【ドッグトレーナー監修】気づいてあげよう!犬が拗ねるサインと、犬が拗ねた時の対処法

2019.12.02

【ドッグトレーナー監修】気づいてあげよう!犬が拗ねるサインと、犬が拗ねた時の対処法

愛犬が、普段しないようないたずらをしたり、急に寝てしまったり、様子がいつもと違うと思ったことはありませんか?それらの行動、もしかすると愛犬が拗ねているサインかもしれません。 この記事では「犬はどんなときに拗ねるのか」「拗ねている仕草」「拗ねてしまった場合の対処法」について解説し、愛犬と一緒に遊べるおすすめのおもちゃをご紹介します。

犬が拗ねるシチュエーション

犬 拗ねる

◆あまり構ってあげない

犬が拗ねる原因として、一番に考えられるのが「飼い主さんが構ってあげていない」という原因です。

一口に「構ってあげない」といっても、天候の関係で散歩に連れて行くことができなかったり、飼い主さんの仕事が立て込んでいて遊んであげられなかったり、どうしても構ってあげることができない場合もあるでしょう。

「構わない」とはどういうことかを考えてみると、飼い主さんが「普段愛犬にしてあげているような愛情表現ができていないこと」ということになります。

犬は学習する生き物なので、飼い主さんがいつもしてくれていることは今日もしてくれるはずと、無意識に期待しています。
飼い主さんは、少しでも良いので、愛犬と一緒に遊んであげる時間を作ってあげましょう。
触られるのが好きな犬には、撫でてあげたり抱いてあげたりするだけでも、愛犬は構ってくれていると感じることができます。
どうしても時間に余裕のない時は、サークルやハードキャリーなんどのハウスに入れ、周りを目隠しする事により落ち着かせてあげる事ができるでしょう。
毎日するということでおすすめなのは、ブラッシングです。毎日ブラッシングをすることで、犬の体を清潔な状態に保ち、健康チェックができます。そして同時に愛犬とスキンシップをとることができるので、構ってあげないという理由で愛犬が拗ねるのを少し防ぐことに繋がります。

◆ほかの犬や子どもなどを構っている

飼い主さんに赤ちゃんが生まれてかかりっきりになっていたり、新しいペットを迎えたり、飼い主さんの注目が自分に向いていないと感じてしまった犬は、拗ねたような行動をとることがあります。

大好きな飼い主さんが自分以外の人や動物に愛情を注いでいると感じ、寂しく感じるのかもしれません、やきもちを妬いているかもしれません。もっと自分に構ってほしいと感じているのでしょう。

愛犬の前であからさまに他の対象を可愛がるのは、犬にとってストレスの原因になってしまう恐れがあります。

赤ちゃんの場合は仕方がありませんが、他のペットが仲間になった時は、先住犬を優先してあげましょう。また、バランスを取るためにも部屋を分けるなどの工夫をし、構ってあげる時間を作りましょう。

◆服やハーネスなど嫌いなものを身に着けさせる

犬が嫌がることをしてしまうのも、犬が拗ねる原因になります。特に、洋服やハーネスなど、体に身につけるものが嫌いな犬は、それらを着用し続けることにより、大きなストレスを抱えてしまいかねません。

初めて洋服を着させたり、ハーネスや首輪をつけたりする際は、愛犬の様子を観察し、嫌がる素振りをしていないか注意をしながら、徐々に良い事を作りながら慣れさせていきましょう。

しかし、どうしても服やハーネスの着用を嫌がってしまう犬も中にはいます。その場合は、愛犬のことを考え、服やハーネスは着けないという選択も必要です。


犬が拗ねるときの仕草

◆ふて寝

飼い主さんに全力で構ってほしいアピールをしたのに、今は構ってもらえないと察した犬は、拗ねて寝てしまうことがあります。これは、犬がふてくされて寝てしまう「ふて寝」にあたる行動です。

犬が退屈に感じたり、諦めの気持ちから、現実逃避をするように眠りにつくのではないかと言われています。

また、本当は寝ていないのに目を閉じ「眠ったふり」をして、飼い主さんの気を引こうとする犬も中にはいるようです。

ふて寝に関しては、起きた時に元の通り元気に戻っていれば問題はありませんが、起きても元気がないと感じる場合は、ストレスから体調を崩している可能性がありますので、注意が必要です。

しばらく様子を見て、それでも回復しない場合は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

◆いたずら・やつあたり

しつけはちゃんとしているはずなのに、愛犬が急にいたずらをするようになってしまった経験はありませんか?

