皮膚腫瘍(皮下腫瘍)

2015.10.07

皮膚腫瘍(皮下腫瘍)

とても怖い身近な病気の皮膚腫瘍。 腫瘍には良性と悪性があります。 今回はそんな皮膚腫瘍のお話しをしたいと思います。

腫瘍

とても身近な病気だと思います。
その意味は、室内飼いになり愛犬と戯れることが多くなった今、飼い主さんがふと触った部分に膨らみがあり気づくケースが多く診察にいらっしゃいます。
この皮膚にできる腫瘍は、良性と悪性の物があります。
触ったり、診るだけで良性か悪性かを判断されるのはとても危険です。
では、最低限どのような検査か必要かというと。
注射針を刺して、腫瘍の細胞を摂取し顕微鏡下で検査を行います。
細胞診検査と言うものです。
メリットは麻酔などの危険性もなく、簡単に検査が行え、診断することができます。
ただ、この検査は腫瘍の全ての細胞を検査できる訳ではないため、100%ではありませんが悪い腫瘍などはだいたいが全体に散在しているためこの検査で診断がつくことが多いです。

病院をオススメ

経験上ではありますが、見た目は良性の腫瘍と思われており、他院で検査する必要が無いと言われていたワンちゃんが、やはり心配とのことで当院を受診した際に、検査を行った所、肥満細胞腫と言う悪性腫瘍が3歳のワンちゃんに見つかったケースがあります。
悪性と判断された場合は、即手術を行い切除することが望ましいです。
このように、放っておけば命に係わる悪性腫瘍も若い時から出る皮膚腫瘍。
とても怖い病気ですので、見つかった際にはすぐに検査を行うようにしましょう。

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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。

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