アメリカでも夏になると、犬が車中に置き去りにされたというニュースがあちこちで流れます。今回1本目に紹介する事件の記事を読んで感じたのは、飼い主さんは別に飼い犬を愛していないから置いていったわけではなく、大切にしていても知識が足りなかったことで愛犬を大事に至らせてしまうケースもあるんだな、ということ。
Photos by Amy Lange / Photo art by David Komer
Photos by Amy Lange / Photo art by David Komer
Myfoxdetroit.comが報じた、デトロイト付近でチワワが車に置き去りにされた事件です。
お店が集まるショッピングエリアの駐車場に停められた車が、こんがりグリルされてしまいそうなほどに暑かったとある火曜日のこと。そのうちの一台の車中に、チワワがいるのが発見されました。発見者はすぐに警察に通報し、すぐさまSouthfield Animal Warden(この地域のアニマルコントロール)のホワイト氏が出動。そうです、アメリカには動物の為の警察があるのです!
ちょっと大げさじゃないか?飼い主はほーんのちょっとの間だけ、車を離れただけかもしれないし。
と感じる方もいるかもしれませんが、この日は日中32度前後に到達するような気温の日。ホワイト氏によればそんな日は、「車中の犬は10分経過したころから、脳へのダメージを被り始める」とのこと。
チワワが閉じ込められた車に到着すると、まずホワイト氏はレーザーの温度計を取り出し、車中の温度を何か所か計測。ロックのいた車内温度で、一番高かった箇所はすでに52度に!!!
ホワイト氏:「今日の気温からすると、車の中の温度はたった10分で簡単に7度近く上がってしまうんだ」。
閉じ込められていたチワワの名前はロック。ロックの飼い主は、近くの食料品店へ買い物へ行っていたそうです。今回のケースでは、飼い主はSouthfield Animal Wardenからの注意勧告を受けるのみで済みました。
しかもこの事件、ロックがいた車の窓は全て閉めきられていたわけではなく、実は飼い主はロックのために窓を少し開けていたのです。それでもこの車内気温。。。52度って。すごい上昇です。また、飼い主は飲み水も用意して車を離れていました。
が、しかし、「いくら窓を開けてても、水を置いて行っても、この暑さじゃすぐに水はなくなってしまう。そして車中の気温も上がり続ける。とても危険な状況になるんだよ。」と注意を呼びかけるホワイト氏。
ロックが車から無事に発見されて安心です。それに、身近にこうしてアニマル警察がいることで発見した人も躊躇せずに通報できる環境はアメリカならではでしょうか。日本だったら発見しても「誰に知らせたらいいんだろう?警察が犬のために動いてくれるかもわからないし…」という疑問があります。
個人的に、日本にも近い将来にアニマル警察のような組織が機能するといいなと願っています。
もう一件は、これは日本じゃまずありえないよね、という顛末になったちょっと面白い事件。
こちらも同じく飼い主が車に犬を放置していったことから始まるのですが…。
オハイオ州からのニュース。飼い主の女性は、犬を車の中に置いたままウォルマート(スーパー)へ買い物に出かけてしまいます。そして、買い物を終えた女性を車の前で待ち構えていたのは警察官。
なんと警察官は、犬がされたと同じように、飼い主の女性を暑い車の中に座らせました。
その警察官は、犬がどれだけ苦痛な状況を強いられていたかを飼い主に理解させたかったようです。エンジンを切られ窓が閉めきられた車内で数分過ごした女性は「私は平気よ」と憮然と答えたそう(強がり?)。今回はおとがめはなかったようですが次に同じような行為をすれば、出頭させられることにななっているとか。
日本だったら警察だからってここまでしていいの?と波紋を呼びそうな対応ですが、この警察官は動物が好きな方だったのでしょうか。反省しない飼い主には少々のお仕置きもアリかも?!こちらも犬が無事でよかったです。
参考記&画像:http://ksfm.cbslocal.com/2015/04/27/police-officer-makes-woman-sit-in-hot-car-after-she-left-her-dog-in-the-car/#.VYq43UvZJBk.facebook
http://www.myfoxdetroit.com/story/29652938/dog-found-left-in-126-degree-parked-car-in-southfield
ハーレムは犯罪の巣窟?!いえいえそんなことはありません、犬好きが集う愉快な街です!
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