■ ワンちゃんは飛行機に乗れるのでしょうか?
まずそもそも、ワンちゃんは飛行機に乗れるのかという話題についてご解説します。結論を先に言うと、乗れる犬種と乗れない犬種があります。
日本航空では、フレンチ・ブルドッグおよびブルドッグが飛行機に乗れません。
そのような理由はいかになります。
犬は一般的に、暗さや温度・湿度・気温の変化、音・揺れ・匂いなどの影響を受けやすいと考えられています。特にフレンチ・ブルドッグおよびブルドッグは、日航がこれまで犬を預かった状況から航空機における輸送環境の影響をより受けやすいと判断されました。
このため、日本航空は、ペットを安全に輸送する観点から、2007年7月20日(金)より国内線・国際線全線で、フレンチ・ブルドッグおよびブルドッグを預かることを中止しているのです。
また、全日本空輸(以下「全日空」と略します。)では、太陽の強い日差しを受け、飛行機内の温度が上がる7~9月までの時期に、短頭首と呼ばれる13種類の犬(例えばフレンチ・ブルドッグやブルドッグ、シーズーやボステンテリアなど、鼻が上を向いているのが特徴の犬)が飛行機に乗れません。
したがって、飛行機で日本国内や海外を旅行する場合、少なくともフレンチ・ブルドッグおよびブルドッグをお飼いの方は、ワンちゃんを飛行機に乗せることはできません。
しかし、飛行機に乗れる種類の犬であっても、以下のことに気を付けなければなりません。
気を付けたいことその1~犬を連れて飛行機で移動する際、犬は貨物室扱いになります。
気をつけたい第一のことは、犬を連れて飛行機で移動する際、犬は貨物室扱いになるということです。このことが、日航がフレンチ・ブルドッグおよびブルドッグを、全日空が短頭首の犬を、飛行機に乗せることを禁止している最大の理由なのです。
つまり、日航と全日空の飛行機の貨物室内では、飛行中照明が消されて暗室になる上、空調で温度や湿度は管理しているものの、外気温の影響で客室との環境は違いがちなのです。このためビスコちゃんというフレンチ・ブルが熱中症で死亡してしまうという、大変痛ましい事故が発生したのです。
気を付けたいことその2~同意書へのサイン
気を付けたい第二のことは、飛行機に乗る前に、「貨物室で預かっている最中にトラブルが起こっても補償しない」という同意書にサインしなければならないということです。
これも、先にご解説したように、犬は一般的に、暗さや温度・湿度・気温の変化、音・揺れ・匂いなどの影響を受けやすいと考えられていて、実際にも飛行機の貨物室に乗せられた短頭種の犬が熱中症になったので、他の種類の犬も体調を崩すおそれがあるからです。
気をつけたいことその3~飛行機に乗る前にワンちゃんの体調を整えること
気をつけたい第3のことは、比較的涼しい朝や夕方の便を選んだ上で、飛行機に乗る前にワンちゃんの体調を整えることです。朝や夕方の方が、昼間より熱中症になるリスクは低いのです。そして、体調を整えるための具体的な方法としては、以下のようなことをして下さい。
1)食事は、飛行機に乗る2時間前に、軽めに与えて下さい。
2)トイレは、飛行機に乗る直前、といってもチェックイン時に係員に預けますから、実際には乗る1時間前に、済まして下さい。
3)ぬいぐるみは、長い物や突起のある物は、パニックになった時に危険ですから避け、丸っこいものにして下さい。
おわりに
いかがでしょうか?そもそも飛行機に乗れない種類のワンちゃんがいることや、乗れても細心の注意を払わなければならないことに驚かれた方も多いでしょう。しかし、ワンちゃんも大事な家族の一員ですから、今回ご紹介したことに注意を払うのは、飼い主として当然の義務です。したがって、ワンちゃんを連れて飛行機に乗ろうかとお考えになった際には、今回ご紹介したことを是非ご参考にして下さい。
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