妊娠中の不安
新しい家族が増えるという事はとても嬉しい事です。
妊娠している事が分かった時私もとても嬉しかったです。しかし嬉しさと同じくらい不安もたくさんありました。
妊婦さんは赤ちゃんが無事に成長しているか、無事に産む事ができるかと常に心配な事だらけです。しかし1番私の頭を悩ませたのは一緒に生活している愛犬の事でした。
もしもお腹にいる赤ちゃんが犬アレルギーだったら、喘息を持っていたら、愛犬が赤ちゃんを受け入れられなかったら・・・愛犬と一緒に生活出来なくなるのではないかと考える度に不安な気持ちになりました。
励ましの言葉
ネットで色々調べていると妊婦さんは感染症等の心配がある為、動物のトイレのお世話をしない方がよいという記事も目にしましたが、先輩看護師も出産ギリギリまで働いている所を見ていたので私もあまり気にせずに仕事を続けていました。
お腹が少しづつ目立ってくると、たくさんの患者様に声をかけて頂き、お子様を連れている方にはワンちゃんと上手くやっていけるか不安に思っているという事を話すとほとんどの方がワンちゃんもきっとすぐに受け入れてくれるし大丈夫だよと話してくださりとても励まされました。
愛犬達
我が家には、ミニチュアシュナウザーとトイプードルの2匹ワンちゃんがいるのですが、性格が全然違う2匹で、ミニチュアシュナウザーの方は我が道を行く!という感じの犬で細かい事は気にしない、明日もし私がいなくなってもなんとか生きていけそうなタイプの子。
トイプードルの方は神経質で私にべったりの甘えん坊。私がいないとダメ!というタイプの子。
2匹の性格から、ミニチュアシュナウザーの方は赤ちゃんが突然来てもあまり気にしないだろうと思いましたが問題はトイプードル!きっと私を取られたと思ってストレスで体調が悪くなるのではないか。赤ちゃんをいじめてしまうのではないかととても不安でした。
入院
里帰り出産を希望していた私は体調が優れなかった事もあり少し早めに実家に帰りました。
愛犬のミニチュアシュナウザーは主人に任せて、私はトイプードルを連れて行きました。
実家では皆に可愛がってもらい環境の変化で体調を崩す事もなく広い庭で走り回り、とても犬らしく楽しそうに生活していました。
入院の日。陣痛が来てバタバタと病院に行きそのまま入院する事になってしまったので、愛犬には何も伝えられないまま5日間も離れる事になってしまいました。
犬を飼った事のある両親なのでお世話の事は何も心配いらず、毎日お散歩にも行ってくれていましたが、2日以上離れた事が無かったのでとても心配でした。
両親の話しによると、私がいない時の方がお利口にしていたそうです。
赤ちゃんとの対面
退院の日、家に帰れる嬉しさと、赤ちゃんを愛犬に会わせる緊張で複雑な気持ちのまま帰宅しました。
まずは思う存分愛犬を甘えさせてあげようと思い、赤ちゃんは母親に預けて大興奮する愛犬を、たくさん褒めて撫でました。
5日ぶりに会えた愛犬はとても元気そうで私もホッとしました。
愛犬が落ち着いたらいよいよ赤ちゃんとの対面!
赤ちゃんが何もしなければいきなり噛みついたりはしないはずです。
足の方から少しづつ匂いをかがせてみました。
クンクンクンクン。一通り匂いを嗅いだら満足したようで、自分より弱い生き物だと認識したのか、この日から守るようなそぶりを見せたりもするようになりました。
赤ちゃんもアレルギーの症状が出たりする事もなくやっと安心できました。
気を付けた事
最初の対面で大丈夫そうだと確信した私は、それからも赤ちゃんに近づく愛犬にたいして絶対に「ダメ」という言葉は使わないようにしました。
顔を舐めてしまったり少しハラハラする事もありましたが、愛犬が家族として赤ちゃんを受け入れ守ろうとしてくれている気持ちを大切にしようと思ったのです。
ネットや本で赤ちゃんとワンちゃんの事をたくさん調べたりもしましたが1番愛犬の性格を理解しているのは私です。
私の思ったようにやってみようと決めて、実家に帰って1週間後には赤ちゃんと愛犬と3人で寝るようにもなりました。
多頭飼いをする時のように愛犬を1番に考えてあげて、赤ちゃんがいない時ではなく、赤ちゃんと一緒にいる時間になるべく遊んであげて赤ちゃんといると楽しい事がたくさんあるんだと思ってもらえるように心がけました。
今では2歳になった息子の良い遊び相手になっています。
おわりに
後日愛犬のミニチュアシュナウザーに合わせた所、やっぱりこの子は最初から赤ちゃんを友達だと思って受け入れ大喜びしていました。
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