1.犬の月齢に合わせたおやつの選び方のポイントは?
1-1.幼犬期(1歳になるまで)の犬のおやつの選び方
1-2.成犬期(1歳を過ぎてから)の犬のおやつの選び方
1-3.老犬期の犬(小型犬9~13歳、中型犬9~11歳、大型犬は7~10歳頃から)のおやつの選び方
2.目的に合わせたおやつはどう選ぶ?おやつの正しい選び方をご紹介!
2-1.コミュニケーションをとる時のおやつ2種類
2-2.ご褒美で与えるおやつ2種類
2-3.しつけのために与えるおやつ2種類
2-4.留守番の時に与えるおやつ2種類
2-5.薬を飲ませる時に与えるおやつ1種類
2-6.栄養をプラスさせる時に与えるおやつ2種類
2-7.口の大きさを考慮して与えるおやつ2種類
3.犬に硬い骨系や角系のおやつを与える時の注意点とは?
3-1.注意①硬さが合っているか
3-2.注意②1日に10~20分ほど噛ませる程度にすること
3-3.注意③可能な限り手から与える
3-4.注意④歯が折れやすい
犬の月齢に合わせたおやつの選び方のポイントは?
犬におやつを与える時は、以下の項目を基準にして、月齢ごと、また、犬種に合ったおやつを選んで与えることが大切です。
1.与える犬の年齢
2.犬の1日の運動量
3.犬の種類
ここからは、月齢に合わせたおやつの選び方とそのポイントをみていきましょう。
◆幼犬期(1歳になるまで)の犬のおやつの選び方
生まれたばかりの子犬は、生後1ヵ月くらいは母犬の母乳を飲んですくすくと成長しています。その後、ふやかしたフードなど生後3ヵ月頃まで離乳食を与えることになります。
それ以降は1歳になるまで子犬用のドッグフードを与えてあげてください。
幼犬から成長過程にある犬は、骨や歯、関節など、身体の様々な器官が作られ、成犬に向けてどんどん強く成長していきます。
そのため、身体を作るだけの栄養がたっぷりと含まれたドッグフードは必要不可欠です。
しかし、この間にドッグフード以外のおやつを主食のように与えてしまうことで、成長に必要な栄養素を十分に摂取できず、健康状態も好ましくないという状態になり兼ねません。
また、おやつはドッグフードに比べるとしっかりと味付けされていて犬が「おいしい」と感じる食べ物のため、この幼犬から成長過程の中でおやつの味を覚えることで、ドッグフードを敬遠して食べなくなるなど、健康状態は悪化する可能性も考えられます。
このようなことを考慮し、犬におやつを与えるのは、骨や歯が十分に成長した成犬になってからの方が良いと言えるでしょう。
◆成犬期(1歳を過ぎてから)の犬のおやつの選び方
犬は1歳を過ぎると「成犬」となり、この時期からは1日に必要とする総カロリーに対しておやつの量は約20%以下を目安とし、与えても良いとされています。
しかし、おやつという名だけあり、カロリーは高くなるため、犬は1日にどれだけ運動するか、その運動量と、犬種によっておやつの量も異なります。
成犬に与えるおやつの選び方は、
・石油由来成分が配合されていないもの
・アレルギーの原因となるグルテンが含まれていないもの
・原産国を確認すること
・できるだけ低カロリーのもの
これらを考慮したおやつを選ぶようにしましょう。
◆老犬期の犬(小型犬9~13歳、中型犬9~11歳、大型犬は7~10歳頃から)のおやつの選び方
愛犬も人間と同様に、年齢を重ね、いつかは老犬期に突入します。老犬期になった犬は、まだ若く元気だった頃と比べると、当然消化器官などの機能低下がみられることもあります。
老犬期の犬に与えるおやつの選び方は、
・消化の良い柔らかいおやつを与える
・カロリーに気を付ける
など、選び方にも工夫が必要になります。
老犬期の犬に与えるおやつは胃腸に負担をかけない、柔らかくて消化の良いものを選んで与えてあげるようにしましょう。
目的に合わせたおやつはどう選ぶ?おやつの正しい選び方をご紹介!
