ペットの留守番中の事故が多発・・・。留守番の環境を見直してみませんか?

2017.11.07

ペットの留守番中の事故が多発・・・。留守番の環境を見直してみませんか?

犬の留守番は思わぬ事故と隣り合わせです。 電源コードを噛む、ガスコンロのスイッチを押してしまう、など火事の原因になることを起こす事もあります。 犬の留守番の基本はクレート・トレーニングを済ませ、クレート内で大人しく待つ事です。 また留守番させるには空調や室温に注意を配り、時にはWifi・スマホ対応の屋内用カメラなどの便利グッズを利用するなども必要です。 犬の留守番について詳しく確認してみましょう。

留守番できる犬の特徴は?

犬 留守番

犬を飼うデメリットに出掛けにくいという点があります。
犬を家に留守番させて自由に出かけられるかどうかは、その犬によりますし、限度もあります。
留守番ができる犬と、できない犬の違いは留守番ができる最低限のしつけが入っているかどうかです。

・長時間静かに待つ事ができる
・ケージなど限られた場所で、暴れず過ごす事ができる
・排泄が完璧にしつけられている
・長時間の留守番でも吠えることがない

これは犬の安全の為もありますが、近隣への迷惑防止の為でもあります。
そのため、犬を留守番させたいと思うのであれば、まずは自分のクレート(ハウスやケージ)で大人しくさせるという「クレート・トレーニング」ができていることが最低条件です。


留守番の基本とは?

犬を自由に動く事ができる状態で留守番させる人も多いですが、あまりおススメできません。
犬が自由に動けるということは危険が多い行為ですし、思わぬ事故の引き起こしも懸念されます。
そのため、ハウスにトイレを設置して留守番させることが、犬の留守番の基本です。


留守番の練習とは?

いきなり「今日留守番していてね」は、犬にとっても難しいです。
家を留守にする側も、大丈夫かな?と不安になりますよね。
ですので、犬を留守番に慣れさせておく必要があります。
はじめは5分、ケージやハウス、クレートに入れて飼い主は部屋から出ていきます。
家から出る必要は無いので、隠れて息をひそめているだけでオーケーです。
静かに出来ていたら、沢山褒めて、ご褒美のおやつをあげてください。
それを、10分、30分、1時間と段々時間を伸ばしていきます。
その繰り返しで、犬は留守番が出来る様になります。

これをしつけの用語で、クレート・トレーニングと言います。
クレートは閉じ込められるためのスペースでは無く、犬が落ち着けるプライベートスペースです。
その認識を間違えている飼い主はクレート・トレーニングや留守番を成功させることはできません。
留守番をさせるには落ち着ける場所を作ってあげて、安心して飼い主を待てる様な下準備が必要なのです。


犬が留守番できる時間はどのくらい?

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最近では自動給餌機なども市販されていて、長時間の留守番をさせる人が増えています。
特に共働きの家庭では、朝から晩まで犬が留守番というケースも多い様です。
留守番が何時間まで出来るか、という目安は特にありません。
犬の生命が安全に守られる範囲内で、犬が大人しくしている事ができる時間はそれぞれの家庭や犬の性格によっても違います。
中には15分の留守番も、分離不安になり騒いでしまってできない犬もいます。
長く留守番できるタイプの犬でも、健康上12時間以上離れる時には動物病院やペットホテルの一時預かりを利用することをおススメします。


ペットが原因の事故を防ぐ環境づくりとは?

犬 留守番

ペットが原因の事故を防ぐ環境づくりにはどんなものがあるのでしょうか?
一つずつ確認してみましょう。

◆落ち着けるスペースを用意する

クレートトレーニングを済ませて、落ち着けるスペースを得ている事が大切です。
それによって、飼い主も自信をもって留守番させる事が出来ます。

◆空調に注意する

忘れがちなのは空調管理です。
特に暑さには要注意です。出掛けている間に思っていたより暑くなってしまった、はうっかりミスでは済まされません。
場合によっては熱中症や脱水症状を引き起こし、命にかかわります。
犬が快適だと感じる温度は22℃前後と言われています。
予防のためにも、暑さが気になる季節には空調を付けて出掛ける様にしましょう。

◆危険なものは無いか?注意する

クレートで留守番させる際は問題ない事柄ですが、室内で自由にさせている場合は危険な物が無いかどうかは命にかかわる大事な注意ポイントです。
いつもなら大丈夫なコード類もかじってしまうかもしれないですし、目に見える物を誤飲してしまうかもしれません。
コードはプラグから抜いてしまっておく、コンロは元栓を閉め、ロックをかけておく、など危険は全て取り除いておくことが大切です。


犬などのペットが原因の住宅火災が増えている?

