ちょっと個性的なペコちゃん

我が家にはチワワが2匹います。1匹目はとっても人懐っこくて、おちゃめな性格のブラック&ホワイトタンのロングコートチワワのムック。もう1匹は、本当はホワイトでロングコートチワワになるはずだったのに、今ではどこから見てもフォーンのスムースコートチワワにしか見えないペコ。特に病気というわけではないのですが、おでこに関しては、地肌透け透けのスケルトンヘアー。なんと一般のスムースコートチワワよりも禿げているのです。しかもその外見に負けないぐらい、性格も超個性的。今回はそんなちょっと個性的なチワワのペコちゃんのお話です。

ペコちゃんの幼少期

まずは、ペコちゃんの幼少時代のお話。ペコちゃんとはじめて会ったのは、札幌市内の某ショッピングモールのペットショップ。その日の札幌の気温は真夏日で38度。東京からムックを連れて帰省していた私の実家は、リビングをはじめどこの部屋にも冷房器具は一切無し。おまけに北海道の住宅は、冬の寒さをしのぐ為、家の中の熱を外に出さないための二重窓構造。なので、家の中の温度は38度以上という状態でした。暑さでバテバテになっているムックを何とかしなくてはと思い、家族で向かった先はムックも家族も一緒にクーラーで涼めるスポット。ペットショップです。だから、当初の目的は涼むためであって、新しい家族を迎えるためではなかったのです。ですが、お店に入ってすぐに私の目の前に飛んできたのは、1匹の可愛いワンちゃん。真っ白な、何一つ曇りの無いきれいなホワイトの小さなチワワ。毛もふんわりしています。そう。私はペコちゃんに一目ぼれをしてしまい、その日のうちに我が家の新しい家族になったのでした。ちなみに名前の「ペコ」の由来は、「真っ白」と言えば「ミルキー」、「ミルキー」といえば「不二家」。「不二家」とくれば「ペコちゃん」。今では全くミルキーさを感じられませんが、そんなノリで名前がつけられたのでした。

ペコちゃんの武勇伝

ウチに来た1日目に、早速ペコちゃんはその強烈な個性を発揮しました。うちの環境に慣れるまでは、数週間ゲージに入れ、ゲージから飛び出ないようにと思い、上から段ボールで屋根をしてしっかりと固定していたのですが、なんとびっくり。ゲージに入ったとたん、たったの480グラムの小さなチワワがジャンプをして頭突きし、屋根にしていた段ボールをゲージの内側から折り曲げ、30センチ以上高さのあるゲージをよじ登って脱走したのです。これだけじゃありません。部屋のドアを開けるとき、ムックは前足でかしゃかしゃやって開けるのですが、ペコちゃんはまるでイノシシのようなすごい勢いで突進して頭突きで開けます。くしゃみを自分で止めたいのか、くしゃみする度に、床に自ら頭突きしてくしゃみを止めます。普通幼少期のチワワは、頭の骨が弱いので、頭だけはくれぐれも気をつけて下さいねと言われるのですが、どうやらペコちゃんには全く無縁の話のようです。

ペコちゃんのお気に入り

ペコちゃんのお気に入りのグッズは、赤ちゃんの頃からずっとペットボトルのキャップです。8歳になった今でも趣味のペットボトルのキャップ集めをしています。中でも特に気に入ったキャップは、部屋のあちこちに隠します。ここも普通のチワワとは違うペコさんの一面が見られます。まずは、あちこちにばらばらに隠したせいで、だいたい隠した場所を忘れます。あちこち探してそれでも見つからないときは、私に向かって、ソファーやふとんを持ちあげろと言ってきます。それでもみつからないときは、よっぽどショックなのか、鼻先とおでこを床につけ三点頭立のようなポーズでその場でフリーズしてしばらく動かなくなります。どうやらさすがのペコちゃんも落ち込んでいるようです。

ペコちゃんのマイブーム

そして最近の達の悪いペコちゃんのマイブームは、餌ひと筆なぞりゲーム。寝ている私の体のライン上に沿って、一定間隔で餌を一粒ずつ並べて、私が起きるまでに何個並べられるかという遊びをしているみたいです。肩から首までのラインに並べられるのはまだ可愛い方で、本当に達の悪いときは、髪の毛の周りにみっちり餌を並べられているときもあります。あとは、私の足の長さを測りたいのか、足の付け根からちょうどかかとの先まで並べてみたり・・・。これをやられると、かかとの感触に違和感を覚え必ず私は目を覚まします。そしたら、ペコちゃんは慌てて並べた餌を1粒ずつ食べます。結界でも張っているのでしょうか？

いかがでしたか？我が家の個性派チワワのペコちゃんのお話。歳を重ねるにつれ、今ではあの1点の曇り無い白い毛は、おでこのほんの1部のみに。たまに頭のてっぺんには1本だけ黒い毛が生えてきます。これを我が家では、「波兵さん毛」と呼んでいます。これからもこんな個性派ペコちゃんと、お兄ちゃんチワワのムックと仲良く楽しい時間を過ごしていこうと思います。