愛犬メイの様子が気になったのは2000年11月初旬。翌日病院へ診察に行き、レントゲン検査で膀胱結石があることが判明。
「メイちゃん若干2歳半、どうやってそんな大きな結石2個も作ったの?」驚きで目を丸くしながらも手術の日程を予約。
そして大事なことを医師に質問。
「先日ヒートがあり、妊娠しているかもしれませんが…」
医師はレントゲンを見直して一言。
「この状態では子犬はいないと思いますよ」
そして入院、手術。摘出した結石2つを見せてもらったところ、立派なウズラの卵大で苦笑。
それでも退院後はすぐに元気に戻り一安心していたのも束の間…。
12月に入り食欲が増しだんだん膨らんでくるお腹。やはりメイは妊娠していた。
麻酔と手術を受けた不安と迷いはあるが、出産の決意と準備をした。
クリスマスイブ、夜になってメイの出産が始まった。少し時間がかかったけれど無事5匹の赤ちゃんが生まれた。
小さくてもみんな自分でおっぱいを探して飲み始めた元気な子犬たち。妊娠初期の試練にも屈せず、生まれてくれたことに本当に感謝した。
5匹もいると出の良いおっぱいを占領する強い子、いつも端っこであぶれる子が出てくる。小さな子には哺乳瓶でミルクを時々お腹いっぱい飲ませ、みんなすくすくと育ちハイハイをし始め、やがて歩き出しすっかり子犬らしくなった4匹。
…その横で一回り小さな子がどうしてもハイハイができない。どうも股関節が外れてしまい立ち上がれない。
診察ではテーピングで少し様子を見ることになったが、次は発熱が始まり体調が次第に悪化し、入院となった数日後。
酸素室の中でその子は天使になった…。
小さな体で一杯頑張ったね、本当に可愛いうちの娘だよ、と何度も体をさすりながら天国へ見送った。
悲しいこともあったけれど、その後4匹の子犬たちはメイの育児放棄にもめげずスクスクと育ち、初春の頃には新しい家へと旅立った。
なんて素敵なクリスマスの贈り物だったのだろう。みんな生まれてきてくれて本当にありがとう。
そして我が家に残った女の子「まめ」。この子が人生の伴侶として最高の娘になるとは、この時はまだ思ってもいなかった。そんな大切なまめのお話はまた次の機会に…。
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