1.犬の服作りは簡単!
1-1.手作り服のメリット
7-1.犬に手作り服を作る際の注意点
7-2.サイズを必ず測ってからつくる
7-3.誤飲の心配のある装飾は避ける
7-4.着脱がしやすい作りにする
犬の服作りは簡単!
犬に服を着せる目的は、おしゃれだけに留まりません。ドッグウェアには、犬の皮膚を守る、暑さ・寒さを防ぐなどの効果があるのです。特に小型犬の場合は、獣医師が服の着用をすすめるケースもあるほどです。
重要な意味をもつこのドッグウェア、愛犬の健康をサポートするためにも、シーンによっては積極的に利用したいですよね。
しかし、既製品の商品ではまだまだサイズ展開が少ないのが現状です。もちろん個体差もありますので、愛犬にぴったりの服に出会えることは中々少ないでしょう。
さらに大型犬の場合は小型犬用の服に比べると、選べるデザインの種類も激減してしまいます。
サイズがピッタリの欲しいものが見つからない!と悩む飼い主さんも多いですよね。そんな場合におすすめなのが、愛犬用ドッグウェアのハンドメイドなのです。
犬の服作り未経験の方は、難しそう…と身構えてしまうかもしれませんが、意外と簡単にできる方法もあるのです。
作り方の流れや用意するものなど、基本的なことを学んでおけば誰でも簡単に挑戦できますよ。
まずはドッグウェアを手作りすることで得られるメリットについて知っておきましょう。
◆手作り服のメリット
愛犬用に手作り服を作る最大のメリットは、やはり、世界にひとつだけの愛情のこもったオリジナルの1着が作れるという点ではないでしょうか。
さらに、伸縮性のよい生地を選べば愛犬の身体ピッタリのサイズに調整ができますし、好みのデザインが完成するというポイントも高いですよね。
多頭飼いの家庭では愛犬達におそろいのドッグウェアを作れますし、飼い主さんとのお揃いコーデも可能となります。
裁縫が得意な方であればバリエーション豊富にチャレンジできますし、苦手な方でも簡単なものから始めてコツを掴んでいく楽しみがあります。バンダナ作りや既製品のリメイクなど、初心者でも作りやすいものもありますので、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
それでは、いよいよ犬服の基本的な作り方について解説していきます。しっかりチェックしてみてくださいね。
犬服サイズの測り方
ドッグウェアを手作りするためにまず必要なのは、愛犬の体型や体重を正確に把握することです。
既製品の商品購入時はもちろん、型紙を選ぶ上でもサイズ表に該当する数値を知っておかなくてはいけません。
胴回りと体重を確認してから、サイズ表の該当サイズを確認します。そして、首回りと背丈をチェックしましょう。
ちなみに、背丈とは首の付け根から尾の付け根までを指します。そして、胴回りは前足の後ろの胴の一番太い箇所、首回りは首の根元の一番太い箇所です。
背丈は愛犬がフセをしている状態で測定します。首回りは、長毛犬種や毛の多めのワンちゃんの場合、ワンサイズ大きめのサイズを選ぶことがすすめられるでしょう。
犬の服作りに必要な材料
愛犬の服をハンドメイドするために、材料や道具を用意する必要があります。
基本的に必要となるものを紹介していきますので、チェックしていきましょう。
◎服に使用する布地や装飾
◎裁ちばさみ(布を切ることに特化したはさみのこと)
◎手縫い用の糸と針
◎糸切りばさみ
◎チャコペン
◎ミシンとミシン糸・針
◎メジャーや定規など
以上、全ての道具が必要というわけではありませんが、型紙と裁ちばさみは作り方を問わず必要となるでしょう。加えて、まち針・チャコペンもあると便利です。
ミシンで作る場合はミシン用の糸・針が必須となりますが、手縫いで作る場合は手縫い用の糸・針・糸切りばさみを必ず用意してください。
◆型紙の準備について
型紙は一から服を作る場合に、絶対に用意しておきたいものだといえるでしょう。
服作りに慣れていない人が、型紙を自分で作るのは中々難しいのです。
型紙は書籍・Webサイトから簡単に入手することができますよ。
