犬がお散歩に行きたがらないのはなぜ?考えられる原因と7つの対処法

2021.11.26

犬がお散歩に行きたがらないのはなぜ?考えられる原因と7つの対処法

犬は散歩が好きなイメージがありますが、実は中には散歩を好まない犬もいます。その理由は様々で、もともと運動を好まない犬もいますし、精神的な問題があって散歩に行きたがらないこともあります。その他、病気が理由で歩かないこともありますが、今回はそんな散歩に行きたがらない犬の原因や対処法など幅広くご紹介致します。

【掲載:2020.06.10  更新:2021.11.26】

犬がお散歩に行きたがらないのはなぜ?

元気のない犬

犬がお散歩に行きたがらない理由は様々で、精神的なことが原因になっている場合と肉体的なことが原因になっている場合があります。

◆散歩に慣れていない

保護犬など、何かしらの理由で成犬であっても散歩をしてもらった経験が少ない犬もいますが、このような成犬や散歩にまだ慣れていない子犬など、外の世界に対して恐怖心がある場合は散歩に行きたがらないことがあります。
外には様々な音や匂いが存在しますが、犬は人間より優れた嗅覚・聴覚の発達によって、人が感じている以上に敏感に音や匂いに反応します。
慣れていない環境下であっても、恐怖心より好奇心の方が上回ることで散歩を好んでする犬もいますが、好奇心より恐怖心が上回ってしまう犬の場合は散歩に行きたがらないこともあります。
一言で犬といっても性格は様々ですので、愛犬の様子を見ながら対処してあげる必要があります。

◆散歩に飽きた

散歩コースが同じ場合、単純に刺激の少ない散歩に飽きてしまって行きたがらないこともあります。
人間であっても毎日同じ場所を歩くことで満足する人もいますが、色々な場所に行くことを好む人もいます。
公園に出向いて散歩してみるなど、散歩コースを時々変えてみるのも良いでしょう。

◆散歩が多すぎる

散歩量が多すぎて、散歩に行きたがらないこともあります。
犬によって運動能力には個体差がありますが、一般的に犬の散歩時間は小型犬で30分~1時間程度、中型犬で1~2時間程度、大型犬で1~2時間を1日数回に分けて行います。
同じ犬種であっても個体差が大きく生じるため、これはあくまで目安時間となりますが、目安より遥かに長い散歩をしている場合、疲れによって散歩に行きたがらないことがあります。
散歩は犬にとって精神的・肉体的健康維持のために大切ですが、過度な運動は精神的ストレスとなり、肉体的にも負荷がかかり、免疫力を低下させてしまう原因にもなるので注意しましょう。

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犬が散歩中に歩かない状況になったことは、多くの飼い主が経験しているでしょう。その原因は、恐怖や散歩の疲れ、怪我や病気、過去の嫌な経験から、新しいリードやハーネスが気に入らないなど多岐に渡ります。 犬が歩かなくなってしまった際には、犬を抱っこする、散歩のルートを変える、散歩の時間を変えるなど様々な方法で対策を取ることがおすすめです。 犬が散歩中に歩かない状態になった時の対策や、やってはいけない対処法、役立つしつけなど、詳しくご紹介します。

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◆精神的なことが原因で行きたがらない

過去に、散歩中に嫌なことがあった場合も犬が散歩に行きたがらないことがあります。
飼い主さんが気付くような恐怖体験はもちろん、飼い主さんが気付かないような小さなことにも犬は敏感に反応してストレスを感じることがあります。

◆歩きにくい

極端な坂道で歩行時に過度な負担がかかっていたり、砂利道などで肉球・足に負担がかかるような場所が散歩コースになっている場合も散歩に行きたがらないことがあります。
その他、サイズの合わないハーネスで歩きにくいなど様々な原因が考えられます。

◆老衰によって体がだるい

老衰によって股関節や四肢に問題がある場合、散歩に行きたがらない様子を見せます。
その他、老犬は様々な病気リスクが高まるので、老犬で散歩に行きたがらない場合は一度獣医師に相談することをおすすめします。
関節の衰えである場合は、食事を見直してサプリメント(オメガ3・グルコサミン・コンドロイチン・MSM・コラーゲンなど)を活用するのも良いでしょう。

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◆怪我や病気で散歩に行く元気がない

怪我や病気によって身体に痛みや不快感、だるさなどが生じている場合は散歩に行きたがらない様子を見せます。
特に急に散歩に行きたがらない様子を見せた場合は注意が必要ですので、必ず獣医師に相談して適切な検査を受けさせましょう。


犬に散歩は必要?

