1.ブリタニ―スパニエルの歴史
3.ブリタニ―スパニエルの性格
3-1.好奇心旺盛
3-2.従順で穏やか
3-3.自立心がある
3-4.社交的が高い
ブリタニ―スパニエルの歴史
フランスのブリターヌ地方原産の犬種であり、猟犬として活躍している犬です。
ブリタニースパニエルの祖先はブリターニュ半島に生息していたスパニエル系の猟犬であり、古くから猟師の補助をしてきました。
17世紀の絵画にはブリタニースパニエルに良く似た犬が描かれており、19世紀イギリスから入ってきたセターやウェルッシュ・スプリンガー・スパニエルと交配して作出された犬種です。
20世紀初頭まで
ブリタニースパニエルは犬質の低下によりほぼ、絶滅状態でしたが愛犬家のアルチュール・エノーにより復活しました。
多芸な部分や成長の速さからも人気にふたたび火がつき、1896年にショーデビュー、1907年にフランスで犬種の基準が定められ1954年には、国際畜犬連盟に登録されました。
1931年にアメリカに輸出されることにより、アメリカでも人気を誇り独自の品種改良が行われました。
フランス基準のブリタニースパニエルとは少し見た目が異なるため、アメリカ産のブリタニースパニエルは「アメリカン・ブリタニースパニエル」と呼ばれることもあります。
現在でもフランスでは、もっとも人気のある犬種の一つでもあり毎年5千頭以上の登録があります。
フランスやアメリカでは、猟犬としてだけでなく、家庭件としてもポピュラーな犬種です。
日本でも数頭の登録があり、家庭件として親しまれている犬種です。
ブリタニ―スパニエルの特徴
基本的なブリタニースパニエルの特徴を紹介します。
ブリタニースパニエルに興味のある方は参考にしてくださいね。
◆外見
ブリタニースパニエルは猟犬としては、スパニエルタイプの猟犬に分類されるが高いセッティング能力やフライング能力を見るにポインター系の猟犬であるとの見方が正しいのでは?とたびたび論争になります。
しかし、セターなどに比べると小型のブリタニースパニエルは体高48センチ〜53センチ、体重13kg〜18kg前後の中型犬に分類されます。
尾は先天的なボブテイルであり、1938年以降は断尾したものも認めらるようになりました。
マズルは長めでクッキリとした顔つきが特徴です。
◆被毛
滑らかなショートコートであり、胸、臀部、尾には少量の毛があります。
毛色はオレンジアンドホワイトが多数派であり、ブラックは認められていませんでしたが1956年以降認められるようになりました。
アメリカケンネルクラブでは現在でもブラックは認められておらず、レバー、オレンジ、ホワイトの組み合わせのみが認められています。
ブリタニ―スパニエルの性格
猟犬として人のそばで暮らしてきたブリタニースパニエルは基本的には人好きであり、家庭犬向けの犬種です。
ブリタニースパニエルの性格を紹介します。
◆好奇心旺盛
ブリタニースパニエルは陽気で明るい性格であり、外で飼い主さんと遊ぶことが大好きです。
好奇心旺盛でチャレンジ精神も強いため、なんでも意欲的に取り組んでくれます。
ドッグスポーツやボール遊びなども好きな活動的な性格であり、新しいものが大好きです。
◆従順で穏やか
飼い主さんやその家族には愛情深く、従順に接します。
マイペースで穏やかな気性の子が多いので子供のいる家庭でも安心して飼育することができますよ。
しつけも入りやすく、飼い主さんの指示を理解して的確にこなす従順さを持ち合わせています。
滅多に人に対して攻撃的になることはなく、基本的にはフレンドリーに接してくれますが、幼少期からの社会化は必須です。
◆自立心がある
猟犬として活躍していたブリタニースパニエルは自立心があり、自ら考えて行動することが得意な犬種です。
人懐っこい性格ではありますが、1人の時間も大切にする面があり構いすぎてしまうとストレスを感じることがあるため一人でリラックスできる場所と時間を作ってあげましょう。
お留守番も比較的すんなりしてくれることが多い一方で、初めは短時間から始めて徐々に慣らしていくことがポイントです。
その子によっても自立心の差がありますので、様子を見ながら適切な距離感を保つようにしましょう。
◆社交的が高い
ブリタニースパニエルは非常に社交性の高い犬種であり、多島飼育やお子さんのいる家庭でも飼育しやすい犬種です。
群れの中では調和を大切にするため、無意味な争いはこのまずに穏やかに接することができます。