無料でダウンロードできるサイトもありますので、探してみてください。
犬の服作りの流れ
必要な材料や道具を揃えたら、いよいよ服作りです。タイプやデザインによって作り方は異なりますが、大まかな服作りの流れを簡単に紹介しておきましょう。
愛犬のサイズに適した型紙を用意しましょう。首回り・胴回り・着丈を測り、型紙を参考に調整します。
型紙を用意したら、次に使用する生地を選びましょう。素材と伸縮性に注意して選ぶのが大切です。
肌が弱い子には、綿100%の布を選ぶと良いでしょう。伸縮性は、動きやすさ・着せやすさの点からも、無視できないポイントとなります。これらの点に配慮して、生地選びをしてください。
チャコペン・サインペン・鉛筆などを使って、型紙を布に写します。
裁ちばさみで型紙を縁取った通りに、布を裁断していきましょう。
裁断後は手順通りにミシンで縫っていきます。
初めに縫い付ける布通しを合わせて、まち針で固定しておくのがおすすめです。
伸縮性のある生地の場合は、多めにまち針を刺しておくとよいでしょう。
フリルやリボンなどの装飾は、この段階ではまだしません。まずは、大まかな形を作ることを優先します。
服の形に縫い終えたら、一度愛犬に試着してもらいます。
ここでサイズの微調整を図りましょう。
大きい場合は縫い代を大きく取って、縫い直してください。
試着で問題が無ければ、ゴムやマジックテープで着脱しやすくしたり、装飾品を付けるなどのアレンジをしていきます。装飾品をつけないタイプの場合は、ここで完成となります。
試着→手直しの2段階を踏むことで仕上がりは格段に良くなりますので、完成前に必ず試着するようにしましょう。
自宅にミシンがない場合の犬服作り
ミシンが無い場合は、全ての縫う作業を手縫いで行うこととなります。もちろん可能なことですが、格段に時間を要することとなるでしょう。
ミシンをレンタルできるサービスもあるので、ミシンを持っていない方は利用してみてはいかがでしょうか。
試しに使ってみたいな、と考えている方にもおすすめです。
子供服をリメイクして犬用にする方法
サイズアウトした子供の洋服を、愛犬用にリメイクする方も少なくありません。型紙を使用して初めから作るよりも難易度は低いので、裁縫初心者さんの第一歩には向いているでしょう。
伸縮性のあるTシャツやカットソーなどがおすすめです。
愛犬のサイズに大体合った着古した洋服を用意して、リメイクに挑戦してみてください。
尚、大型犬の場合は、大人用の洋服を利用すると良いでしょう。
◆作り方
1. 胸側の布をカットする
愛犬の胸・お腹とする側の中心を真っ直ぐにカットします。プリントなどが付いていてそれを活かしたい場合は、プリント側が背中にくるようにして、プリントのない面をカットしましょう。
明らかに袖が長い場合は、事前に短くカットしておくと試着させやすいです。
2. 試着させながらお腹周りを合わせる
洋服を裏返して愛犬に試着させます。首か胸の一番高い位置で洋服の左右を合わせて印をつけておきましょう。
服を脱がせて左右の見頃を上下に合わせて置きます。印を目安にチャコペンなどで、そのまま真っ直ぐに縫い線を引きましょう。
そして縫い線の外側に5mm~1cmの縫い代を取り、裁断する線を引きます。その線に沿って左右の見頃を重ねたまま2枚まとめてカットし、不要な部分を取り除きます。
カット後は、縫い線の上をしつけ糸で仮縫いするのがおすすめです。
3. 裾の長さを調節してカットする
服を裏返したままもう一度試着させ、カットする裾部分に印をつけます。この時、排泄時に汚れない長さに印を付けましょう。
服を脱がせ、胸部分と同様に左右の見頃を合わせて置き、弧を描くように裁断線を描き入れます。さらに1cm~1.5cmの縫い代をとり、裁断線の外側にも縫う線を描きましょう。
そして、裁断する線に沿って左右の見頃を重ねたまま、2枚まとめてカットします。
こちらも、カット後はまち針で留めて、しつけ糸で仮縫いしておきましょう。
4. 胸・お腹部分を本縫いする