ここからは、犬におやつを与える時、どんな目的に合わせて与えるべきか、それぞれの目的別のおやつの正しい選び方をみていきましょう。
◆コミュニケーションをとる時のおやつ2種類
飼い主と犬がお互いにコミュニケーションをとりたい時に、おやつを与えるという場面が非常に多いようです。
また、遊びの中で一芸を教える時に、楽しんで教えながら、成功した時に与えるなど、犬に一連の流れを教える際に活用しましょう。
コミュニケーションをとる時に与えるおやつの選び方としては、
・ビーフジャーキー
・ソフトタイプのジャーキー
を与えてあげると良いでしょう。
丸ごと大きいものを与えると、おやつが喉に詰まってしまったり、一瞬で食べ終えてしまい、もっと食べたいと要求してくることもあるため、あえて小さくして複数回に分けて与えると良いですよ。
◆ご褒美で与えるおやつ2種類
おやつは基本的に低カロリーなものを選ぶようにしましょう。また、飼い主が手で簡単にちぎれる程度の硬さが良いです。
ご褒美で与えるおやつの選び方としては、
・ボーロや柔らかいジャーキー
・小さめのクッキー
などを与えてあげると良いでしょう。
◆しつけのために与えるおやつ2種類
「トイレ」や「待て」などのしつけは、飼い主であればぜひ覚えさせておきたいことでしょう。
その際、大抵の飼い主さんは犬のしつけのために適切なおやつを選んで与えることがあります。
本来、ビーフジャーキーなどを与えてあげたくなりますが、ここは、しつけを教える場面ということを一転させず、飼い主であるあなたもその意志を貫くようにしましょう。
しつけのために犬に与えるおやつの選び方としては、
・ご褒美感を感じさせないドッグフードの味に似たもの
・濃い味がついていないもの
を与えてあげてください。
◆留守番の時に与えるおやつ2種類
犬を家で留守番させる時は、犬用に販売されている知育玩具の中におやつを入れて与えると、飽きずに遊びながら長く噛んでいることがあります。
これは、留守番時にひとりでも楽しく遊んでいられるようにする、最適なおやつの選び方だと言えるでしょう。
留守番の時に与えるおやつの選び方としては、
・喉に詰まってしまう恐れのない小さい歯磨き用のガム
・ペーストになった食べやすいもの
を活用すると良いでしょう。
◆薬を飲ませる時に与えるおやつ1種類
犬も人間と同じく体調不良の際は病院から処方される薬を飲む必要があります。
しかし、大半の犬は薬を嫌がってしまい、飲もうとしません。その度に飼い主のあなたは一苦労されることでしょう。
薬を飲ませるために活用するおやつの選び方は、
・錠剤をおやつに挟んで与えることができる柔らかいタイプのもの
を選びましょう。
特に味がついたおやつは薬の味を感じさせずに飲ませることができます。
また、継続して薬の服用が必要な犬は、このような方法で薬を飲ませる時にもらえるおやつという意識付けを行い、薬用のおやつとして決めておき、与えるようにしましょう。
◆栄養をプラスさせる時に与えるおやつ2種類
同じ犬種であっても、すべての犬がしっかりとドッグフードを食べるとは限りません。中には食の細い犬もいるでしょう。
飼い主としては、ドッグフードをガツガツと食べる姿が見られない分、これでいいのか不安が募ります。そんな時に栄養補助の目的でおやつを与えることがあります。
栄養をプラスさせる時に与えるおやつの選び方としては、
・オーガニック系のおやつ
・ささみなど低カロリーのおやつ
・鹿の干し肉など高い栄養素を含むおやつ
・ターキー
・煮干し
などを活用すると良いでしょう。
主食のドッグフードの食いつきがあまり良いとは言えない犬は、これらの栄養補助と言われる「動物性たんぱく質」を豊富に含むものを活用してみましょう。
◆口の大きさを考慮して与えるおやつ2種類
おやつは硬ければ硬いほど、一生懸命食べ、噛みちぎろうとします。しかし、大型犬はよくても、小型犬にとってはあまりに硬すぎるものは骨もの負担がかかります。
口の大きさを考慮して与えるおやつの選び方としては、
・誤飲が起こらない小さいもの
・犬種や犬の口の大きさに注意してボーロやクッキーなど軟らかいもの
などを活用しましょう。
また、大きなおやつは誤飲を招く恐れがあるため、できるだけ小さく細かくしたおやつを与える方が安心です。
犬に硬い骨系や角系のおやつを与える時の注意点とは?
犬用の「硬いおやつ」があることをご存知ですか?硬いおやつは食べごたえもあって良いと感じる反面、危険性もあります。
ここからは、犬に硬いおやつを与える時の注意すべきことを以下にご紹介します。
◆注意①硬さが合っているか
硬いおやつの代表的なものは「ひづめ」です。しかし、非常に硬い「ひづめ」を食べられる犬もいれば、小型犬などは歯を傷付けてしまう恐れがあります。
それだけ顎の力も異なるため、すべての犬に与えても良いというわけではありません。
そのため、月齢や犬種、身体の大きさに合わせたものを選ぶことが大切です。
◆注意②1日に10~20分ほど噛ませる程度にすること
硬いおやつは顎に負担がかかるとして、様々な見解があるため、長くても1日に10~20分程度で与える時間を守って与えてあげてください。
時間がきたら途中でも取り上げるようにしましょう。
◆注意③可能な限り手から与える
硬すぎるおやつはもしも食いちぎった場合に丸のみして喉に詰まる恐れがあります。非常に危険を伴うこともあるため、可能な限り飼い主の手から与えてあげてください。
◆注意④歯が折れやすい
犬は人間とは異なり、歯のエナメル質が薄いため、必然的に歯が折れやすい構造になっています。
そのため、あまりに硬いものを与えることで、歯に負荷がかかり、折れたり抜けたりする恐れがあります。十分注意して与えるようにしてください。
おやつが主食となってしまわないよう、与える量に注意しましょう
犬のそれぞれの月齢に合ったおやつの正しい選び方について解説しました。
本来、犬はドッグフードから必要栄養素を摂取しているため、絶対におやつを与えなければならないということはありません。しかし、人間と同じく犬もおやつを食べる楽しみがあっても良いと考える飼い主は実際たくさんいることでしょう。
その場合は犬の健康を考慮し、おやつが主食となってしまうことのないよう、月齢に合わせ、目的に合わせたおやつを選び、必要以上に与えることのないよう注意しながら、与えてあげてください。
愛犬がいつまでも長生きしてくれるよう、おやつの与えすぎには注意して健康に楽しい毎日を過ごしてくださいね!
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