1.犬のライフジャケットとは
2.犬のライフジャケットの用途
2-1.足が届かない水辺での水遊び
2-2.ダイエットやリハビリ
3.犬のライフジャケットの種類
3-1.ベスト型
3-2.甲羅型
3-3.あごのせ付き
犬のライフジャケットとは
犬用のライフジャケットは、主に犬が泳ぐための補助として利用されています。
こう聞くと、「犬は泳ぐのが得意なんじゃないの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
確かに犬は、「犬かき」と呼ばれる泳ぎ方があるほど泳ぐことが得意な動物として有名です。
しかしながら、犬によっては水が苦手だったり、泳ぎがあまり得意ではなかったりする場合もあります。
そんな犬にとって犬用ライフジャケットは、少ない負担で水遊びができる便利なアイテムなのです。
また、人間用のライフジャケットがしばしば救命用として使われるのに対して、犬用ライフジャケットは救命用具ではありません。
「犬用ライフジャケットをつけているから、何が起きても大丈夫だろう」と考えていると、思わぬ事故を引き起こしてしまう恐れがあります。
ライフジャケットを着ているからといって油断せず、愛犬を海や川に連れて行くときは常に目を離さないようにしましょう。
犬のライフジャケットの用途
犬用ライフジャケットにはどのような用途があるのでしょうか。
ここでは犬用ライフジャケットを使う事で期待できる主な効果を2つご紹介します。
◆足が届かない水辺での水遊び
犬用ライフジャケットは、犬の足が底に届かないような海や川で遊ぶ際に必要不可欠なアイテムです。
上述の通り、本来犬は泳ぎの得意な動物ですが、犬種やその日の体調によってどのくらい泳げるかは異なります。
とくに小型犬の場合、底に足が届かない場所や水の流れが速い場所では溺れてしまうリスクが高くなってしまいます。
犬用ライフジャケットを着用する事で犬の体が水中に浮き、少ない負担で安全に泳ぐことが可能になるのです。
また、万が一ワンちゃんが川や海に流されてしまった場合でも、犬用ライフジャケットを着ていれば水に長時間浮いていられるほか、ライフジャケットの色が目印となって探しやすくなるなどのメリットもあります。
暑い日の水遊びは、犬にとっても楽しい時間です。
愛犬が思いっきり水遊びを楽しめるように、犬用ライフジャケットを着用して安全対策を徹底しましょう。
◆ダイエットやリハビリ
犬用ライフジャケットは、アウトドアだけでなく室内プールでも使用できます。
室内プールは犬のダイエットやリハビリテーションに使われることが多く、犬専用のリハビリプールを完備している動物病院もあります。
そういった施設で水遊びをする犬は、元々泳ぎや運動がそこまで得意ではなかったり、長時間水に浮いていられなかったりする可能性があるため、犬用ライフジャケットを着用するのが基本です。
水中運動は、手術を受けた犬のリハビリ、関節にトラブルのある老犬の運動、肥満犬のダイエットなどにとても有効なだけでなく、犬自身のストレス解消にもつながります。
施設によっては水中ウォーカーやジェットプールなど様々な設備が用意されています。
愛犬が安全に水中運動を行えるよう、やはりライフジャケットの着用はマストでしょう。
犬のライフジャケットの種類
犬用ライフジャケットの重要性はよく分かりましたが、実際、愛犬にはどんなライフジャケットを与えたら良いのでしょうか。
ここでは犬用ライフジャケットの代表的な種類を3つご紹介します。
形状やメリット、デメリットなどがそれぞれ異なるため、愛犬の特徴や用途に合わせて最適なライフジャケットを選びましょう。
◆ベスト型
背中と左右の腹側部に浮力が付いている形のライフジャケットです。
腹側部にはあて布が入れられているため、犬を水中から引き上げるときに圧力が分散されて、犬の体に負荷がかかりにくい作りになっています。
また、背中と腹部の両方から全身を支えるように浮力が働くため、泳ぐのが苦手な犬に向いているライフジャケットです。
デメリットとしては、後述する甲羅型ライフジャケットに比べるとサイズ設定の幅が狭いため、商品を買う前に愛犬の体のサイズをしっかりと測定しておく必要があります。
