【掲載:2020.02.02 更新:2026.01.15】
犬の睡眠時間はどれくらい?

◆一般的な目安
一般的に犬の睡眠時間は12時間~18時間程度であると考えられており、犬は1日の半分以上を寝て過ごします。
これは人間と犬の睡眠の質が異なることが理由であると考えられていて、人間の睡眠のうち約75%程度が深い眠り(ノンレム睡眠)であるのに対して、犬の場合約20%しか深い眠りについていないといわれています。
犬によっての個体差や生活環境の差はあるものの、全睡眠の残りの約80%は浅い眠り(レム睡眠)であるため、体のみならず脳をしっかりと休ませるために、犬は人間よりはるかに長い時間寝なければいけません。
◆年齢による差
犬は年齢によって必要な睡眠時間が異なります。
・子犬
子犬の場合は成長期であるため、1日18時間~19時間程度の睡眠が必要です。
・シニア犬
高齢犬は体の疲労回復に時間が必要となるため、1日18時間~19時間程度の睡眠が必要です。
・成犬
成犬の場合、1日12時間~15時間程度が目安となり、子犬や老犬と比較すると睡眠時間が短くなる傾向にあります。
◆体の大きさや犬種による差
個体差によって異なるため一概には言い切れませんが、基本的には大型犬の方が小型犬より睡眠時間が長いといわれています。
また、狩猟犬や牧羊犬は睡眠時間が短くなる傾向にあるようです。
愛犬が夜寝ない!原因と対処法
◆運動不足
犬にとって運動とは、体のエネルギー発散や体の健康維持、精神的健康維持などにとても大切で、十分な運動ができていない場合は、エネルギー発散できずに体力があり余ってしまい、夜寝なくなることがあります。
1日の散歩目安で考えると、小型犬で1日30分程度を1回、中型犬で30分程度を2回、大型犬で30分~60分程度を1日2回散歩することが目安になっています。
しかしながら実は犬種や個体差、生活環境によってこの目安は大きく異なるので、これでは足りないことも多々あります。
<対処法>
犬の体力の限界値を超えるのは問題がありますが、犬の散歩時の様子を見ながら平均的な散歩時間目安と犬の疲れ具合を考慮して、適した散歩時間を把握することをおすすめします。
例えば、散歩途中で伏せる、あくびを繰り返す、散歩時に踏ん張る、いつも上がっている尻尾がダランと下に下がっている時は、犬が疲れを感じている可能性があるので過度な運動をさせないよう注意しましょう。
また、散歩の質にもこだわると犬が夜ぐっすりと寝てくれることがあります。
犬は嗅覚で色々な物事を判断して頭を使うため、散歩の途中で立ち止まって草やコンクリート、土などの匂いをゆっくりと嗅ぐ時間を与えたり、日中知育おもちゃで遊ばせたりするのも良いでしょう。
いつもと違う場所に出かけて、脳に適度な刺激を与えるのも効果的ですが、興奮状態で寝付けなくなることがあるので、夜遅く(寝かせたい直前)は刺激を与えるのは避けます。
◆お腹がすいている
人間にも同じことがいえますが、あまりに空腹時間が長い場合は犬が寝ないことがあります。
通常1日2回の食事であれば夕方、または夜食事を与えるため空腹によって寝ないというケースはありませんが、食事が1日1回である場合は空腹時間が長すぎる可能性があります。
<対処法>
適正体重であれば、量は変えずに食事の回数を増やして様子を見ましょう。
日1回の食事であれば2回に変更、2回の食事であれば夕方や夜与えるドッグフードをお湯でふやかして与えることによって満腹感を与えるのも効果的です。
◆病気
犬が寝ない状態が続く場合は、病気を疑うことも大切です。体の痛みや痒みだけでなく、何かしらの病気によって体に不快感がある時にも犬が寝ないことがあります。
<対処法>
病気の根本治療を行う必要があるので、動物病院を受診し、獣医師に相談しましょう。
◆認知症
老犬が寝ないときによくある原因が「認知症による体内時間の逆転」によるものです。
シニア犬の場合は、体の老化に伴う不安などで寝ないこともありますが、寝ないだけでなく夜間にウロウロ歩き回ったり夜泣きもするため、飼い主さんも睡眠不足に陥ることが多々あります。
<対処法>
認知症の疑いがある場合は、できるだけ早い段階で獣医師に相談しましょう。
