サモエドの起源とは?
ロシア北部のツンドラ気候地帯に、サモエード諸語を話す民族がいます。それがサモエードと呼ばれる人たちです。しかし、これには差別的な意味が含まれるということで、現在ではネネツという呼び名が浸透してきています。
そしてサモエドという犬種は彼らネネツ族と共に生きてきたのです。そのため、それ相応の特徴を持っています。
サモエドという犬種は、ネネツ族と共に暮らしてきたとお話しましたが、彼らがロシア北部に住んでいることから分かるように、とても寒い地域で暮らしてきました。そのため、サモエドたちは寒い場所に強い、厚い被毛を持っています。
また、力強さや機敏さも兼ね備えており、ネネツ族のトナカイを守ったり、クマ狩りを手伝ったり、そりを引いたりなどと、たくさんのことができる種類の犬種です。サモエドは、中型犬から大型犬くらいのサイズの犬種なのですが、外で暮らすというわけではなく、家の中で家族と一緒に寝るようなこともよくあったそうです。温かい身体を利用して、子供たちにとっては暖房代わりの役割も果たしていた犬です。
どんな性格をしているの?
サモエドの性格は、トナカイを守ったりクマ狩りを手伝ったりするのとは裏腹に、とても温和な性格なのです。そして、遊ぶことが好きで他の動物とも仲良くなれるため、子供の遊び相手にはぴったりな性格だと言えます。
基本的に物静かな性格なのですが、いたずらをしたがる部分もあるため、刺激を与えてあげなければなりません。独立心が強いタイプではあるのですが、家族にはとても従順な性格をしています。そのため、前述したように子供だけではなく、高齢者などにとっても居心地のよいパートナーになれるでしょう。
サモエドを見たことがある人ならご存じかと思いますが、サモエドという犬種の口はとても愛らしい形をしています。口の両端が上に上がっているため、思わず「笑っているのか
?」と思っちゃいそうな、笑顔でいるような雰囲気を出しています。これを「サモエド・スマイル」といいます。
サモエド・スマイルを見ると、こちらも笑顔になって癒されますね。温和な性格のサモエドだから、一緒に暮らすことで私たち人間にとってとても心休まる存在になれるでしょう。
サモエドの飼い方
サモエドの歴史をお話しましたが、彼らは昔とても寒い地域で過ごしていました。そのため、寒い地域において屋外で飼育することもできるのですが、なるべくなら子供たちや高齢者にとっての大事なパートナーとして、長い時間を一緒に過ごすことができる室内で飼育することをおすすめします。
逆に、暑さはそこまで得意なわけではないので、暑い時期や季節には温度の管理もしっかりしてあげたいですね。そして、分厚い毛を持ちますので、週に2,3回くらいのペースでブラッシングをしてあげるようにしましょう。
また、飼い方のポイントとしては、とても活発な犬種ですので、普通の犬種に比べて多めの運動が必要だということがあげられます。先ほどお話したとおり、もともとはトナカイを守ったり、そりを引いたりなどの仕事もしていたため、他の動物の面倒を見たり、力仕事を手伝ってくれたりという部分で、運動させることもできます。
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