現在では、とても多くの種類の犬が人間と共に暮らしています。そして、人間同様に多種多様な特徴や起源を持った犬たちと仲良く暮らしていくためには、やはり彼らをきちんと知る必要があります。
きちんと犬自身を知って一緒に暮らすのと、犬の特性や特徴を知らずに一緒に過ごすのでは、私たちにとっても、犬にとっても快適さが全然違ってきます。そのため、犬と共に暮らしていくのなら、ご自身の飼う犬の性格や特徴についてきちんと覚えたいものです。苦手なものや好きなものを知っておくだけでも、懐き方や快適度が全く違ってきます。
そこで今回は、犬らしくない犬「ペキニーズ」という犬について、ペキニーズの性格の特徴や、飼い方のポイントに重点を置いてお話していきます。
ベキニーズってどんな犬?
ペキニーズという犬ですが、とても犬が好きで詳しい人はご存じかもしれませんが「知らない」という方も多いでしょう。そこでまず、ペキニーズという犬の起源について紹介します。
ペキニーズの歴史は?
ペキニーズという犬の祖先は、チベタン・スパニエルとされています。そして、中国歴代王朝の宮廷で長い間飼育されていました。その後、民間にも普及し、他の犬同様に家庭でも暮らせるようになりました。また、最近の研究によると、ベキニーズがシーズーやパグの祖先であることも分かってきています。
ベキニーズの容姿は?
ペキニーズの容姿は、まるで「洋ナシ」のようです。オスの体重は約5㎏程度、メスのほうが少し重い理想体重で、約5.5kgと言われています。また、体高は20~30㎝ほどで、そこまで大きくない犬種だと言えます。
犬らしくない犬?!
ペキニーズの起源や容姿については前項で述べましたが、ペキニーズと一緒に暮らしていくためには、ペキニーズの性格を知っておかなければなりませんよね。
ペキニーズの性格は、他の犬とは少し違うところがあります。そもそも私たちが愛玩犬として一緒に暮らしている犬たちに求めているのは、多くの場合私たち飼い主に忠実であり、膝の上で撫でたり、一緒に横になったりすることという場合が多いでしょう。
しかし、ペキニーズの場合は、犬らしくない犬とも言われているように、どちらかというと猫に近いような自由さを持っています。人に媚びたりすることはなく、とても高い自尊心を持っています。それゆえ、万人に好まれるような犬種ではありませんが、同時に根強い人気も兼ね備えています。
そして、小型犬であるにも関わらず、勇敢な性格なため、自分から攻撃をするタイプというわけではありませんが、争いになった時に一歩も引かないような一面もあります。身近な人間には好意的に接する犬種ですが、初対面の相手とは距離を置くため、打ち解けるのにはそれ相応の時間が必要です。
ペキニーズの飼い方は?
ペキニーズは、外をのんびりしたりゆっくり歩いたりすることや、室内で遊ぶことが大好きです。
ただ、暑い地域では注意が必要です。もともと活発に動くことに慣れている犬種ではないため、暑いときに外で長い間遊ばせていると、熱中症をおこしてしまうこともあります。そのため、暑い時期や暑い地域では、涼しく保った部屋で過ごさせてあげましょう。
また、体の構造上、毛が絡みやすくなるため、こまめにブラッシングしてあげる必要があったり、鼻の周辺にあるしわに異物がたまりやすいなど、気を付けてあげなければいけない部分は多いです。
ペキニーズの性格から、普通の犬とは少し違ったタイプの犬だと言えます。ですから、家に迎え入れてから、懐くまでには他の犬よりも少し時間がかかるでしょう。前述したとおり、運動を多く必要とするわけではありませんので、一緒にゆっくり過ごしていくなかで仲良くなっていきたいですね。
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