さらにベスト型ライフジャケットは、背中だけでなく腹側部にも浮力が付いているため、前足が浮き上がってしまって愛犬が泳ぎにくくなるケースもあるようです。
◆甲羅型
甲羅型はその名の通り亀の甲羅のような形をしたライフジャケットで、背中部分に浮力がついています。
ベスト型のライフジャケットに比べてサイズ設定の幅が非常に広く、腹部のベルトを締めたり緩めたりすることでサイズ調整が可能です。
そのため、犬の体型を選ばずに着せられる点が大きなメリットと言えます。
一方でデメリットとしては、腹部のベルト部分には浮力が働いておらず、背中部分のみに浮力が付いている点が挙げられます。
泳ぎが得意な犬にとっては甲羅型ライフジャケット程度の浮力で十分かもしれませんが、泳ぎが苦手な犬にとっては不向きな形かもしれません。
また、あらかじめ腹部のベルトをしっかりと固定してあげないと背中部分の浮力が十分に発揮されない可能性もあるので注意が必要です。
◆あごのせ付き
犬用ライフジャケットのなかには、あごのせが付いたものも販売されています。
あごのせが付いていることによって自然と顎が水上に上がり、犬は息継ぎがしやすくなります。
また、水泳中に半ば強制的に顎が上にあがることによって、犬が綺麗な姿勢で泳ぐための訓練にもなるでしょう。
犬が海や川、プールに初めて入る場合や、飼い主さんが愛犬を泳がせることに不安を感じている場合には、あごのせ付きの犬用ライフジャケットが非常におすすめです。
犬のライフジャケットの選び方
愛犬に適した犬用ライフジャケットを選ぶとき、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
犬用ライフジャケット選びに失敗しないために、あらかじめ知っておきたいポイントを2つご紹介します。
◆機能性
犬用ライフジャケットを選ぶうえで最も重要なのが、ライフジャケットとしての機能性です。
おしゃれな柄もの、ポケットなどの装飾があるものなど、犬用ライフジャケットのデザインは非常に様々です。
しかし、犬用ライフジャケットの目的はあくまで「犬の泳ぎをサポートすること」なので、着やすさや浮力といった機能性を重視して選ぶことが大切なのです。
犬用ライフジャケットのなかには反射素材を使用しており、薄暗いなかでもライフジャケットが光って見つけやすいといった機能を持つものもあります。
上述の通り、犬用ライフジャケットは泳ぎをサポートする以外に、万が一海や川で流された場合の目印になるというメリットがあります。
そのため、犬用ライフジャケットは素材をチェックしたり、遠目からでも見つけやすい色味・デザインといった点に注目したりして選ぶことをおすすめします。
◆サイズ
犬用ライフジャケットを選ぶとき、機能性と同様に大切なポイントが「サイズ確認」です。
甲羅型のライフジャケットであれば、腹部のベルトの長さを調整することでサイズを合わせられるため、神経質になりすぎる必要はありません。
ただしベスト型のライフジャケットを購入する場合は、製品ごとにサイズ幅が細かく設定されているので、あらかじめ愛犬の身体のサイズを測っておきましょう。
特に、首回りに関しては、サイズが大きすぎると泳いでいる間に犬の前足が体とライフジャケットの間に挟まって溺れてしまう可能性があるため注意が必要です。
犬用ライフジャケットを買うときは、首回り部分に前足が通らないくらい犬の体にフィットしたものを選びましょう。
試着ができるお店の場合は、遠慮せずにぜひ試着をしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。今回は犬用ライフジャケットについて徹底解説しました。
泳ぎが得意な犬であっても、その日の海や川の状態や犬の体調によってどのくらい泳げるかは変わります。
そのため、水が苦手な犬はもちろんのこと、日頃は泳ぐことが得意な犬でも万一に備えて水遊びをするときは犬用ライフジャケットを着用するようにしましょう。
また、犬用ライフジャケットは形やデザインが豊富にあるので、愛犬の特徴に合わせて最適なアイテムを選ぶことが大切です。
この記事を参考にして、ぜひ愛犬のライフジャケットデビューをしてみてはいかがでしょうか?
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