、そこはなかなか奥が深い。
飼い主は愛犬を家族の一員として考えていますから、信頼できる人物かどうかが重要視されます。大切な家族の命を預かるわけですから、人柄やマナーなどもとても大切な要素です。大型犬、アクティブな犬も相手にしなくてはいけませんから体力もある程度必要とされるでしょう。
会社に所属せずに、個人でドッグ・ウォーカーとして活動している場合の収入は、30分15ドル~が一般的なようです。犬種による扱い方を熟知していたり、犬との遊び方やコミュニケーションに長けているなど、専門知識や特技がある場合は更に加算されます。慣れているベテランウォーカーになると、10頭ほどのワンコを一度に従えて悠々と闊歩していますが、この場合で計算すると日給が150ドル、年間で約39,000ドルの収入になります。チップを含めれば更に収入は望めるかもしれません。
マーケティング会社を辞め、プロフェッショナル・ドッグウォーカーになったKrissy Howardさんは、ご自身のブログにドッグ・ウォーカーをやっていて良かったこと、嫌なことを順位をつけてそれぞれ3位まで挙げています。
良かったこと
- 人間とかかわらなくて良いこと。
- いつも外で働けること。
- 犬と過ごせること。なにより犬が好き。
嫌なこと
- おトイレの始末。 (ワンコはお散歩中にしますもんね。)
- 時々、素行が悪いワンコもいる。
- 犬の毛(アレルギー持ちだから。)
ドッグ・ウォーカーなのに犬の毛アレルギーとはなんとも大変そうですが、彼女自身は前職のストレスが、ワンコと散歩する今の仕事によって癒されていると感じ、とてもこの仕事を気に入っている様子です。
他のドッグ・ウォーカーたちの意見としては、
「素晴らしい仕事だけれど、みんなが思っているよりも実はずっと大変だ」
「もっとチップはずんで!」
などが多く見られました。アメリカはチップ社会なので、ウェイトレスさんやサービス業に就く人々にとって、チップはとーっても大切な収入源。
それにしてもこのドッグ・ウォーカー、犬好きにはなかなか魅力的なお仕事かもしれません。ワンコは一緒に過ごすだけでも癒し効果大と言われていますから、仕事中に一緒に過ごすパートナーとしては最高です。
日本とはちょっと違ったお散歩風景が広がるニューヨークからお届けしました。
皆さんも、愛犬とのお散歩の時間を楽しんでくださいね!
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