まずは胸側の中心線を、ミシンで本縫いします。もちろん手縫いでもOKです。
次にお腹分も同様に縫っていきましょう。
5. 脇のサイズを合わせる
再び愛犬に試着させ、今度は腕回りのサイズを直していきます。
余裕のある部分を詰めていくため、左右の腕回りのサイズに合わせて印を付けましょう。
服を脱がせてから、印を目安に縫い線を描き、しつけ糸で仮縫いします。
仮縫いした線の外側1cmくらいの縫い代を取って余分な部分をカットし、仮縫いした線を本縫いしましょう。
6. 袖口を処理して完成
最後に前足を通す袖口を処理していきます。(素材によっては切りっぱなしでOKの場合もあります)
1cmくらい返してから、しつけ糸で仮縫い、そして本縫いしていきましょう。
表に返して、リメイクドッグウェアの完成です。
以上が基本的な定番リメイク方法となりますが、様々な形に応用することも可能です。
そのままシンプルな作りにするのももちろん良いですが、袖のないタンクトップタイプにしたり、慣れてきたらパーカーにしたりポケットをつけたりと、バリエーションは無限大です。
愛犬と飼い主さんにとってのベストなオリジナル服を目指して挑戦してみましょう。
犬に手作り服を作る際の注意点
愛犬の服をハンドメイドする際には、いくつか注意点があります。
安全に手作り服を着せたり楽しむためにも、以下のポイントに注意してくださいね。
◆サイズを必ず測ってからつくる
使用する生地の素材にもよりますが、犬の服を手作りする際には少し大きめに作るよう心掛けるのがポイントです。大きめに布を裁って作れば、手直しの段階で修正することができるのです。
ぴったりなジャストサイズに作ってしまうと、着脱のしにくさや着心地の悪さを感じることとなるでしょう。
この点をしっかり意識してサイズの判断をしてください。
◆誤飲の心配のある装飾は避ける
好みのデザインで犬服を作れるのが手作りをする醍醐味の一つですが、装飾品を取り付ける場合は注意が必要です。
服に取り付ける装飾アイテムとして、一般的にはボタンやビーズ、フリルやリボンなどが使われることが多いでが、これらは小さいために、取れてしまうと愛犬が誤飲する危険性が高いのです。
小物を付ける時は取れにくいように十分注意することはもちろん大切ですが、愛犬が気にしてイタズラする可能性が高い場合は、初めから装飾を諦めることも考えましょう。
◆着脱がしやすい作りにする
生地の伸縮性が大事だということを前述しましたが、これは着脱のしやすさに直接的に繋がります。
マジックテープやボタンなどで留めるタイプであればそこまで着脱に苦労しないかもしれませんが、着せた時に愛犬が動きにくい作りにしてしまうと、服を嫌がるようになる可能性もあるのです。
せっかく作ったのに着せるのが大変だと、飼い主さん自身も負担を感じることとなるでしょう。
どんな服を作るか考える際には、着脱のしやすさについても考慮しておくのが重要なポイントとなります。
ちなみに、着脱の際に起こる静電気を苦手とする子もいます。綿以外の素材の服は、静電気が起こることがありますので、素材選びもよく考えて行いましょう。
着脱時のパチパチという感覚が苦手な子の場合、服を着ることにストレスを感じる可能性がありますので、愛犬の様子をみながら判断してくださいね。
まとめ
「愛犬のための手作り」と聞くと、手作りフードのレシピが浮かぶ方も多いと思いますが、洋服だって愛情をこめたオリジナルの手作りができるアイテムの一つです。
普段使っている首輪に合わせたデザインにしたり、お揃いのものを作ったりと、自由度は高く思いのままです。
お気に入りの服が出来上がると、外出や散歩もさらに楽しくなるでしょう。
裁縫未経験の方は、様々な手作りドッグウェアの記事やサイトをチェックしてみるのがおすすめです。動画で作り方を紹介している場合もありますよ。
注意点をしっかりと頭に入れながら、愛犬のための手作り服にチャレンジしてみてください!
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