一般的に犬には毎日の散歩が必須です。
散歩は筋肉維持や新陳代謝促進などの身体的健康維持だけでなく、犬の精神的健康維持に必須。
犬は散歩を中心に外で運動することでストレスを発散、気分転換をします。
健康体の犬は散歩が必要なことはもちろんですが、老犬であっても適度な刺激を受けることで脳の活性化をすることも大切ですので、肉体的に歩行困難な状況であっても獣医師に相談の上、歩行サポート、またはカートに乗せて散歩するなどの対策を行いましょう。


犬が散歩に行きたがらない時の対処法

◆おやつを活用する

精神的なことが原因で散歩に行きたがらない場合、愛犬がいかに楽しくお散歩に行くことができるか工夫してあげることが第一です。
まずは一緒に過ごす飼い主さんが楽しい気持ちで散歩に連れ出し、声をかけたり褒めたりしながら、散歩に対する犬のネガティブなイメージを変える必要があります。
おやつを活用するなど工夫して、犬にとって散歩が楽しい経験となるように対策を練ると良いですね。
精神的問題で散歩に行きたがらない場合は、短時間からゆっくり慣らしてあげましょう。

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◆散歩コースを変えてみる

毎日同じコースを散歩している場合は、公園に行くなどして散歩コースを変更するのも良いでしょう。
いつもとは違う景色や匂いを感じることで、歩くようになる犬もいます。

◆ペースを合わせてあげる

犬が飼い主さんを引っ張って歩くようなことは避けなければいけませんが、歩くペースの遅い犬に関しては飼い主さんが犬のペースに合わせてあげることも大切です。
犬にとって負荷がかかるような散歩だと、肉体的疲労のみならず散歩嫌いになってしまう原因になりますので、愛犬のペースに合わせて歩いてあげましょう。

◆歩きやすさに配慮する

犬が散歩時に歩きやすい環境が整っているか見直しましょう。
散歩コースが適切な道であるかだけでなく、首輪やハーネスのサイズが合っているか、きつすぎないか、ゆるすぎないかなど、装着品のことも今一度見直してあげると良いでしょう。

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◆散歩の時間を見直す

先述で犬の大まかな散歩時間目安についてご紹介致しましたが、散歩に行きたがらない場合は過度な運動を行っていないか、改めて散歩の時間を見直してみるのも良いでしょう。

◆慣れていない場合はゆっくり時間をかけて

散歩に慣れていない犬の場合は、ゆっくり時間をかけて異なる環境に慣らしていきましょう。
ここで大切なことは、犬のストレスにならないよう徐々に段階を踏むということです。
まずはじめは、自宅の庭や近所を5分~10分程度散歩することからはじめ、愛犬の様子を見ながら時間や距離を延ばしていきましょう。
無理をさせてしまってストレスを抱えさせると逆効果になり、ただでさえ恐怖を感じているのに、そこにストレスが加わってさらに散歩に行きたがらないようになってしまいます。
他人を怖がる犬の場合は、人混みは避けて静かな環境から始めると良いですね。
散歩のあとは、声掛けやおやつ、愛犬が好きなおもちゃなどを与え、十分褒めてあげましょう。

◆体に問題があるようなら獣医師に相談

病気や老衰など何かしらの体の不都合があって散歩に行きたがらないようであれば、まずは何より獣医師に相談して適切な検査を行う必要があります。
老犬の場合は老衰だと判断してしまいがちですが、老犬だからこそ病気のリスクを考慮して適切な対処を行いましょう。

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犬がお散歩に行きたがらないときのまとめ

犬がお散歩に行きたがらない原因や対処法についてご紹介致しましたが、散歩に行きたがらないのには必ず何かしらの原因があります。
肉体的に何かしらの問題がある場合は必ず獣医師に相談して、適切な治療を受けましょう。
そうでない場合(精神的問題の場合)は、愛犬の様子を日頃から見ている飼い主さんがしっかりと原因について判断し、愛犬が楽しんでお散歩に行くことができるように対処してあげましょう。



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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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