体内時間を整えるために、日中運動させたり適度に日光に当てる、脳を使わせたりするのも効果的です。
犬の状態によって異なりますが、リラックス効果の高い犬用フラワーレメディーやアロマを試してみるのも良いでしょう。
◆犬の寝床が適切でない
犬が夜寝ない場合、単純に寝床が安心できる環境になっていないこともあります。騒音がする場所や落ち着かない場所は、犬の睡眠障害の直接的原因になります。
犬の場合は人より小さな物音や変化で本能的に起きる習性があるため、寝床に関しては犬にとってリラックスできる場所になっているのか、人以上に配慮しなければいけません。
<対処法>
人が頻繁に出入りする通路や玄関口、ドアの周辺やテレビを中心とした騒音が激しい場所などに寝床がある場合は、寝床を安心できる場所に配置してあげることが大切です。
犬によって異なるものの、基本的には人を感じることができるリビングの角(直射日光が当たらない場所)が安心できる寝床に適しています。
しかし、家族がテレビを大きな音でかける、子供が常に騒いでいるなど騒音が頻繁にあるような状況は避けなければいけません。
極度に神経質な犬の場合は、孤立した部屋を好むこともあるので、犬の状況を見ながら寝床を変えてあげましょう。
◆興奮状態で寝ない
子犬に多くみられる原因が、興奮して寝ないケースです。
稀に成犬であっても旅行やお出かけなど普段と全く違う経験をした後に、興奮状態で寝つきが悪くなることもあります。
<対処法>
興奮状態で寝ない場合は、落ち着く環境を作ってあげることが大切ですので、安心できる寝床を工夫しましょう。
ベッドをケージやサークルのような囲われた空間にする、静かな環境に寝床を置く、寝床に柔らかな素材の毛布などを設置するなど、犬がリラックスできる環境を作って様子を見ることが大切です。
◆精神的問題
家に来たばかりの犬に関しては、環境の変化によってストレスを感じていることが理由で夜寝ないことがあります。
子犬に関しては、環境の変化のみならず母犬や兄弟犬と離れ離れになったことによる寂しさや不安から寝ないこともあるでしょう。
環境の変化に早く慣れることができれば2日~3日程度で眠れるようになりますが、個体差が大きく2~3か月経っても眠れず夜泣きをする犬もいます。
<対処法>
精神的な不安や寂しさで犬が寝ない場合は、>決して怒らずに安心できる寝床を準備して優しく対応してあげることが大切です。
夜犬が寝ないで夜泣きが続くと、飼い主も精神的・肉体的にも疲れてしまいがちですが、犬が安心して眠れるように近くで寝てあげるなどして、犬の状況に応じて対処してあげましょう。
◆年齢的な問題
子犬の場合は生後4か月前後まで時間という概念が備わっていないといわれています。寝たいときに寝て、目が覚めたら起きるという感覚で夜寝ないことがあります。
<対処法>
生後4か月前後までの子犬の場合は、人との生活に慣れれば自動的に時間の感覚ができるようになるため、夜自然に眠れるようになることが殆どです。
しかし、1日の総睡眠時間が18時間を大きく下回るようでしたら、他の原因を考えなければいけませんので、獣医師に病気の可能性について相談することをおすすめします。
動物病院を受診すべきサイン
以下のような症状が見られたら早めに動物病院を受診することをおすすめします。特にシニア犬の場合は認知症が疑われる場合もありますので、しっかりと様子を観察して体調の変化に気付けるようにしたいですね。
- 鳴き方が単調で意味もなく鳴き続ける
- おもらしが多くなる
- ぼんやりした様子でまっすぐ歩き続ける
- ぐるぐると回り続ける
- 直角に曲がれない
- 昼夜逆転している
- 痛みやかゆみのサインがある
まとめ

犬が寝ないときの原因や対策についてご紹介致しました。
夜に犬が寝てくれず吠え続けるようなことがあると、飼い主さんにも肉体的、精神的負担がかかってしまいます。
しかしながら、犬が寝ないのには必ず原因があり、犬も不眠によって大変な思いをしていることを忘れてはいけません。
決して叱ったりせずに犬が快適に眠れるよう、原因に応じた対処法を考えてあげましょう。
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