本日は、この手のニュースにしては「珍しく」ハッピーエンドで終わったNYのニュースをお伝えしたいと思います。
先日の7月12日の日曜日、NYはブルックリンのウィリアムズバーグで7歳のポメラニアン、Sukiくんが何者かに連れ去られるという事件が起きました。
ガルシアさんがSukiくんとブルックリンにあるKihm’s Millennium Marketを訪れたのは日曜日の午前4時ころ。ガルシアさんはマーケットの入口にSukiくんのリーシュを繋ぎ、自分だけお店の中へ入りました。そして数分後、買い物を終えたガルシアさん。繋いでいたはずの場所からSukiくんがいなくなっていることに気付きます。彼女が買い物をしている間に、何者かがSukiくんを連れ去ってしまった、としてNYのテレビ局はこぞってニュースで取り上げ報道しました。
この事件の救いは、なんといってもお店の防犯カメラに事の一部始終が全てとらえられていた、ということでした。防犯カメラの映像には、リーシュを繋ぎ店内に入るがルシアさん、その数分後に現れた金髪の女性をしっかりと映し出していたのです。その女性は白のカムリでお店の前まで乗り付け、花を購入し、その後店を去る際にしゃがみこんでSukiくんを愛おしげに撫でていました。そして結びつけてあったリーシュをほどき、一旦店の周囲をうかがう様子を見せます。まるで誰かに見られていないかをチェックした様子の女性。それから一瞬の後に、さっと小さなSukiくんを抱きかかえてその場を足早に立ち去りました。
「いったい全体、どこの誰が花を買って、そしてついでに犬を盗むなんてことするの?!」
また、「彼はただの犬じゃない。家族の一員なの。」と訴えていたガルシアさん。
この防犯カメラの映像が各局テレビのニュースでも流され、その効果もあってか事件は早期解決となりました。Sukiくんを連れ去った金髪の女性の代理として、とある人物から連絡が入り、その人物が月曜日の夜にはSukiくんを無事にガルシアさんのもとへ帰したとのこと。
その人物が主張するところによれば、
「今回の事件は誤った認識によるもので、犬を誘拐したというわけではない」。
ふむ?つまり、これは誘拐ではなく、Sukiくんがお店に置き去りにされた遺棄犬だと勘違いした金髪の女性が、彼を保護したつもりで連れ去った、ということなのか?と思いましたが、それ以上の詳細は一切発表されていないので不明だそう。
そして、このガルシアさんという女性がSukiくんの飼い主なのかと思っていたら、実は彼女は飼い主のルームメイトであり、飼い主が休暇で海外に出ている間、代わりにSukiくんのお世話を頼まれていたとのこと。いやいや、自分の犬でもそうですが、よそ様のお犬様を預かっているならば気軽に店の前に繋いで置いて行ったりしたらイカンでしょう、、、と私は思ってしまいました。しかしそこは主張の国アメリカ。「私が買い物してたのはたった5分以下よ。」とガルシアさん。日本だったら、「あの時お店の前に繋いだりしなければ、、、」という反省コメントが聞こえてきそうですが、、、こんなところからも異国情緒を感じるニュースでした。
ともあれ、Sukiくんが無事に戻って来てくれて何よりです。
先月も、ニューヨークではクイーンズ地区で散歩中の飼い主を殴り、連れていた仔犬が連れ去られたという恐ろしい事件があったばかり。そして飼い主の必死の捜索にも関わらず、かわいそうな仔犬は数日後、遺体で発見されました。なので、今回のSukiくんのようなケースは本当に稀ですし、とっても嬉しいことです。
日本の迷子犬掲示板なんかを見ていても、自分が買い物してる間に外に繋いでおいた愛犬がいなくなったので探している、という書き込みをたまに拝見します。そして、東京に住んでいたころ、近所のスーパーのお店の外にも、可愛いわんちゃんたちがよく繋がれたまま飼い主の買い物が終わるのを待っていたのをよく見かけました。
散歩のついでにお買い物、、、わかります。たまに出来たら便利ですよね。しかし、脅すわけではありませんが、これはやめましょう。Sukiくんのような誘拐、小さな子が好奇心で手を出してきて犬が噛んでしまう、縦列した自転車が倒れて来て繋がれている犬が逃げられず下敷きに、、、など思わぬ事故の可能性がたくさん潜んでいます。また、これから猛暑が続く季節ですし、立派な毛皮を着こんだワンコさんたちを外で待たせるのは虐待に近いものがあります。
注意一秒ケガ一生。可愛い愛犬を守ってあげられるのは飼い主さんのあなただけですよ。
11歳の少年が庭でレモネードを売り始めた理由~カリフォルニアからのニュース
広―い広い巨大なアメリカのペットショップ!でも犬・猫は一匹も売られてない?!