もしかしたら、飼い主さんに構ってほしいという犬の気持ちの現れかもしれません。飼い主さんの気を引いて、注目してほしいのです。

例えば、愛犬がいつもは、破らないペットシーツを噛んで破いてしまったとします。
この場合、「シーツを破いた」という行為に対して犬を叱ってしまうと逆効果です。余計に拗ねて、元に戻るのに時間がかかってしまうことがあります。

他にも注意しなければならないのは、シーツを破いた時に、飼い主さんも一緒に大騒ぎしてしまうことです。
やめてほしくて大きな声を出したり、愛犬からシーツを取り返そうとシーツを引っ張り返したりすると、犬は、飼い主さんが一緒に遊んでくれていると勘違いし、「ペットシーツを破く=遊んでもらえる(構ってもらえる)」と学習してしまう恐れがあります。

いたずらややつあたりでものを壊してしまったときは、過剰に反応せず冷静な対応でやめさせましょう。そして、拗ねている原因を特定し、その原因を改善することが、重要です。

◆呼んでも反応しなくなる

普段、名前を呼ぶと飼い主さんの元に飛んで来る愛犬が、いくら呼んでも来ない場合、多くの飼い主さんは愛犬が拗ねていると感じるようです。

愛犬を呼んだ時に、「遠巻きにこちらをみているのに来ない」「絶対に聞こえる距離にいるのに振り向こうとしない」など、経験したことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。

呼んでもこちらに来るどころかケージや布団に入って隠れてしまう場合もあります。そういった場合は、無理に飼い主さんのところに連れてくるのではなく、自分から出て、こちらに近寄ってくるのを待ちましょう。


犬が拗ねたときに飼い主がすべきこと

◆拗ねる理由を考えよう

犬が拗ねる場合は、その直前に行った行動を思い返してみましょう。

愛犬が寄ってきたのに知らんぷりしてしまってはいなかったか、散歩は決まった時間に行ったか、犬の苦手な洋服を着させていないかなど、様々な可能性が考えられます。

犬が何に対して拗ねているのか原因をはっきりさせることが大切です。

また、理由がわかった場合も、全て犬のペースに合わせてあげるのではなく、犬が構ってほしそうにしていたら、一度「待て」や「おすわり」をさせて、飼い主さん主導で遊びを始めてあげると、犬は喜んでついてきてくれるはずです。

全て犬に合わせてしまうと、次にできなかったとき、また拗ねてしまうという負のループに陥ってしまいます。あくまでも飼い主さんのペースで、犬を慣れさせましょう。何をしたら良い事があるのかを常にコミュニケーションの中で伝えて行動していきましょう。

◆おもちゃを使って遊んであげる

拗ねてしまった理由が、構ってあげていないことだとわかった場合は、時間を作って愛犬と遊んであげましょう。
休日にドッグランへ連れて行って思う存分走らせたり、自宅でおもちゃを使って遊んであげたりするのも良いでしょう。

おもちゃを使うと、飼い主さん側から愛犬への一緒に遊んであげるという明確な意思表示になり、犬は構ってもらえていると感じやすくなります。

また、おもちゃを出したら遊ぶ、出していないときは遊ばないとメリハリをつけることで、犬は遊ぶ時間とそうではない時間を意識するようになり、しつけにも役立ちます。


犬の機嫌を良くする一緒に遊べるおもちゃ

◆ワンコのおもちゃ アニマルロープ くま

ワンコのおもちゃ アニマルロープ くま
購入


会社名 コジマ
サイズ W11cm×D7cm×H80cm
材質・素材 ポリエステステル100%
製造国 中国

犬が噛んで遊ぶおもちゃです。伸縮性のある紐がついているので、飼い主さんと引っ張り合いをして遊ぶことができます。

◆おもちゃ 海のともだちシリーズ フグ

おもちゃ 海のともだちシリーズ フグ
購入


会社名 コジマ
サイズ W17×D17×H1cm
材質・素材 ポリエステル
製造国 中国

押すと音がなるので犬の気を引くのに効果絶大です。噛みやすい円形型をしており、中に綿は入っておらず、誤飲を防げるため、安心して遊ばせることができます。


犬が拗ねる理由と対処法に関するまとめ

犬も人間の子供のように拗ねたような態度をとることがあります。実際の気持ちは犬にしかわかりませんが、飼い主さんが愛犬の様子をみていて拗ねていると感じるのであれば、何か原因があって、拗ねたような態度をとっているということは間違いありません。

飼い主さんへの忠誠を全力で表す犬に対して、飼い主さんも全力で向き合ってあげましょう。あくまでも犬側のペースではなく、飼い主さん側から構ってあげると効果的です。

飼い主さん自身が楽しそうに接してあげることで、愛犬も拗ねることなく楽しく過ごせるはずです。

※こちらの記事は、ドッグトレーナー監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  ペットの専門店コジマ ドッグトレーナー

ペットの専門店コジマではワンちゃんのしつけでお困りの方に、年齢や状況でコースが選べるマナー教室をご用意しています。経験豊富な講師が飼い主様のお悩みを解決します。

講師をつとめる藤平奈大之は、犬のテーマパークにてドッグパフォーマーとして活躍。他にも出張トレーナーや動物の専門学校の講師、テレビやラジオなどの活動も経験し、現在はペットの専門店コジマ ドッグトレーナーとして「飼い主さまとワンちゃんとのライフスタイルや性格、能力に合わせたトレーニング方法」をスタイルに活動中!

https://pets-kojima.com/manner/

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つな

つな

小さな頃から動物が大好きで、小学生の時に出会った猫と、今も一緒に暮らしています。ペット番組の制作会社に勤めた経験があり、日本全国のワンちゃんネコちゃんを取材しました。その際に、飼い主の皆さんや犬のブリーダーさんとお話をした経験を活かし、読者の皆さんに寄り添った記事を書いていけるよう、がんばります!

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