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最近は犬などのペットが原因の火事が増えています。
平成29年8月24日に独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が報道発表した「身近な動物が思わぬ火災事故を引き起こします~ペットだけでなく、ネズミやゴキブリなどにも気を付けて~」では平成24年度から平成28年度の製品事故情報のうち、ペット・小動物・害虫による事故は78件と発表されており、そのうち約72%にあたる56件は火事になっています。

参考:身近な動物が思わぬ火災事故を引き起こします~ペットだけでなく、ネズミやゴキブリなどにも気を付けて~

ペットが原因の火事の原因にはどんなものがあるのでしょうか?

◆ガスコンロやIHコンロのスイッチを犬が触ってしまった

使用していない時には、元栓を閉めておく、電源をオフにしておく、などの対策が必要です。
ガスコンロは特に、近くに燃えやすい物を置かないという注意も必要です。
特に留守番をさせる際には、危険の多いキッチンには特に入らせない様注意することが必要です。
クレートトレーニングを行い、クレート内で留守番する場合はこの様な火事に繋がる事故の心配はないので安心です。

◆家電に犬猫がオシッコをかけてショートさせてしまった

家にある家電にオシッコをかけてしまい、ショートさせ、そこから火事になる例もあります。
いつもはやらない様な事でも「絶対大丈夫」が無いのがペットです。

◆電源コードをかじり、ショートさせてしまった

飼い主が不在の時には暇だったり、人の目が無いから、とイタズラに走る犬猫も多いです。
床に置いている空気清浄機やファックスなどはコードをかじられたり、オシッコをかけられたりする事も多く、火事に繋がる事例も実際に出ています。
監視している訳では無いため注意は出来ず、全ての電源プラグを抜く、電源コードを全て隠す事は難しい家庭が多いため、一番良い予防方法は犬猫をクレートに入れて留守番させる、ということです。

◆犬が充電中の携帯電話に噛みついて、漏電を起こし火事に繋がってしまった

こちらの事故は、たまたま携帯電話でしたが…どんな家電にも起こり得る火事の原因です。
特にバッテリーが内臓されている、携帯電話、パソコン、タブレットは家の中に一台以上ある家も多く、常に充電器で充電している…という家庭も多いです。
火事に繋がるポイントのため、留守番させる際には注意が必要です。


昔は無かった?ペットによる火事の事故

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、ペットが原因の火事事故は2012年以降に増えている様です。
これは高齢化社会に伴い、コンロのスイッチが軽く押しやすい物になった事や、操作性が良くなった事が挙げられます。
ガスコンロの場合は特に、火事が直結する器具のため注意が必要です。
留守にする際には元栓を閉める、スイッチのロックをかける、など二重、三重での注意をするようにしましょう。


犬の留守番便利グッズのご紹介

犬を留守番させる際に便利なグッズをご紹介します。

◆ヴィラフォートサークル ワイド

共働きなどで留守番が多く、日常的な家庭の犬には、トイレスペースがきちんと設けられているケージがおすすめです。
外側からもトイレスペースに出入りが出来るため、日常使いにも向いています。
犬は自分のテリトリーの中に、排泄を行うトイレがある事を嫌います。
そのため、きちんとスペースが別れているケージは犬も好みますし、留守番に最適なのです。

●おすすめ商品

ヴィラフォートサークル ワイド

しつけに最適な2ルームトイレ専用スペース付き シックなカラーとスタイリッシュな空間を演出 トイレ・屋根面付き

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◆見守りカメラQwatch

屋内用のネットワークカメラが犬の留守番にもピッタリでおススメです。
スマートフォンを使って、外出先から犬の様子を見る事が出来ます。
機種によっては、外出先から声掛けすることも可能です。
こちらのカメラは、動作検知・人感・音・気温・湿度の5つのセンサーが内蔵されており、自宅の変化を検知するとスマホへお知らせします。
クレートに入れて留守番させる際にも、クレート前に置いておけば様子をうかがう事が出来るのでとても便利です。

●おすすめ商品

見守りカメラ Qwatch(クウォッチ) TS-WRLA

TS-WRLAは、無線LANに対応した屋内用のネットワークカメラです。
留守番中のペットの様子など、スマホやタブレットから専用の無料アプリを使ってカメラ映像で確認できます。
フルHD(1920×1080)・200万画素の撮影に対応し、ご家庭の様子がより綺麗にハッキリと見えるだけでなく、高感度CMOSセンサーで薄暗い場所でもカラーで見ることができます。

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まとめ

留守番にする時の事故予防対策を考える事は、犬の命を守る事でもあります。
一見身動きが取れず、可哀想に思えるクレート内での留守番は、事故を未然に防ぎ、犬を事故や命の危険から救う要となります。
留守番は、人間の子供と同じく、今日やってみよう!で出来る物ではありません。
準備を重ね、慣れさせて生活に定着させていくものです。
注意ポイントに気を付けて、便利グッズなどを利用し留守番ライフに取り組んでみてくださいね。



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St.Elmos

St.Elmos

動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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