1、体臭対策
まずは「体臭」についての対策を挙げたいと思います。
私たち人間が運動した時に出るいわゆる“汗”ですが、わんちゃんは“汗”として出る汗腺は肉球の裏にしかありません。でも実はわんちゃんはもうひとつの汗腺が身体中にあります。こちらの汗腺から出た汗が細菌などに分解されるなどして、わんちゃんの“ニオイの素”になります。
では、わんちゃんの体からニオイが出てしまったらどうすれば良いのでしょうか。
◆シャンプーをする
わんちゃんも長い間シャンプーをしないでいると私たち人間と同じでニオイが出てしまいます。また、外に散歩に行ったり匂いの強い場所などに連れて行ったりするとわんちゃんの被毛にも匂いは移ってしまう事でしょう。例えば私たちも焼肉屋や喫煙者の横などに行くと髪の毛に匂いが移ってしまった、という経験があると思います。また、上記したように“汗”としては目には見えませんがわんちゃんも身体中に汗腺があるので、わんちゃんが匂ってきたなと思ったらまずはシャンプーをしてあげて下さい。自分でシャンプーをする場合は被毛だけでなくしっかりと地肌まで洗ってあげなければ匂いも汚れもきちんとキレイに落ちないので、しっかり地肌まで洗ってあげましょう。
わんちゃんの肛門の4時と8時の場所あたりには“肛門腺”と呼ばれるニオイの溜まる場所があります。小型犬などは自分で肛門腺を出す力が弱いので、シャンプーをしてあげた時に一緒に出してあげましょう。
乾かす時もしっかりと毛の根元と地肌まで乾かしてあげないとムレや皮膚病の原因になってしまうので気をつけてあげて下さいね。自分で洗う事が難しい時や自身が無い時は無理せずトリミングサロンなどにお願いしてしまうと良いと思います。
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◆フードを変える
わんちゃんが食べた物はもちろん私たち人間と同じでわんちゃんのニオイに影響します。例えば前に私がペットショップに勤めていた頃、家にお迎えしたばかりの時はニオイが強かったけれどフードを変えたらあまりニオイがしなくなった、という話を耳にする事が多くありました。実際に私の飼っている子も家に迎え入れてしばらくした後にフードを変えたらニオイがあまりしなくなったという経験があります。まずはフードを違うものに切り替えて様子を見てあげると良いと思います。
アレルギーがある子などはフードを切り替えると悪化してしまう可能性もあるので無理せずに慎重に様子を見て切り替えてあげて下さい。また、今までアレルギーが出た事がなくてもフードを変えれば含まれる成分も違ってきますのでアレルギーが出てしまう場合もあります。いきなりフードを変える事はせずにまずは1粒や1口から様子を見て徐々に切り替えてあげると良いと思います。
2、口臭対策
自分でわんちゃんの「歯磨き」をしてみた事があるでしょうか。してみた事がある方はわかると思いますが、わんちゃんの健康な歯というものは白色をしています。ところが歯磨きをせずに何年も経過してしまい、ふとわんちゃんの歯を見ると歯茎に近い場所から黄色や茶色の石のようなものが付着して歯を覆っている事に気付くと思います。実はこれが“歯石”です。この歯石を放っておくと口臭や歯周病の原因になってしまいます。多くのわんちゃんの口臭の原因はこの歯石によるものだと思われます。歯石がついてしまわないように毎日の歯磨きが重要となってきます。特に奥歯につきやすいのできちんと奥まで磨いてあげましょう。歯磨きが苦手なわんちゃんも多くいると思うので、そんな時は無理にやらずに歯磨きをしてくれる獣医さんやトリマーさんにお願いしましょう。
すでに歯石がついてしまっている子の場合も、無理に剥がそうとするとわんちゃんが嫌がって危ない場合がありますので獣医さんにお願いしましょう。
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その他の原因として皮膚病や耳の中のニオイなど、様々な原因も考えられますのでシャンプーやフード、歯磨きを自分でやってみても改善されない場合は一度獣医さんに相談してみると良いかもしれないですね。