誤飲にきをつけよう
この季節になると「熱中症に注意」と良く言われる事ですね。
実は、この季節注意して欲しい事は、それだけではないのです。
夏の季節、多く食べるものと言えば果物ですね。
この果物を直接食べる事自体も糖分が高いのでおすすめはあまりできませんし、その果物をもらえる=安全と思い、ゴミなどから実がついた種を飲み込んでしまう「誤飲」にも、注意をしなければいけない季節です。
また、飼い主さんが果物を食べている際に、気づかずに種を落として愛犬が飲み込んでしまうケースも少なくありません。
家の中で暮らしている、ワンちゃん達にとっては、飼い主さんが食べている食べ物はとても魅力的なのです。食べ物を狙っている、様子が見られる子も少なくないと思います。
そこで。
この季節の果物といえば「スイカ」ですが、「スイカ」には種があります。
種を落としても音も何もしない為に、飼い主さんの意識がないまま、種を飲み込んでしまい、個体差はありますが下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす事もあります。
まだ、これですめば良いですが。
この他とても危険な種と言えば「桃の種」「マンゴーの種」などです。
この種を丸ごと飲み込んでしまう場合もあり、犬の大きさによっては腸に詰まり命の危険性すら出てきます。
そして、最悪な事にこの種はレントゲン検査ではあまり写ってこないことが多く、内視鏡やバリウム造影検査など精密検査が必要な場合が多いです。
最近では、梅の種を飲み込んでしまい内視鏡で取り除くワンちゃんが来院しました。
このケースは飼い主さんが気づいたので大事には至りませんでしたが、もし気づかず腸にまで種が流れると内視鏡では取れず、外科的手術もしくは手遅れになる所でした。
気をつけよう夏の行楽地
また、花火大会などの「夏の行楽地」に出かけた時いわゆる外出時も注意が必要です。
道ばたに落ちている「焼き鳥のくし」や「小石」「硬貨」「腐った食べ物」「タバコ」などを飲み込んでしまう事もあります。たくさんの人がいる場所や、食べ物などを売っている場所は要注意ですね。
せっかく、愛犬と遊びに行ったのに、病院にかつぎこまれたのでは良い思いでではなくなります。ワンちゃんをケージなどから出す前に、必ず飼い主さんが何も落ちていないかチェックしてください。
この夏を快適にする為に…「愛犬との車移動」の注意点について