他人に対してもフレンドリーに接してくれるため、家庭犬向きであり初めて犬を飼う方にも飼育しやすい犬種になります。
ブリタニ―スパニエルの気を付けたい病気
ブリタニースパニエルを飼育する際に気をつけたい病気について紹介します。
ブリタニースパニエルの体調不良でお悩みの方や犬の病気について知りたい方は参考にして下さい。
血友病
血液を固めるタンパク質の一部が生まれつき欠損しているため、うまく血を止めることができない疾患です。
遺伝的要因のことがほとんどであり、血栓ができる、内出血する、血がなかなか止まらない、歩行異常などの症状があります。
根本的な治療法はないため、貧血防止や出血している箇所を圧迫して止めるなどの対処療法を行います。
外耳炎
垂れ耳のブリタニースパニエルは耳道内に湿気がたまりやすく、菌が以上繁殖して炎症することにより、外耳炎になりやすくなります。
主な症状は激しい痒みや耳の周りの発疹、ベタつく耳垢が増える、首を傾ける、眼振などがあります。
異常繁殖している菌を特定して、抗菌剤や抗生物質の点耳薬を使用して炎症を落ち着かせます。
耳の状態により、定期的な耳掃除を行い耳道内を清潔に保ちます。
甲状腺機能低下症
代謝を司るホルモンを出す役割がある甲状腺の機能が低下してしまい、代謝機能が落ちてしてしまう疾患です。
原因は先天的なものから、老化や腫瘍などの疾患により併発することもあります。
主な症状は、よく寝る、元気がない、皮膚の色素沈着や脱毛、太りやすくなるなどがあげられます。
血液検査により、甲状腺の値を調べることにより知ることができます。
主な治療方法は、不足しているホルモンをホルモン剤を投薬することにより補います。
定期的に血液検査をして甲状腺の値を調べながら投薬の量を調節して回復を図ります。
甲状腺機能低下症はある程度コントロールすることができますが、完治することはなく投薬により生涯継続的な治療が必要になります。
ブリタニ―スパニエルの価格
ブリタニースパニエルは25万円〜35万円前後で購入することが可能です。
日本では珍しい犬種であるため、お迎えするまでに時間がかかる場合もあるため、計画的に信頼できる購入先からお迎えしましょう。
ブリタニ―スパニエルの飼い方
ブリタニースパニエルの基本的な飼育について紹介します。
ブリタニースパニエルをお迎えする前の参考にしてください。
◆散歩や運動
ブリタニースパニエルは猟犬として活躍していた歴史から、非常に運動量の多い犬種になります。
健康な個体であれば、1日2回、40分から1時間前後の散歩が理想的です。
また、飼い主さんとのボールあそびやドッグランなどで思いっきり走り回ることも好きなため、定期的に身体を動かせる機会を作ってあげましょう。
◆餌
ブリタニースパニエルは食欲旺盛であり、なんでもよく食べてくれます。
特に子犬やアダルト期の成長する時期には、栄養バランス良く与えることが大切です。
ライフステージにあったドッグフードを用意するようにしましょう。
ブリタニースパニエルは将来的に関節の疾患になりやすい面もあるため、カルシウムやグルコサミンなどが豊富に含まれている食べ物を積極的に与えるのがおすすめです。
◆しつけ
飼い主に従順に従う賢さを持ち合わせているブリタニースパニエルは、しつけも入りやすく意欲的にしつけに取り組んでくれる子が多いです。
飼い主さんと遊ぶことが大好きなので、おもちゃで遊びを混ぜながらしつけを行うと良いでしょう。
一方で、飽き性な面もありしつけを行うときにはメリハリをつけて短時間で終わらせるのがポイントになります。
◆お手入れ
ブリタニースパニエルはショートヘアーのため、長毛種の犬種よりはお手入れが楽になります。
月に1度シャンプーをして、皮毛を清潔に保ちましょう。
また、耳周りや脚先、尾には多少毛がありますので毛玉ができないように定期的にチェックしてブラッシングしましょう。
ブラッシングには血流を促進して新陳代謝を促すマッサージ効果もあるため、週に1度はブラッシングしましょう。
耳の疾患になりやすいため、こまめに耳の状態をチェックして耳掃除を行います。
まとめ
ブリタニースパニエルの基本的な性格や特徴について紹介しました。
ブリタニースパニエルは家庭件向きの穏やかな性格をしており、子供がいる家庭での飼育にも適しています。
ブリタニースパニエルに興味のある方の参考になれば幸いです。
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