1.犬に豆腐を与えてもいいのか
1-1.基本的には大丈夫
1-2.与えてもいい量
1-3.木綿と絹どちらを与えればいいのか
1-4.豆乳は与えてもいいのか
2.豆腐に含まれる栄養素
2-1.たんぱく質
2-2.イソフラボン
2-3.サボニン
2-4.不飽和脂肪酸
2-5.カルシウム
2-6.オリゴ糖
犬に豆腐を与えてもいいのか
第一に犬に豆腐を与えて良いのかという疑問ですが、アレルギーや疾患がないわんちゃんであれば豆腐を与えることは問題ありません。
しかし、何事も与えすぎは体調不良の原因になりますので、愛犬の様子を観察しながら適量与えるようにします。
◆基本的には大丈夫
健康なわんちゃんであれば、豆腐を与えることは問題ないと冒頭でも紹介しましたが、人と同じように醤油で味付けした冷奴などで与えてしまうと味が濃すぎてしまいます。
犬に豆腐を与える際には、味付けはせずにそのまま素材だけ与えるようにします。
また、冷たすぎたり暑すぎたりしても胃腸への負担が大きくなり、消化不良や下痢の原因にもなるため豆腐は常温で与えるのがおすすめです。
水分も多いため、犬に与える前にキッチンペーパーなどで水分を取り除いてから与えると良いでしょう。
豆腐は大豆アレルギーの原因になる可能性があるので、初めて与える時には少量ずつ与えましょう。
◆与えてもいい量
愛犬のサイズが小型犬か大型犬によって適量は変わってきますが、小型犬で小さじ2杯程度に留めておくようにします。
大型犬でも4分の1程度にします。
豆腐は味もよく、犬も好む子が多いですが水分が多いので下痢などの原因にもなります。
また、ドッグフードの食いつきを悪くしてしまう可能性もあるため、あくまで補助色として少なめに与えましょう。
おすすめの与え方はドッグフードのトッピングとして与えるようにします。
◆木綿と絹どちらを与えればいいのか
木綿と絹の2種類が豆腐にはありますが、どちらを犬にあたえても特に問題はありません。
木綿と絹の違いは製造工程にあり、木綿豆腐は強い圧力をかけて凝縮させるため、栄養成分がギュッと詰まっています。
タンパク質、カルシウム、鉄分などが絹豆腐の2倍〜3倍含まれています。
絹豆腐は木綿豆腐に比べて水分を多く含んでおり、ビタミンやカリウムなどが木綿豆腐のように水分と一緒に流れ出ていないので、豊富に含まれています。
または食感は木綿の方が固く、絹は柔らかいので愛犬の好みにあわせて豆腐を選んであげましょう。
◆豆乳は与えてもいいのか
大豆が主原料の豆乳は犬にあたえても問題ありません。
豆乳は冷たいものを与えると下痢の原因になるので、冷蔵庫から出して常温のものを与えるか、人肌程度に温めたものを与えるようにしましょう。
豆腐に含まれる栄養素
豆腐には様々な栄養素が豊富に含まれており、
豆腐に含まれる犬に嬉しい栄養素を紹介します。
愛犬に豆腐を与えるかお悩みの方は参考にしてください。
◆たんぱく質
たんぱく質は丈夫な骨や筋肉など身体作りのために欠かせない栄養素になります。
犬の身体の20%はたんぱく質からできており、健康な身体のためには欠かせない栄養素になります。
体内のバランスを整える効果、皮膚・被毛などの健康維持、免疫力の向上など嬉しい効果があります。
◆イソフラボン
ポリフェノールの一種であるイソフラボンは、女性ホルモンと同じような働きをする成分として美容の面からも注目が集まっている成分です。
他にも骨粗鬆症や循環器系の疾患の予防にも効果が期待できます。
◆サボニン
サボニンには、強い抗酸化作用があり血液中のコレステロールや脂肪を洗い流してくれる作用があります。
さらには肝機能を守る働きがあります。
◆不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸の中でもリノール酸は、コレステロールをあまり含まないことに加えて、血管に付着するコレステロールを除去する善玉コレステロールを増やす作用があると言われています。
◆カルシウム
カルシウムは丈夫な骨や関節を作るために必要不可欠な栄養素ですが、豆腐にもカルシウムが豊富に含まれています。
循環器疾患のリスク軽減などにも効果が期待できます。
◆オリゴ糖
オリゴ糖は整腸作用が期待できる成分です。
腸内環境を整えて、便秘の改善などに効果があります。
オリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす効果もあり、腸内洗浄の役割もあります。
犬に豆腐を与えるメリット
犬に豆腐を与えることにより、良質なたんぱく質を与えることができます。
さらには、豆腐の柔らかい食感と味は犬も好むことが多く嗜好性を高める効果があります。
豆腐は、食の細い愛犬のトッピングとしても効果的です。
また、低カロリー、低脂質の豆腐は肥満予防にもなるので幅広く使用することができます。
犬に豆腐を与える際の注意点
豆腐は基本的には犬にあたえても大丈夫な食材ですが、愛犬の健康の維持に役立てるためには適量で与える必要があります。
また、豆腐を与える際のリスクを理解した上で与えないと体調不良の原因にもなります。
犬に豆腐を与える際の注意点を紹介します。
◆肥満
豆腐がいくら低カロリー、低脂質といっても与えすぎると肥満の原因になります。
豆腐は紹介した様々な栄養素がバランスよく含まれており、栄養価の高い食材です。
いくら低カロリーといっても犬にとっては、カロリーが少々高めの食材です。
ドッグフードのトッピングとしても与える際には、ドッグフードの量を減らして、豆腐をトッピングして与えましょう。
◆腎不全
豆腐には豊富なカルシウムが含まれていると紹介しましたが、カルシウムやシュウ酸などを、過剰摂取してしまうと結晶化してしまい尿管や腎臓などに詰まってしまう尿路結石を引き起こす可能説があります。
尿路結石になることにより、排尿に異常をきたして腎臓機能に負担をかけてしまうと、最終的に腎不全になってしまう危険があります。
腎臓は1度機能が低下してしまうと回復することがない器官であり、腎不全の元になる尿路結石を予防するためには豆腐の食べすぎ注意が必要です。
特に腎臓に疾患のある愛犬の場合には、かかりつけの獣医さんに相談してから与えるようにしましょう。
◆大豆アレルギー
大豆もアレルゲンになる可能性があり、豆腐を食べることでアレルギーを発症する危険があります。
アレルギーとは、身体の中にアレルゲンが入ると身体の免疫機能が過剰に反応してしまい、異物を除去しようとする働きを言います。
アレルギー症状が出ると激しい痒みや湿疹、呼吸困難や発作などの症状が見られます。
アレルギーは命に関わる重大なものであり、アレルゲンを生活の中から除去する必要があります。
大豆アレルギーの愛犬に無理やり豆腐を与えることは命に関わる危険があるため、絶対に避けましょう。
さらには、ほかにアレルギーがある愛犬に豆腐を与える際には慎重な顔与えるのが大切です。
豆腐を与える前にかかりつけの獣医さんに相談するのが安全です。
◆薬味や人間の味付け
豆腐は冷奴で食べたり、納豆などと組み合わせて食べたりと様々な食べ方がありますが犬に与える際には味付けも薬味も使用しないで、豆腐単体で与えるようにします。
特にネギ類は与えると中毒症状を起こして、犬にとって命の危険がある食材であり、絶対に与えてはいけません。
人用に味付けされた豆腐は犬にとって刺激が強すぎる食材であり、下痢や嘔吐の原因にもなります。
豆腐を与える際には、常温の豆腐を少量愛犬の口のサイズに合わせてカットして与えます。
豆腐を使った犬のレシピ
ひじき入り豆腐のハンバーグ
絹豆腐と高野豆腐をダブルで入れてヘルシーかさ増し!&食物繊維などの栄養が豊富なひじきが入っているからお腹のケアも美味しくできます。
豆腐のとろみスープ
。体をポカポカ温めてくれる効果を持つ生姜が入ったスープでワンちゃんも冷え知らず♪さらに、お豆腐がたっぷり入っているので低カロリーだからダイエット中のワンちゃんにもおすすめです。スープのまま食べてもよし、フードにかけて食べてもよしの万能スープ是非お試し下さい。
まとめ
犬に豆腐を与える際の注意点や豆腐の栄養素についてしょうかいしました。
豆腐は良質なたんぱく質を手軽に撮ることができ、柔らかさもちょうど良いのでシニア犬にも与えやすい食材です。
一つ注意したいのは、人には低カロリーでも犬にはやや高カロリー食材であり、吸収率の良い豆腐は食べすぎると肥満の原因になります。
腎不全の原因にもなるため、初めは少なめに与えて普段の食事の彩りとして活用しましょう。
愛犬の食生活を充実したものにするための参考になれば幸いです。
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